2018年

11月

18日

小学生たちの集団登校が、外国人観光客にとっての見どころ!

小学生たちの集団登校が、外国人観光客にとって「見どころ」になっている=中国メディア
(Searchina  2018-11-12)

http://news.searchina.net/id/1670978?page=1
国が変わると小学生の登校風景も変わるのも当然なのだろう。
日本の集団登校が外国人には不思議な風景に映るようだ。
中国は一人っ子政策の影響なのか、登下校に保護者が付き添うようだ。日本人にとってはこれが不思議に映るかもしれない。
観光の語源は、中国『易経』の「国の光を観る、もって王に賓たるに利し」という一節に由来する。 これは「違った地域の産業や作物を観察する」という目的を持っている。
自国の文化と違うものに触れることが「観光」の真の目的とも言える。
【ポイント】
中国メディア・東方網は、日本の小学生の集団登校の様子が、特徴的な「風景」として映るとする記事を掲載した。

「日本では、小学生が自分たちだけで道路を歩いて学校に通。誰も大人が付き添っていない。自分たちだけで集団登校することを、日本の保護者は『社会に出るための第一歩』と位置付けている」とした。

通学路にある横断歩道に黄色い横断用の旗が入っていることを紹介。「子どもたちがこの旗を掲げたら、自動車は必ず停止して道を譲らなければならない。車が止まると、子どもたちはお辞儀しながら渡るか、あるいは渡り終えてからお辞儀をする」と伝えている。
集団登校する小学生の写真を示し、「大きなランドセルを背負い、大きな帽子をかぶって並んで登校する様子は、日本の街における1つの風景。高学年のリーダーが低学年の児童たちを引率し、親の手を借りることなく学校へと歩いていく。ランドセルには万一のため警報装置が取り付けられている」と紹介した。
学年が上がるにつれ交通機関の利用にも熟知していく。道に迷ったり、時間に遅れたとしても、親は叱りつけず、自分でその理由を考えさせ、改善するようアドバイスするのだとした。

中国では、朝や午後に子どもの送り迎えのために小学校を訪れた保護者たちを見かける。日本人が初めて見たときは奇妙さを覚える。日本の集団登校も中国人観光客たちにとっては同じように不思議な光景に映っているのだろう。

 

2018年

11月

17日

中国人は「パンフレットがネット上にない」に不満!(中国駐東京観光代表処 首席代表・王偉氏インタビュー③)

「中国市場への情報発信には、ナビが必要」中国駐東京観光代表処 首席代表・王偉氏
(やまとごころ 2018.11.06)
https://www.yamatogokoro.jp/inbound_interview/28073/


中国市場への情報発信にどう対処するのがよいか? よく言われることだが、より詳しく中国駐東京観光代表処 首席代表・王偉氏から聞くと新鮮だ。
中国の旅行情報の人気サイトは、Ctrip(シートリップ)や、穷游网(チュンヨウ)が人気だという。
中国人は「都会から離れると交通が不便」「言葉が通じない」「パンフレットがネット上にない」に不便を感じている。
「東京駅からどうやって行くのか」「どうやって遊ぶのか」などより具体的な情報が必要。
訪日中国人を増やすためにも相互交流が必要。たとえ政治的に何かあっても、文化と観光に影響を与えない関係を築く事が大切だ。



【ポイント】
——上海の急速な発展ぶりと共に驚いたのが中国のネット事情。
「中国ではGoogleが使えない」「中国のみで使われているサービスが多い」ので、中国に行くと戸惑うことが多い。逆に中国の方が日本に来る時、使い慣れたサービスを利用します。中国の旅行情報の人気サイトは。
中国最大の総合旅行サービスサイトであるCtrip(シートリップ)や、穷游网(チュンヨウ)が人気です。
穷游网は、世界を旅行した人の面白かった所、美味しかった店など、多くのブログが整理されているので、それらを読んで情報を集める。
穷游网は「日本で行くべき場所を紹介してください」と公募し、入賞者に賞金が支払われ、多くの人が投稿する。
そうやって集めた評価を参考に、ホテルなどに点数が付けられる。
Ctripでは旅行した人が訪れたホテルやレストランの点数を付ける。これから旅行をする人が参考にする。
 
——中国の情報収集がネット中心であれば、集客側はパンフレットよりネットに力を入れるべきでしょうか。
圧倒的にネットです。
最近の中国人は紙からの情報収集はほぼしません。名刺も紙で持たず、ウィチャット上で交換します。
 
——中国の観光客に来てもらいたいと考えているエリアや店舗などは、何をしたらいいでしょうか。
ネット情報を充実させること。Ctripや穷游网などに載せる。また自社サイトの多言語情報を充実させることです。
中国市場向けは、スーパーブロガーを通じた情報発信が非常に有効です。スーパーブロガーに現地に来てもらい、写真を撮ってブログに書いてもらうと、多くの人に情報を届けることができる。
中国の観光当局の国内イベントも、スーパーブロガーを全国各地から集め、食事と交通と宿泊を提供することでネット発信してもらっている。

——中国市場に影響力のあるスーパーブロガーはどうやって見つけたらいいでしょうか。
スーパーブロガーは、Ctripや穷游网に連絡を取ってアレンジしてもらうか、スーパーブロガーを抱えている会社もある。スーパーブロガーには130万人のサッカー好きのファンを持っている人、ファッション、スポーツ、食事に強いなど、それぞれ得意分野がある。
——日本を訪れた中国の方は、どのような事に不便を感じているのでしょうか。
「都会から離れると交通が不便」「言葉が通じない」「パンフレットがネット上にない」に不便を感じている。
ネット上に中国語の情報を掲載することは重要です。サイト上に情報がなければ、存在を知ることもできない。
 
——ナビとしては、具体的にはどのような情報が必要でしょうか。
東京駅からどうやって行くか、どうやって遊ぶか、中国に居る人に想像できる情報を発信する必要がある。
中国人が情報検索する際に利用する百度(バイドゥ)や、腾讯(テンセント)に情報を掲載する必要もある。
 
——日本はどんな事に取り組んでいくべきだとお考えでしょうか。
日本は、中国人の渡航先1位だと安心するのではなく、もっと相互交流していくべきです。
昨年日本から訪中した人は268万人ですが、その大半はビジネスが目的です。
相互交流人口を増やすには、国と国との関係がちゃんとした前提のうえで、民間交流がとても大切です。
民間交流には文化と観光の両方がある。たとえ政治的に何があっても、文化と観光に影響を与えない関係を築く事が大切です。
 
——民間交流向上のために、どんなアイディアをお持ちでしょうか。
相互交流の向上には、日本人観光客をもっと中国に呼ぶ必要があります。
そのための相互理解の場として、①ネットを利用した若い世代に向けたイベントの開催。②リアルの場での大きなイベントの開催。今年、新宿公園で開催した「四川フェス」には6万5000人、代々木公園で開催した「チャイナフェス」には15万人が集まった。これらの規模をさらに大きくしたイベントを開催したい。③東京だけではなく地方でのイベントの開催です。

——地方でのイベントは、具体的にはどんな物になるのでしょうか。
例えば軽井沢などで、中国観光をテーマに日本観光関連団体や中国大使館とともにイベントを開催できたらと考えている。イメージとしては鳥取で行われた「村跑」や新宿で開催したチャイナフェスの地方版として市民会館などで開催し、日本の旅行会社やエリアに住む日本人に来てもらう。そこに中国の観光客を連れていって、お互いがその場で盛り上がるようなイベントができればと考えている。

2018年

11月

16日

中国の旅行マーケットを引っ張っているのは女性!( 中国駐東京観光代表処 首席代表・王偉氏インタビュー②)

「中国の旅行マーケットを引っ張っているのは女性達」 中国駐東京観光代表処 首席代表・王偉氏
(やまとごころ 2018.11.06)

https://www.yamatogokoro.jp/inbound_interview/28049/


中国からの訪日客の4割がリピーター。若い層を中心に週末2〜3日訪日するケースが多い。
最近は女性が活発で、女性は男性よりお金を使い、自分の化粧品などを買うようだ。
爆買いはもう起こらない。買いもの代行業者も摘発され、このような買い物も厳しくなると王偉氏は言う。
中国国内旅行は9割が個人旅行。訪日旅行も2017年は6~7割、2018年は個人旅行が8割になる。
最近は、イベントや、お祭りへの参加。季節ごとの風景が見られる山登りが人気だという。多様化する個人の嗜好に合わせていかなければならない。
【ポイント】
——昨年、中国からの訪日客の4割がリピーター。リピーターとして日本に来るのはどのような人達なのでしょう。
若い層を中心に訪日するリピーターは多い。上海や浙江省や江蘇省に住む人が、週末などを利用して2〜3日、日本に来るケースが多い。
最近は女性が活発で、食べ歩きや旅行をする人が増えている。女性は男性よりもお金を使う。
女性は良い旦那を見つければよいと考え、将来よりも今を楽しむことが大切。男性は貯金して、家に籠もってゲームなどをしている物静かな人が増えている。
女性達は2、3人の友達同士でも海外にも行きます。そして、旅先では自分の化粧品などを買う。

——2015年に「爆買」が流行しその後落ち着きましたが、かつてのような買い物ブームはもう起きないのでしょうか。
ブームはもう無い。買うのは薬や化粧品、自分が使うものを買う程度です。
先日も上海の買い物代行業者130名が税金を支払わなかったため捕まりました。これからより厳しくなる。
家電などは買おうと思えばネットで買えるし、中国製も良い物があるので、日本で買い求めることは少なくなった。
免税店も決して安くはないので流行らない。

——最近の中国人は、どのようなショッピングを好まれるのでしょうか。
伊東屋とか、無印良品、鳩居堂などのように、日本人が好きな店を好みます。
最近の中国で流行っているのは「簡約風」あるいは「性冷淡風」と書かれる、北欧デザインのようなシンプルなものが好まれる。
 
——リピーターが増えることで、FIT(個人旅行)の割合も増えてきています。
中国国内は9割がFIT。台湾や香港への旅行も8~9割以上、日本旅行も2017年は6~7割、2018年は個人旅行の割合が8割になる。
初めての訪日は団体旅行でゴールデンルートを回った人も、2回目以降は、東京や京都だけではない場所へ行きたいと考える。特にその時期ならではのイベントや、お祭りへの参加。季節ごとの風景が見られる山登りも人気。
最近、中国ではスポーツが流行っている。2022年冬季オリンピックが北京で開催されるので、スキー人気も高まっている。一時流行ったゴルフは、接待と関係するため、公務員は禁じられたのでゴルフをできる人は限られるようになた。
運動不足を解消するためマラソンも大ブーム。中国語で走るは「跑」と言いますが、グループで街の中を走るクラブ「城跑」も盛んで多くの人が参加している。田舎を走る「村跑」にも出掛けていく。
「村跑」では、マラソン大会への参加ではなく、空気が良くきれいな景色の田舎をグループで訪れ走ることが目的。どこで開催するかは自分たちで調べて決めます。——どんな景色の所か、周辺に何があるか。交通手段、美味しい食事、良い買い物ができそうかを調査してネットで発信。そうして集まったクラブが「村跑」です。
そんな「村跑」の海外版を、今年7月鳥取で開催しました。昨年に引き続き今回で2回目の開催となります。

——日本で開催された「村跑」も、個人のグループで主催したのでしょうか。
鳥取のイベントは、中国の雑誌社が中心になって実施した。ネットに発信することで40名程の参加者が集まった。
子供連れのファミリーも3、4組。小さな子供が乗った乳母車を押しながら走る。
出入国は東京の空港を利用するので、東京で買い物もできる。
鳥取県は、同じような仕組みでゴルフイベントも開催し、こちらも40名程が参加している。

——村跑のイベント開催地として、鳥取を選ばれた理由は。
鳥取県は中国からの訪日客は多くない。中国人にとって鳥取は、人気漫画『コナン』所縁の場所ということで関心はあった。そこへ鳥取県より自然豊かで湖もありスポーツイベントに相応しいとして提案があり、中国政府のサポートもあり開催となった。
このようなニーズは今後もあるので、同じようなイベントができる場所を日本中で20〜30カ所探そうと考えている。

2018年

11月

15日

中国人が日本を訪れる理由は“癒し”!(中国駐東京観光代表処 首席代表・王偉氏インタビュー①)

「中国人が日本を訪れる理由は“癒し”」 中国駐東京観光代表処 首席代表・王偉氏

(やまとごころ 2018.11.06)
https://www.yamatogokoro.jp/inbound_interview/28024/
中国人の海外旅行の一番人気は日本。理由は日本に”癒し”を感じるという。
丁寧なサービス、日本語の響き、美しい街。目で楽しめる日本食、これらが全て人気の理由です。
中国13億の人口の7%の9100万人がパスポートを持ち、日本は1億3000万人の24%の3100万人。すでに日本の約3倍の人がパスポートを持っている。
内陸部の人も海外旅行に出かけるようになった。しかし内陸部は国内旅行が中心で、海外旅行も安価なタイへ行く事の方が多いようだ。
【ポイント】
——訪日中国人は2017年に735万人。今年10月の国慶節連休も、渡航先として日本が一番人気。それにはどのような理由があるのでしょうか。
中国人は、日本に「癒し」を感じています。
急速な発展を続ける中国での生活は競争が激しい。そんな日常から離れて日本に来ると、日本人は礼儀正しく、もてなしの気持ちで接してくれるので癒されると中国人は感じている。
中国では今、中国語で言うと「治愈」、日本語だと“癒し”が重要なキーワードとなっている。
国内旅行でも癒しが求められ、”治愈系”という言葉は、人や音楽や服などの表現にも使われている。
日本の丁寧なサービスも癒し、日本語の響きも癒し、静かで美しい小道も癒し。小皿に盛り付けられ、目で楽しめる日本食も癒しです。それが人気の理由です。
 
——中国では食事を残すことで満足感を示すため、大皿に量を多く盛り付けて出した方が、中国の方には喜ばれると日本では言われているが。
中国も変わってきている。この5、6年は「最後まで食べなければならない」「お皿の底が見えるまで食べつくしなさい」と、提唱されている。

——四半世紀ぶりに上海を訪れ、その発展ぶりや人の雰囲気など、25年でこんなにも変わるのかと驚いた。上海だけでなく中国全体が変わりつつあるんですね。
中国はどんどん変わっている。まだ変化の途中で、人口が多すぎて何十年かかかるが中国は変わっていく。
変化はインフラからスタートしてだんだんと広がっていく。「環境は人を育つ」という街づくりの考え方も他の街へと広がっている。きれいな街にはゴミは捨てません。街がきれいだとファッションやお化粧も変わっていく。
 
——「癒し」をキーワードに今は日本の人気が高いということですが、その日本人気も変化していくでしょうか。
日本人気も変化していく。最近、国をあげて観光客誘致に取り組んでいる韓国の人気も上がっている。一方で、中国と貿易問題のあるアメリカの人気は下がっている。
 
——中国では現在、パスポートを持っている人はどれくらいでしょうか。
中国のパスポート取得率は現在7%。海外旅行をしたいと多くの人が思っているので、今後も増えていく。
ちなみに、日本人のパスポートの取得率は24%。
——中国13億の人口の7%ということは9100万人、日本の人口1億3000万人の24%ということは、3100万人。
すでに日本の約3倍の人がパスポートを持っている。その人達が海外に行くということですね。
中国は、沿岸部の人の方が海外へ行っていたが、内陸部の人も海外へ行き始めている。とはいえ、内陸の人はまず上海や蘇州などの沿岸地方へ旅行に行き、沿岸地方の人は海外へ行く傾向がある。
中国国内旅行の費用も場所によっては高く、海南島は日本へ行くのと同じくらい掛かる。航空料金を比べて、日本やタイへ行く方がいいと考える人も多い。日本とタイでは、タイのほうが近いし、現地の費用も安いので、日本に旅行する人の方が収入の高い。
 
——国慶節の渡航先として昨年1位だったタイ(昨年日本は2位)。日本ではタイを「微笑みの国」と呼びますが。
中国ではタイは「情熱の国」と言う。熱い気持ちで、心を暖めてくれる情熱の国なのです。
日本は「礼儀の国」。礼儀正しくおもてなしをしてくれることで、心を癒してくれる国だと中国人は感じている。

2018年

11月

14日

グーグルの旅行検索サービスの戦略や将来像を担当副社長に聞いてきた!

グーグルで予約? ホテル・航空券の検索サービスの戦略や将来像を担当副社長に聞いた【外電】

(トラベルボイス 2018年11月9日)
https://www.travelvoice.jp/20181109-119682
グーグルは「ユーザーが欲しいタイミングで、欲しい情報を提供する」それだけを追求するという。
自分が興味を持つ観光情報を一か所に管理することに特化するといい、サーチや予約・購買機能を加える計画はない。サプライヤーや仲介販売業者とのパートナーシップを重要だと考えている。
グーグル検索はモバイルに比重が移っているが、旅行関連はデスクトップも重要だと考えている。またボイス検索も進んでいるが、旅行におけるボイスの活用は、旅行が始まってからになると見ているという。
【ポイント】
旅行メタサーチの歴史は1999年、サイドステップ(SideStep)とフェアチェイス(FareChase)が、価格情報を集めて提供する検索エンジンを立ち上げたのが始まり。その後、スカイスキャナー(2001年創業)、カヤック(同2004年)、ウィーゴー(2005年創業)、トリバゴ(2005年創業)などが登場。
既存事業に価格比較サービスを追加する形で発展したのが、トリップアドバイザーやグーグルだ。
グーグルのホテル・航空券の検索サービス戦略や、サプライヤーや仲介業者との関係などについて聞いた。
Q:グーグルの旅行関連サービスの事業モデル、立ち位置を言い表すと?
我々は、ユーザーが欲しいタイミングで、欲しい情報を提供する、それだけを追求している。航空券やホテル検索では、情報の深さと完成度を極めることにフォーカスしてきた。
旅行を計画している人が、プランニングのどの段階にあっても便利に利用できるよう、様々なサービスをつなぎ合わせたということだ。
過去にグーグル検索した旅行情報もまとめておけば、ユーザーにとっていっそう便利になる。

Q:グーグルを、あらゆる旅行サービスの「ワンストップショップ」にしたい?
探している情報が、必要な時に、自動的に、瞬時に表示できるサービスであることだ。
お勧めレストラン情報を見つけたら、グーグルマップでその店に星印を付け、ニュース記事も星印を付ける可能性もある。

Q:「グーグル・トリップス」を拡充して、メタサーチ機能や旅程プランニング・サービスを提供する計画はあるか?
トリップスは、今のところ、情報のリサーチ活動を整理し、自分が興味ある内容をまとめて一か所に管理することに特化している。サーチや予約・購買機能を加える計画はない。
検索内容を一元管理できるようにする。必要な時にすぐに旅程情報を探し、取り出せるほうが便利だ。
Q:ホテルと航空券全般について、サプライヤーおよび仲介販売業者とのパートナーシップについての見解は?
強大な産業エコシステムを作り上げるには、サプライヤーも仲介販売業者も必要不可欠だ。
末永く維持できるようにと気を配っている。
Q:モバイルとデスクトップでは、別の戦略を展開する?
グーグルは、モバイル対応を最優先する方向へ舵を切っている。
旅行プランニングは複数回に渡るセッションを伴う。何週間もかけて色々なことを決めるし、使用するデバイスも一つとは限らない。結局、モバイルとデスクトップの両方を使いながら旅行の計画を立てる人が多い。
大きな買い物をする場合はデスクトップが重要。デスクトップの大きな画面の方が、安心して買い物できる。
Q:「ブック・オン・グーグル(BoG)」でのホテル・航空券取扱い状況は?
パートナー各社に十分に活用してもらうには、まだ様々なインテグレーションが必要。かなり時間がかかる。
フライト検索は好調に推移している。ホテル検索も順調だ。
最終的に様々な予約のやり取りを支援するのが我々の役割と考えている。当社が販売元となるつもりはない。

Q:フライトとホテルで、異なる課題は?
難しいのは航空券だ。日程、出発地と到着地、各種オプションにより、膨大な組み合わせがあるため、正確に対応するには、相応のマシンパワーが必要になる。ホテル検索も同様だが、航空券に比べると、オプションの範囲は限られているので取扱いは難しくはない。
フライトもホテルも、データの一時保存を行い、検索結果を即時に表示できるようにしたいたいと考えている。
実現するには、パートナー企業の通信容量の拡大をはじめ協力をお願いする必要がある。そこで更新が必要な部分と不要となった情報を見極められる仕組みの構築を目指している。

Q:海外市場の取り込みはどうか?
新しいプロダクトや検索関連のプロジェクトがスタートしたら、できるだけ早く40か国語以上の言語に対応させることを原則方針として掲げている。旅行分野も例外ではない。
ホテル検索やホテル広告は、何年も前から展開している。世界中でほぼ同じものを提供している。
フライト検索はマーケットごとに拡げている。現在70市場に展開し、インバウンド・アウトバンド全フライト数の80~90%をカバーできるようにしている。
Q:旅行検索と「グーグルアシスタント(Google Assistant)」の音声対応機能をどう組み合わせていくか?
グーグルアシスタントを、既存サービスにどう生かすかという議論が活発に進んでおり、旅行分野も例外ではない。旅行コンテンツに特化して、アシスタントを最もうまく生かす手法を考えているチームもある。
旅行関連で音声のやり取りが実現すれば便利だが、大きなスクリーンも使える方が絶対に便利だと考えている。
「グーグルアシスタント」が最も活躍するのは、旅行者がもっともストレスを感じている状況でのサポートだ。おそらく旅行が始まった後になるだろう。