2017年

12月

14日

航空旅行の満足度はデジタル化がカギ、スマホにパスポート搭載希望は8割!

航空旅行の満足度はデジタル化がカギ、スマホにパスポート搭載希望は8割、搭乗手続きのセルフ方式希望は7割 ―IATA(国際航空運送協会)調査
(トラベルボイス 2017年12月4日)
https://www.travelvoice.jp/20171204-100506


スマホの普及が、空港における手続きも簡便になるようデジタル化の要望があるようだ。
デジタルパスポートも今後の検討課題になるのだろうが、不正アクセスなど負の面もあり、安易な移行には慎重でありたい。
ただ、国際観光客数が伸びるなかで、旅行者の負担を下げる取り組みは重要だ。


【ポイント】
IATA(国際航空運送協会)の2017年度グローバル旅客調査。
世界152か国以上の1万675人(有効回答数)の旅客に、飛行機で移動する際の不満や要望を聞いたもの。

「自分のスマートフォン上にデジタル・パスポートを搭載し、航空券の予約から空港での手続きまで、可能な限りすべての渡航関連手続きをこれで済ませたい」(82%)
旅行関連の認証トークンには、生体認証システムを挙げる人が64%だった。

「自分で自分の荷物にタグを付けたい」(68%)と答え、「電子タグ」が多く挙がった。
「荷物を預ける際もセルフ・ドロップ方式がよい」(48%)と回答した。

「入国審査の自動ゲートやキオスク端末を利用したことがある」と答えた人は、2016年の調査より6%増加し、全体の58%に達し、満足度も90%と上々。
「搭乗時の手続きも自分で済ませたい」との声も多数を占め、72%がセルフ方式を希望。前回調査より2%増となった。

「旅行中、航空会社や空港から、各種情報を随時、アップデートしてほしい」との要望が高かった。
「自分の利用便の運航状況」(85%)、「自分の荷物のトラッキング」(50%)を希望。
「空港内で過ごす際に役立つ情報がもっと欲しい」との回答も目立つ。「セキュリティや出入国手続きでの待ち時間」(51%)、「到着時の入国管理での待ち時間を知りたい」(58%)と、前回調査より17%増となった。

旅客が直面する問題や煩雑さの解消には、「リアルタイム情報の提供が役立つ」(63%)と指摘。
情報伝達の手段は、「SMSメッセージング」が引き続き最も支持される一方、「スマートフォンのアプリ」が28%、「メール」が26%となった。

「苦痛に感じること」では、空港でのセキュリティ検査と出入国管理の2つに意見が集中。
「個人的な所有物であっても容赦なく手をつける無遠慮さ」(60%)、「電子デバイスを手荷物の中から出し、広げて見せなくてはいけない不便さ」(52%)、「空港によってセキュリティ手続きがバラバラであること」(47%)となった。

使用するデバイスは、42%が自分のデバイスを持ち込んで利用できる「BYOD(Bring Your Own Device)」を希望。機内エンターテイメントも自分の端末からアクセスして楽しみたいと考えている。

IATAは、「旅客が航空会社と空港に対し、使いやすいモバイル・サービス、セルフ方式で済ませられる選択肢の増加、セキュリティ検査のワンストップ化などを求めていることが鮮明になった。しかし、これは産業界だけでは実現できない。各国政府のサポートと、古い規制の改革が不可欠になる」と訴えた。

 

2017年

12月

13日

高野山観光にみる体験と対話 〜インバウンドの発展可能性〜

12月9日のシンポジウム『高野山観光にみる体験と対話 〜インバウンドの発展可能性〜』の

パネルディスカッションをご紹介します。長文ですが素晴らしい内容でした。 
(文責:星乃)
高野山の現状と将来を見据えての課題、宗教性と観光性について、奥の深い議論ができたシンポジウムだと思います。
高野山は日帰り客が増加しているが、宿泊客はずっと低下を続けているが、外国人観光客が年々増えており、2016年は7万6千人来られている。欧米系の方が多く(フランス、アメリカ、イギリス)40%となっている。
高野山という雰囲気が求められているようで、宿坊体験の満足度も高いようだ。
2016年の外国人比率は34%で、2019年には50%を超えると言われており、オーバーツーリズムも心配だという。
今月、中国で「空海」という映画が公開される。これを見た中国人が高野山に殺到する可能性があり、受け入れ態勢を真剣に考えなければならない。
韓国に来る外国人観光客の「動機」は、韓国仏教の伝統文化を体験するが55.8%と1位だという。
宗教の祈りの場としての高野山、宿坊体験、宗教者との対話など、原点を見直す必要がある。
【ポイント】
〈出席者〉
竹田茉耶 (一財)和歌山社会経済研究所
田村暢啓 高野山恵光院執事長。宿坊などに従事。英語ができるので仏教の通訳
       奥之院ナイトツアー(楽しみながら、密教の奥深い点を伝えたい)
岡本弥生 一社TERA-KOYA。高野山に生まれ育った。修行体験などの活動に従事。
       観光客が増えたが奥深さを感じてもらえないのが勿体無い。北京・上海で10年勤務
尾家建生 大阪府立大学観光産業戦略研究所
原  一樹 京都外国語大学外国語学部准教授 (観光という文脈から哲学を研究)
上村隆宏 大阪府立大学経済学研究科教授

1、 高野山のインバウンドの現状 (竹田)
・ 和歌山県の2016年度のインバウンド調査によると、1位:和歌山市内、2位:白浜、3位:高野山(昨年7万6千人)となっている。
  和歌山市は中国人が多く63%(宿泊場所がないため)、白浜は香港が多い。高野山、熊野古道は欧米系の方(フランス、アメリカ、イギリス)40%となっている。
・ 日帰り客が増加しているが、宿泊客は低下(1974年以降ずっと低下)している。
・ 外国人観光客の宿泊が増加しており、2016年度は34.1%を占めた。
・ 外国人観光客は20歳、30歳代の若い層が多く、ファミリーなど小グループが多い。
・ 訪日経験が初めての人がほとんど。1泊は70%、2泊以上も20%
 日本に着いてから高野山に行くことを決めた人も10%ほどいる。
・ 高野山に来た理由は、1位が高野山の歴史文化(35.7%)、2位が世界遺産、3位が友人の勧め。
・ 宿坊への宿泊が多数だが、ゲストハウスも料金が安いことを理由に増加している。
・ 宿泊しなかった人は、旅行プランが日帰りになっている団体客が多い。
・ 感動したことは、1位:町の雰囲気、2位:仏教・宿坊体験、3位:文化資源とあり、奥之院に感動したとの書き込みも多く、奥之院は特別な場所と感じられた。
・ 不満に感じたことは、宿坊(料金が高い、精進料理に何が入っているのかわからない、風呂が共用、入浴時間、シャワーが朝使えない)
・ 高野山に期待すること:1位が仏教・宿坊体験(仏教に学びたい)、3位が自然体験。
・ 高野山という空間(穏やか、豊かな自然、寺院・建造物)の雰囲気が求められている


・ 高野山を訪れる人は、宗教ツーリズム、スピリッチュアルツーリズム、聖地ツーリズムなどが考えられるが、分けて考えることができない。
・ 恵光院の宿坊には、アメリカ、イギリス、カナダが多い(欧米系が90%)
・ 宗教のアイディンティティを探している人も多い。聖地性と観光地性のバランスが重要。

尾家
・ ケーブルカーは、欧米人にとって特別な場所に行く感覚がある。
・ 京都が好きな人は高野山に行きなさい。
・ 宿坊は参詣の拠点として、参拝の作法を教え、参拝の場を提供する場になる。
・ 昔は各藩の武士の参拝客も多かった。2016年の宿泊客は28万人にまで減少。
・ 2016年の外国人比率は34%。2019年には50%を超える。オーバーツーリズムも心配。
・ 高野山の祈りの風景が変貌するという問題がある。

田村
・ 恵光院で朝の勤行や、奥之院ナイトツアーをやっている。
・ 高野山へのイメージは、ダマイラマのような老僧が静かにお経を読んでいると思って来る人が多いが、高野山では若い修行僧が走り回っている姿に驚く。
・ 赤い前掛けをしたお地蔵さんへの質問や、神道と仏教の違いへの質問が多い。
・ お大師さんの密教の思想を伝えたい。
・ 日本人は先祖供養、祈祷などが多い。若い人は観光感覚でやってくる。

竹田
・ 人口減少が止まらない。高野山はサービス業が主要産業であり、収益の柱。
・ 観光客の消費動向は、宿泊費、カフェ・ランチ、拝観料などが主要で、買い物などは少ない。
・ 何も買わないかというと買いたいものはある。お香たて、ご当地グルメ、Tシャツ、伝統工芸品などの要望はある。ローカルなもの、小さなものが求められる。
・ 国の目標の「2020年の訪日客4000万人」を高野山にあてはめると、現在の7万6千人が2020年に12万7千人になる。
・ 宿坊のキャパ的には受け入れ可能だが、外国人に対応できる施設や従業員が少ない。
・ 観光客を増やすためには交通などの対応が必要。
・ 宿坊でもドタキャンが問題になってきている。
・ 観光地化しすぎているとの声も増えている。
・ 宗教と観光のバランスが重要になる。

田村
・ 2016年は、海外の人が毎日260人来た数字になる。
・ 観光と宗教との間の問題に葛藤はある。
・ 若い修行僧は、観光地として成り立っている面も理解している。
・ 宿坊で、旅館ホテルのようなホスピタリティを提供するのは無理がある。
・ 昔の信者さんの受け入れからインバウンドへの転換に悩んでいる。

岡本
・ 中国人観光客に悪いイメージを持つ人が多い
・ エピソードとして、宿坊でラーメンを作り始めた話がある。相談を受け、お腹が空いているのだから、宿坊で食べ物を出してあげるようアドバイスした。しかし文化財の火災が心配だと説明すると納得され、帰る時に多額の寄付をしたという話もある。
・ 日本ではうどんは音を立ててすするが、中国では音は立てない。文化の違い。
・ 「謝」は中国ではありがとうの意味。日本ではマイナスの意味を持つ。
・ 2015年の音声ガイドの貸し出しは、中国語圏が一番多かった。
・ 中国で12月に「空海」という映画が公開される。(日本は2月公開) これを見た中国人が高野山に殺到する可能性がある。その時の対応次第で「これが空海の聖地」と、悪いイメージが拡散される危険性もある。高野山が尊敬される環境だと、高野山に学ぼうとの流れになる。
・ 拒む拒まないに関わらず、来るものは来る!

尾家 
・ 韓国に来る外国人観光客の「動機」は、韓国仏教の伝統文化を体験するが55.8%と1位。
・ 2002年のワールドサッカー時に、全国の仏教寺院が「テンプルスティ」に対応。
・ 韓国寺院では「バルコンヤン」という精進料理を出す。(昆布やキノコなどの天然の旨みを効かせ、伝統の方法で仕込んだ醤油や味噌、コチュジャンを使用した料理は味付けのバリエーションが豊富。肉や海鮮は一切使用していない) 食事の作法も日本と異なる。
・ 大きなお椀に熱湯と茶葉を入れ、頭からタオルで覆いながら湯気を吸い込み「本当の自分を見つけなさい」という精神修養も体験した。
・ 韓国では、仏教は宗教ではない、科学だという。
・ 韓国では「僧侶との対話」が求められており、高野山でも求められるのではないか。

竹田
・ 欧米系は朝食を好まない方も多いので、フルーツと軽食を提供するほうがよい。このような情報の発信することも大切。
・ 高野山の魅力とは、自分自身の日常にない何かを感じること。「高野山らしさ」を求めて訪れるが、「高野山らしさ」が失われたら魅力が減退する。責任ある観光の姿勢が問われる。

田村
・ 外国人観光客の受け入れに伴って、毎日問題は発生している。
・ 文化の違いや背景を学びながら取り組むことが重要。
・ 密教の思想は「全てを受け入れる」にあるので、最終的には理解を得られると考える。


・ 勤行も寺院によってそれぞれが違う。
・ 精進料理についても説明が必要。

総括: 「体験」の多様性と、「対話」の深化が重要。


一社TERA-KOYAの岡本弥生様の発表資料
https://www.facebook.com/tera.koya.koyasan/posts/1994328094116555?notif_id=1512990496439345&notif_t=like

2017年

12月

12日

アメリカ人は発信型、日本人は受信型 外国人の文化を理解することが大切!

12月9日のシンポジウム『高野山観光にみる体験と対話 〜インバウンドの発展可能性〜』の
ジェフ・バーグランドさんの基調講演「出会いから始まる、人生の旅」をご紹介します。(文責:星乃)


「異分野体験」という言葉を知ったのは、子供が留学する時の説明会だった。子供たちがホームスティのなかから学ぶ異分野体験の重要性を感じた。
ジェフ・バーグランドさんはアメリカのサウスダコタ出身で、砂漠の中で育ったという。自然環境の違いが生む文化の違いを語られた。
そのなかで、アメリカ人は発信型(発信者が意味を語る文化)であって、日本人は受信型(受信者が意味を解釈する文化)だという説明はとても理解しやすかった。
インバウンド観光にとって、文化や習慣の違いを理解することの必要性をあらためて感じた。


【ポイント】
・ アメリカのサウスダコタ出身で、宗教を学ぶために日本に来た。京都在住して48年になる。
・ 1970年に同志社高校に就職。1922年まで高校で教えた。1992年に大手前女子大学教授。1998年に帝塚山学院大学教授。2008年に京都外国語大学教授に就任。
・ 五感の中で、皮膚感覚のない赤ちゃんは3ヶ月以内に死ぬ。赤ちゃんが生まれて初めて出会うのは環境との出会い。①自然との出会い、②時間との出会い、③人との出会い
・ 20歳で日本に来て初めて傘をさした。サウスダコタは年間雨量が日本の1/40。隣家まで3km以上もあり、石もない砂漠地帯。
・ 田舎は時間がゆっくり流れる。面積の割に人口密度が少ない。人との出会いが少ない。
・ 人は住んでいる地域によって皮膚感覚も違う。インバウンドもこれまで住んでいた地域が違うので、その人が何を考えているかを知らなくてはならない。
・ 自分の感覚が正しいと思うのは間違っている。色々な感覚があるという感覚が大切。
・ アメリカ人は発信型(発信者が意味を語る文化) 日本人は受信型(受信者が意味を解釈する文化)
 自分が背負っている文化があるから、それぞれの考え方がある。
・ インバウンド観光においても、日本人が外国人と会話するとき、受信力をどのようにして発信力に転換させるかが大切。ホストはメニューを示すのがが役割。
・ 違った人間から学んでいくから人生。人生は旅。今は旅の途中。
・ キリスト教に疑問を持っていたが、鈴木大拙先生との出会いで仏教の素晴らしさを学んだ。
・ 電車の中で立ったまま本読む。凄いと思った。すると蒸れた傘が倒れ、前に座っている人に傘が倒れた。座っている人が苦情を言う(発信者責任の考え方)と思ったら、咳払いするだけだった。立って本を読んでいる人が咳払いに気がつき謝った。(受信型の凄さを感じた)
・ 高野山に、宗教を目的に来る人も大勢いる。
  高野山にはキリスト教の墓もある。イスラム教の墓もある。懐が広い!

 

2017年

12月

11日

巨大OTAの株価下落から考えるトラベル業界の未来!

巨大OTAの株価下落で考えるトラベル業界の未来とは? 成熟した市場で打つべき「次の一手」を考えてみた【コラム】
(トラベルボイス 2017年12月8日)
https://www.travelvoice.jp/20171208-101873


2017年11月7日、世界最大のOTA、プライスライングループの株価は一気に15%下落。同日、Tripadvisorの株価も23%も下落。各社の業績がウォールストリートの予想を下回り、オンライン・トラベル業界の成熟化がおきはじめているという。
世界の観光客数はGDPに比例して増加するという大きな流れは変わらないのだろうが、OTA市場は頭打ちを迎えつつあるようだ。
今後、高い成長が見込まれる領域はローカルツアーやアクティビティだという。


【ポイント】
右肩上がりで順調に成長を続けてきた世界のオンライン・トラベル市場が曲がり角にきている可能性が見えはじめた。
2017年11月7日、時価総額世界最大のOTA、プライスライングループの株価は一気に15%下落。同日、Tripadvisorの株価は一日でなんと23%も下落した。(10月27日にExpediaの株価も1日で16%下落した)
株価が大きく下がった理由は、各社の業績結果がウォールストリート(株式市場)の予想を下回ったから。

世界のオンライン・トラベル業界では市場の成熟化がおきはじめている。
旅行予約のオンライン化が急速に進むにつれ、市場全体の成長スピードが鈍化し始めたという解釈が展開された。
主要OTAの業績成長率(売上高)は10%〜20%までへと下がるだろうと予測。
プライスラインは1、2年前までは毎年30〜40%もの売上(および利益も)成長を遂げていたが、直近の売上高の成長率は20%を切る状況。

新サーチエンジンやメタサーチから、テレビ広告へと投下予算をシフトし始めている。
欧米や日本では、Googleの旅行関連キーワードの検索ボリュームは大きく伸びていない。
Facebookに代表されるオンラインチャネルか、テレビのようなオフラインチャネルに限られてくる。

近年、各社のサービスはどこも似たりよったりになってきており、今後はサービスの“大きな差別化”が求められる。
今後力を入れるのは、ユーザー1人1人に向けカスタマイズ・パーソナライズされたサービスを提供していくことだ。
これらのサービスを実現するためには、“AI”(ビッグデータをもとにしたマシンラーニング)が必要になる。

今後、高い成長が見込まれる領域は、「民泊」と「タビナカ」(ローカルツアー&アクティビティ)市場になる。
ローカルツアー&アクティビティは、市場の大きな成長可能性が浮き彫りになってきた。

2017年

12月

10日

都道府県別のインバウンド予算のランキング!

東北5県がトップ10に やまとごころ 都道府県別インバウンド予算ランキングを発表
(やまとごころプレスリリース 2017.12.07)


インバウンド予算ランキングをみると、1位の東京11億円、2位の沖縄10億円が突出している。
関西では、7位の兵庫県が2億7千万円、8位の京都府が2億5千万円が10位以内に食い込んでいるが、他の自治体は含まれていない。
予算規模が大きいからといって成果に結びつくものではないが、自治体におけるインバウンド観光への取り組み熱意のようなものが、このランキングで伝わるように思う。
市場別インバウンド施策件数ランキングでは1位の台湾125件、2位の韓国103件、3位タイ98件と、隊へのプロモーションに集中している。中国は5位で71件と、プロモーションの難しさを反映しているようだ。


【ポイント】
やまとごころは、 2017年度上半期に、 官公庁、 地方自治体、 観光協会、 コンベンションビューローなど、 全国1,000カ所以上の関連機関が公示したインバウンド入札情報を集計し、ランキングを発表した。

都道府県別インバウンド予算ランキング 
本ランキングは、 関連機関が発表したインバウンド入札情報の提案上限予算額を元に、 都道府県別でランキングにしている。上位トップ3は東京、沖縄、北海道と並びます。
本ランキングで目を引いたのは、東北5県がトップ10入りしたこと。これは政府が「明日の日本を支える観光ビジョン」の中で、 『2020年までに東北6県の外国人宿泊者数を 2015年の3倍の150万人泊にする』という指 針を掲げていることが影響していると予想される。
※本ランキングには、 日本政府観光局、 官公庁、 地方運輸局などの入札案件は含まれておりません。 

市場別インバウンド施策件数ランキング 
本ランキングは、特定の海外市場をターゲットとした施策を抽出しランキングにしている。 
最も件数が多かった市場は台湾。日本から距離も近く、リピーター率が高いことが影響していると予測できる。
2016年の訪日者数1位の中国637万人の施策件数ランキングは5位になっている。訪日中国人の年代や出身エリア、趣味や嗜好などによって訪日目的が異なり、ターゲティングすることの難しさの現れと考えられる。
今後注目される欧米勢もアメリカ、 フランス、 イギリス、 ドイツがランクインしており、 アジアだけでなく、 欧米市場への対応強化が予想されます。 

[集計概要]
期間:2017年4月1日~9月30日
対象:官公庁、 地方自治体、 観光協会、 コンベンションビューローなど全国1,000カ所以上の関連機関が公示したインバウンド入札情報を集計。 
※インバウンド入札情報とは、 海外への情報発信、 展示会出展、 メディア招聘、 コンサル調査、 多言語整備、 インフラ環境、 教育研修など、 外国人の訪日促進につながる領域での施策と定義。