2019年

9月

17日

世界の2019年版「旅行・観光競争力調査」で日本が4位、文化資源や保健衛生で高評価!

世界の観光競争力ランキング2019、日本が4位、文化資源や保健衛生で高評価、トップはスペイン

(トラベルボイス 2019年9月13日)
2019年版「旅行・観光競争力調査」で、日本は2017年と同じ4位に入った。
日本の評価がいろいろな調査で上位にランクインすることが多くなっているが、natural(自然や天然4.1)、Sustainability Sustainable(持続可能性 4.4)、
international openness(国際的開放性 4.6)、price competitiveness(価格競争力 4.8)が低いようだ。難しい問題だが、さらなる改善が求められる。
【ポイント】
ダボス会議で知られる世界経済フォーラム(WEF)が隔年で実施する2019年版「旅行・観光競争力調査」が公表され、日本は2017年と同じ4位に入った。2015年は9位だった。
1位スペイン、2位フランス、3位ドイツの順。アジアは、中国が2ランクアップの13位、香港が3ランクダウンの14位、韓国が3ランクアップの16位が上位に食い込んでいる。

この調査は、14分野90指標を用いて行われるもの。7点満点のスコアで評価される。
日本が6点以上を取った分野は、「安全・安心」(6.2)、「保健衛生」(6.4)、「ICT活用」(6.2)、「陸上交通と港湾インフラ」(6.0)、「文化資源とビジネス旅行」(6.5)。
また前回との比較では、「ビジネス環境」(5.4)が20位から15位、「安全・安心」が26位から13位、「国際的開放性」(4.6)が10位から6位などとランクを上げている。
かつて日本は閉鎖的と言われたが、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックを目前に控え、国際的開放性の評価が高まっている。
14分野からさらに細分化された90指標のうち、「1万人あたりの医療機関ベッド数」、「国内陸上交通(列車、鉄道、バス、タクシー)」の効率性などが首位。一方で、120位を下回ったのは、「ビザ要件」(120位)、「購買力平価の低さ」(128位)、「絶滅危惧種の割合の低さ」(132位)。「価格競争力」の分野(日本113位)だった。「価格競争力」については、スペインが101位、フランスが128位と、観光大国といわれる国は総じて低い。
「旅行・観光競争力レポート2019」ランキング ※カッコ内はスコア
1.スペイン(5.4)
2.フランス(5.4)
3.ドイツ(5.4)
4.日本(5.4)
5.米国(5.3)
6.英国(5.2)
7.オーストラリア(5.1)
8.イタリア(5.1)
9.カナダ(5.1)
10.スイス(5.0)
11.オーストリア(5.0)
12.ポルトガル(4.9)
13.中国(4.9)
14.香港(4.8)
15.オランダ(4.8)
16.韓国(4.8)
17.シンガポール(4.8)
18.ニュージーランド(4.7)
19.メキシコ(4.7)
20.ノルウェー(4.6)
21.デンマーク(4.6)
22.スウェーデン(4.6)
23.ルクセンブルク(4.6)
24.ベルギー(4.5)
25.ギリシャ(4.5)
26.アイルランド(4.5)
27.クロアチア(4.5)
28.フィンランド(4.5)
29.マレーシア(4.5)
30.アイスランド(4.5)

2019年

9月

16日

交通手段のMaaS戦略は鉄道のオンライン化が鍵、観光周遊の発展を期待!

JR東日本のMaaS戦略とは? 鉄道のオンライン化は正念場、チケット販売の未来から新たな観光需要の創出まで担当者に聞いてきた

 (トラベルボイス 2019年8月2日)
 
 
「MaaS」は、情報通信技術を活用した交通手段をシームレスにつなぐ新たな『移動』の概念になる。
2018年の観光関連のネット比率は新幹線26%。航空57%、宿泊施設44%だという。
これまでの駅は、販売拠点に過ぎなかったが、これからはお客様を迎える玄関の場となる。訪日客などの情報発信の場であるとともに、今後、2次交通をサポートする場として価値を高めていく。
シームレスに移動できれば、観光周遊の発展が期待できる。
 
【ポイント】
日本の旅行販売のオンライン化において最大の鍵を握るのが鉄道分野。
国内旅行、訪日旅行ともに、今後の成長を左右するのは需要の地方分散であり、利便性を高めて誘客を鉄道とバスなどの二次交通をシームレスにつなぐことは、新たな周遊を促進するうえで不可欠。

JR東日本でMaaS事業も担当する鉄道事業本部営業部観光流動推進グループリーダーの鴇澤良次氏のミニセッション。
JR東日本は予約サイト「えきねっと」を強化する方針。
2022年3月の旅行業システム更新に合わせ、旅行商品は交通と宿泊を選んで組み合わせる価格変動型のダイナミックレールパックに特化する。
2022年までに自社新幹線のチケットレスの割合を半分程度に引き上げる計画もある。

従来は、人が切符を発券して届けるオフラインの世界で動いていたが、パッケージツアーの販売減少、少子高齢化による担い手不足から、本格的なオンライン化に踏み込めむことになった。
鉄道の2018年のネット比率は26%(新幹線に限定)。57%の航空や44%の宿泊施設に大きく水を開けられているが、2001年にICカード・Suicaを導入し、現在はスマートフォンで予約・決済もできるようになったが、航空に比べ全般的に遅れている。
鉄道は発着駅、経路、設備のバリエーションが多く、単純にオンライン化できないが、新しい技術も取り入れ変わっていかなければならないと語る。チャットボット、スマートスピーカーなどの技術の導入も視野に入れる。
JRはえきねっとを強化する一方、2022年3月末までに駅で個人型パッケージツアーを販売する「びゅうプラザ」を営業終了する。
全国に駅という拠点があるのは鉄道業界の大きな強みである。
これまでの駅は販売の拠点だったが、これからはお客様をお迎えする場となる。訪日客や地方顧客への地域に根差した情報発信の場であるとともに、今後、ポイントとなるのがMaaS(2次交通統合型移動サービス)をサポートする場としての体制づくりだ。
OTAとの大きな違いは、ITとリアルな場との両輪で展開できること。テクノロジーを取り入れてオンライン化を進める一方、駅は販売だけでなく、これまでの定例業務だけでなく、地域の人たちと一緒に観光流動を進める仕事なども担っていくことを目指す。
JR東日本は、2019年4月から東急電鉄と共同で、伊豆エリアで観光型MaaS実証実験を実施している。
鉄道、バス、レンタサイクルなどの交通手段をスマートフォンで検索・予約・決済し、目的地までシームレスに移動できることを目指した第一歩を踏み出した。
地域を「シームレスにつなぐには互いの基幹システムの違いもあり、簡単ではない。予約、決済できることを目指しつつ、リンクを張るところからスタート。
観光型MaaSが実現し、シームレス化に移動時間が短縮できれば、観光周遊の可能性も高まる。
1日の乗降客数が1750万人に上るJR東日本が描く「デジタル×観光」から目が離せない。

 

2019年

9月

15日

日本酒100種、セルフで飲み比べ 訪日客の人気の「クランド サケ マーケット」!

日本酒100種をセルフで飲み比べ 訪日客の人気店に  
(日経電子版 2019年9月13日

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO49236000Q9A830C1000000?channel=DF080420167228
東京で展開する日本酒専門店「クランド サケ マーケット」は、リーズナブルで、魅力に飛んだ日本酒の飲み方も提案しているようだ。
渋谷店では客の20~30%は外国人が占め、6割が欧米系、4割がアジア系。
外国の人気レビューサイトでの口コミにひかれ、外国の人気レビューサイトでの口コミにひかれて来店しているという。
アンテナショップのようでアンテナショップではない。東京に行った際、ぜひ体験したい。
【ポイント】
日本酒専門店「クランド サケ マーケット」は、100種類の日本酒をセルフサービスで自由に飲み比べできる東京の店。都内に7店舗展開、普段飲むことのできない小さな蔵元50~60カ所の酒を豊富にそろえ、客が自分で冷蔵庫から酒を取り出して、自由に好きなだけ味わうことができる。日本人だけでなく外国人客も目立つ。

料金は時間無制限で税込み3240円。平日30分の場合は1080円(税込み)、平日90分と週末の昼飲み(時間無制限)は2160円(同)。酒のさかなはミックスナッツや煮玉子など10~20種類(200円~、税込み)そろえているが、料理の持ち込みや近隣からのデリバリーも可能。店内には貸出用のまな板や包丁、電子レンジまである。

蔵元でしか味わうことができない新鮮な酒を専用サーバーで提供したり、「酒燗器」も設置して自分でお燗して楽しめる。店オリジナルのブレンドだしを店の酒に加えて楽しむ「出汁(だし)割り」にもトライできる。
酒がそれほど強くない人には「ソフトドリリンク割り」を提案。大吟醸ハイボールや日本酒カクテル、日本酒アイスまで体験できるテイスティングバーだ。
同社は、蔵元と一緒にオリジナル酒を開発して販売するオンラインストアも運営する。毎月2980円(税別)で日本酒1本(720ミリリットル)とその土地の酒のさかなや情報誌などが届く。
「セルフで好きなだけ自由にカジュアルに」というスタイルが日本に住む外国人や訪日外国人客に人気だ。渋谷店では客の20~30%は外国人が占めているという。
「海外で日本酒を楽しむには、輸送コストや関税がかかるのでどうしても高くなる。
日本酒は海外では高級酒の一つですが、KURANDでは時間無制限で飲み放題でリーズナブル。酒の飲み比べを存分に楽しむための自由空間が外国人に好評です」と同店経営者は
語る。
外国人客は6割が欧米系、4割がアジア系だという。そのほとんどは外国の人気レビューサイトでの口コミにひかれて来店している。中国や韓国・台湾のメディアからの取材依頼が多いという。
渋谷・新宿・池袋など、ターミナル駅近くにあることも外国人客を獲得できる理由の一つ。
入り口には人気サイトによるおすすめ店の認証を掲示するほか、飲み放題システムを英語で説明したボードを設置する。世界各地からのお客のスナップ写真も飾り、安心して入店できる店もアピールする。

入店した客は「最初の一杯にオススメのブース」、「季節限定ブース」などとカテゴリーに分かれた冷蔵庫の酒の中から1本を選ぶ。
蔵元が地元で生産された単一のコメ品種と地元の水で醸した酒は「シングルオリジン」と呼んで「テロワールブース」に陳列。ワイン好きな欧米人などがすごく興味を示すブースだという。壁には英語で説明した日本地図もあり、各地に旅した気分を味わいながらシングルオリジンを飲み比べできる。
甘口コース、辛口コースもある。「外国人は日本酒ビギナーも多く、初心者は100種類から1本を選ぶのが困難。ブース分けで選びやすくなる」という。日本人客は20~30代がメイン。この売り方はカジュアルに楽しみにいたいという日本の若者にも好評だ。
イギリス人の男性スタッフが渋谷店で月に1回、外国人向けのイベントを開催するほか、年に数回、蔵元を呼んでイベントも開催している。
イベントは英語や日本語が入り交じって盛り上がる。そこで話題になるのは、同社プロデュースのユニークな酒。例えば、チョコに合う山廃仕込みの長期熟成古酒の銘柄は「I love choco(アイラブチョコ)」(埼玉・寒梅酒造)。チーズに合う甘口は「Macheese(マッチーズ)」(徳島・三芳菊酒造)。肉に合う味濃いめの辛口は「29(ニク)」(岐阜・舩坂酒造店)など。他にはサムライやアニメが描かれたラベルの酒も外国人客には人気だ。
大吟醸や吟醸、純米酒など、特定名称酒は細かすぎて、ややこしいと感じる外国人客が多い。特定名称酒だけがスポットを浴びるのでなく、様々な日本酒を世界に伝え、小さな蔵元にも関心が集まるようなビジネスを展開して行きたいという。
「日本酒をもっとカジュアルに楽しめることを世界中に発信したい。日本酒をもっと身近に感じて欲しい」と訴える。

 

2019年

9月

14日

『舞鶴』 定置網漁など着地型観光体験ツアーの旅

 

『舞鶴』 定置網漁など着地型観光体験ツアーの旅

日時:2019年9月7日 〜 9月8日
内容:舞鶴観光と、野原地区の定置網漁体験

このツアーは、長年、舞鶴観光協会の事業部長を務められた釼菱さんが温められていた定置網漁など着地型体験を、実際に体験するため企画に至りました。
「定置網漁」、テレビなどで拝見したことはありますが、果たしてどのようなものなのか? 天気は? 波は? 皆さんが満足するだろうか? など不安がなかったわけではありませんでしたが、地元にいる人がお勧めするものに間違いがないとの思いで実行させてもらいました。

7日、舞鶴市水産課の原田さんから丁寧なレクチャーを受け、その後、京都府漁協大浦支所の倉内支所長からも、現場の苦労話や定置網漁の模型で解説を受けました。このレクチャーがなければ、定置網漁を十分に理解できることはなかったでしょうし、海水温上昇による問題にも触れることはありませんでした。

・海水温の上昇が進み、対馬海流が北上し、冬場になってもブリが降りてくることがなく、逆にサワラが採れるようになった。
・漁獲高は年により変動はあるが、H19年の4443tからH29年の2599tへと減少している。
・台風が大型化し、台風により海面が吸い上げられるように水位が上昇し、通過すると水位が下がり、潮流に大きな変化が起こる。その潮流のため定置網が大きな損害を受けることがある。時には直径5cmもあるワイヤーロープが切れてしまうそうだ。
・被害は、定置網全体が損傷した場合数億円かかる。そのため台風が近づくと網を上げる作業をするが、台風の進路と勢力で網をあげるかを判断することとなる。
・定置網は水深65m×数百mと、体育館ほどの大きさになり、定置網漁は、休漁の土曜日以外は毎日、日の出ごろに網を引き上げに行く。
・野原地区では養殖は、牡蠣など貝類以外は基本的に行っていない。
・地域にIターンしてもらうため、小学校でお魚授業を行い、魚を3枚におろして、干物を作る体験なども行っている。
・後継者は、基本的に素性の知れた地元の若者を採用してきた。最近は後継者不足となり、新しく漁業者になる方を育成するため「海の民学舎」も行っている。

定置網の模型を見ながら、どのように作業するかをお聞き、レクチャーを終えた。
しかし、漁獲高が年々減少するなかで、収入を考えると、後継者を確保することが難しくなっている実態をお聞きすると、胸に迫るものがあった。
18時、外に出るとキレイな夕日を見ることができた。刻々と変わる夕日のグランデーションに全員が感動に包まれた。

民宿「柴田館」に戻ると夕食が並べられていた。10種類ほどのオカズで、食べられないのではないか…と思っていると、8種類のお造りが大皿に盛られて出てきた。美味しいのは勿論だったが、さすがにお造りは平らげられず、翌朝の味噌汁の具になっていった。
3時半には起床する必要があるため、21時には就寝と宣言したが、結局最終組は0時過ぎまでお酒を酌み交わし、歓談したようだ。
ツアーの本当の目的は、いろいろな団体から参加している人間の交流にあるので、やむを得ない…  

4時半、ライフジャケットを身につけて漁港に集合。真っ暗ななかで星空がこんなにキレイだったのだと感動しながら出漁を待った。
ベタ凪の海を20分も走ると朝陽が昇った。朝陽の色にもまたまた感動し、漁場についた。定置網の大きさはブイで目にすることができるが、想像より大きく感じた。

手前の網から奥の網に魚を追い込むため、手前の網の巻揚が始まった。今はローラーで巻き上げるが、昔は手で引き上げていただろうと思うと、想像を絶する作業だ。それでも船の前方から後尾まで一斉に網が巻き上げられる、その手際の良さを拝見するだけで感動があった。そして、徐々に奥の網に手が掛かっていく。その頃になるとカモメがけたたましく泣き、飛び交う。そして小魚を加えて飛び去るのを見かける。
そうするうちに、魚影が肉眼でも見えるようになり、魚が右往左往、超スピードで走り回る様を目にする。いよいよ網が狭められると、船の重機の網とタモで魚が掬い上げられる。魚が宙を飛び、私たちの体にも当たる。掬い上げられた魚は神経絞めなどを施し、氷の入ったパレットに収められる。
この間30分か40分。出漁から漁港に戻るまで約90分。大きな感動を感じた。女性の参加者は「エキサイティング」と表現し、これまでに体験したことがない体験と喜びを表してくれた。

港に戻って、魚が水揚げされる様も見学した。大きさや、魚の種別で選別される。やはりサワラが多いようだ。大物はシイラが数匹入っていたが、高級な魚ではないようだ。バズーカで吸い上げられるイワシなどの小魚、ここでの体験だけでも目にすることがない。素晴らしい体験だと感じた。

この定置網漁は観光として本格化できていないという。
私たちは昨年、和歌山県田辺市で、わさびの発祥の地域や、ぶどう山椒の里にお邪魔した。生産者の説明を受けたが、生産者の方は、これが観光として取り上げられるとの感覚はお持ちでないようだ。私たちは、これこそが物見遊山ではない“本物に触れる旅”であり、着地型観光の真髄だと感じた。
今回の定置網漁体験も“本物に触れる旅”に違いないと思う。ここに少し参加できる要素を加えるとさらに素晴らしい。例えば魚を3枚におろし、握り寿司で食する…。
ここまでうまく組み立てるのは難しいだろうし、漁を見る感動も薄れるかも知れないとも思うが、ブラシアップを図ってほしい。
7時に民宿「柴田館」に戻って朝食。昨日の造りの身や魚のアラが入った味噌汁は絶品だった。早朝に起き漁に同行するなどの時間を要したからか、日頃食べないほどの量の朝食をいただいた。

9時半に民宿を出発し、「舞鶴引揚記念館」を訪問した。ここでは悲惨なシベリア抑留の話や展示に震えるような思いを感じた。抑留体験された方の日記、紙も鉛筆もないなかで、白樺の幹の薄皮を剥ぎ、空き缶を溶かしたペンで書かれた「白樺日誌」の文章に感動した。原寸大の収容所の展示は、リアルで精巧に作られていた。
ここも釼菱さんのアテンドで、本合副館長さんから心を込めた解説をしていただくことができた。
その後、引揚桟橋に行き「語り部の鐘」をならした。1打目は慰霊を込めて、2打目は引揚げの苦難を思い、3打目は不戦の誓いを込めてと書かれているのを見ながら合掌した。

次は観光振興課の松岡さんから「舞鶴市の観光の現状と戦略」についてお聞きした。舞鶴は古くからの城下町があり、軍港遺跡の赤煉瓦があり、海上自衛隊の基地があり、引揚記念館などのユネスコ世界記憶遺産があり、古民家を再生した松栄館があり、豊富な海産物がありと、コンテンツとして困ることがないように思うが、ポイントを絞った新しい開発がいるのではないかと感じる面もあった。
明治37年開業の旅館「松栄館」は趣があった。能舞台も設けられている大広間で「海軍カレー」を昼食によばれた。

その後、赤煉瓦パークへ行き、次は「海軍ゆかりの港めぐり」で遊覧船に乗船した。この日のガイドは現役の自衛官だったので、より詳しい話が聞けた。
それにしても300mほどある艦船の横を走る迫力は、地上で見るのとは違った楽しみがある。コンピューターで武装されたイージス艦は千数百億円するそうだ。

その後、舞鶴のベニスと言われる漁師町「吉原地区」を散策。運河に面した側に船を持ち、反対側に地上の機能を持つ建築様式。小型漁船が運河に並ぶ様がインスタ映えするようだ。16時、この時間になると参加者の疲れが見え始めてきた。
「とれとれ市場」に急行して、オススメのかまぼこを購入し、帰路についた。

7日は、新大阪を9時30分に出発し、12時過ぎに到着。昼食を「海望館」で昼食。
五老ケ岳展望台から舞鶴湾を一望し、野原に向かった。8日は定置網漁や多くの体験をし、新大阪に到着は19時になった。
1泊2日だが、盛りだくさんの感動に溢れるツアーになった。一番の満足は、全員が「定置網漁」の体験だったと言っている。ブラシアップして、良いコンテンツに育ててほしいものです。
釼菱さん、大変お世話になりました。心からお礼を申し上げます。

2019年

9月

13日

トリップアドバイザーの日本人ユーザーの倍増、そして今後の目指す方向!

トリップアドバイザーの日本トップに聞いてきた、日本人ユーザーが倍増した秘訣から3年間で起きた大きな変化まで

 (トラベルボイス 2019年8月26日)
 
トリップアドバイザーの存在感が増している。
2014年に体験アクティビティ予約サイト「Viator」 を買収し、2016年に「ぐるなび」と提携。今後は美術館や博物館など観光施設のチケット事前購入サービスが拡大すると予測している。
日本は、紙のガイドブックなどが強く、インターネット、特にアプリの利用が相対的に低い。
旅行業界はBtoBが強いが、良い製品開発には良いユーザーの視点が大切という。
 
【ポイント】
タビナカ体験へと事業を拡大しているトリップアドバイザー日本法人の代表取締役の牧野友衛氏に、日本市場の特長、今後の注力ポイントについて聞いてみた。

日本法人としては、日本人ユーザーを増やすことと日本での売上を伸ばし、掲載施設数を増やす。数年前と比較すると、日本のホテル、観光施設、レストラン数は他社と遜色ないレベルに達した。
もうひとつは日本語化を実現し、掲載施設数の増加に合わせて検索の精度も上げた。サイト内検索、ディレクトリー検索、サジェスト機能(変換前に途中で地名などの候補が出す検索補助機能)を加えることで、使い勝手を向上させた。
トリップアドバイザーはユーザー数を公表していないが、第三者データでは、アプリ利用者も含めた日本人のユーザー数は二倍に増えた。現在、トラフィックの8割が国内旅行で利用する日本人ユーザー。この傾向は日本の特長で、アメリカでは海外旅行で利用するユーザーの方が多いという。
また、日本では観光施設のトラフィックが一番多く、ホテルのトラフィックが多いアメリカとは閲覧傾向が異なる。
2016年から「ぐるなび」と提携。「ぐるなび」が所有する日本国内のレストラン情報がトリップアドバイザーに掲載され、「ぐるなび」のレストランページへの予約導線が引かれている。多言語化することで、日本人ユーザーともに訪日外国人の利用も増加した。
他国ではレストラン予約プラットフォームを買収してレストラン事業を拡大させている。
2014年に体験アクティビティのオンライン予約サイト「Viator (ビアター)」を買収。現在ブランド名を「トリップアドバイザー・エクスペリエンス」として展開している。
トリップアドバイザーでは全社的にエクスペリエンスに力を入れており、日本とフランスは注力市場に選ばれている。訪日向けとしては「トリップアドバイザーに登録すれば、世界中で売れる」ことが最大のメリットとアピールしている。JCB決済にも対応し、日本人旅行者向けの品揃えも増やしている。
「エクスペリエンス」のグローバル展開で日本がテスト場になっている。
今後は美術館や博物館など観光施設のチケット事前購入サービスが拡大すると予測、「消費者にとってはチケット購入で長い列に並ぶ必要がなく、サプライヤーにとってもキャッシュレス対応が可能になる」と利点を説明する。
牧野氏は、トリップアドバイザー入社前は、GoogleやTwitterなどで製品開発や業務提携などを歴任。Googleマップの日本導入にも尽力した。旅行ビジネスに携わるのはトリップアドバイザーが初めてで、「旅行業界はBtoBがすごく強い」インターネット業界では、消費者のことを常に考えて、使い心地のよさを改善する。「そういう話を旅行業界ではあまり聞かない」と話す。

それでも近年は、消費者を意識するマーケティングの発想も強くなってきた。
きっかけはインバウンドだ。データを示してターゲットを明確にすることの重要さを説明する機会が増えたという。トリップアドバイザーとして、今年はじめて「インバウンドレポート2019」を発表。
日本の旅行形態は「紙のガイドブックなどまだオフラインが強く、インターネット、特にアプリの利用が相対的に低い」と指摘する。インバウンドではデジタルを駆使して市場に参入する若い世代が増えているが、既存のチャネルが強く、デジタルがなくても便利に旅行できる環境があるからだと分析した。
「日本人は予定をすべて決めてから旅行に出る傾向が強い」ことも特長。この傾向から、タビマエのプランニング段階でのプロダクト開発に注力していく考えだ。
製品開発の第一歩はよいユーザーであること。基本的に自分が使いたいプロダクトを出すこと。
トリップアドバイザーという「箱」は、今後どのようなコンテンツが入り、デジタル化が急務の日本の旅行市場にどのような化学変化を加えていくのだろうか。