『大阪ワイナリー協会』

大阪にワイナリー協会ができたのをご存知ですか?

昭和のはじめ、大阪はブドウの生産が全国1位だったという。今も、柏原・羽曳野地域には多くのブドウ畑があり、100年続くワイナリーもある。そして「カタシモワイン」「河内ワイン」「飛鳥ワイン」「ひめひこワイン」「仲村ワイン工房」「フジマル醸造所」の6つワイナリーが『大阪ワイナリー協会』を2012年に発足した。

「設立趣意書」には
大阪府内で栽培されている葡萄は、明治11年ごろ当時の大阪府指導園から柏原市に甲州葡萄の苗が移植されたのをきっかけに明治、大正期に中河内、南河内地域に広がり、現在にわたって栽培されており、100年以上の古い歴史があります。また、この地域は昭和の初期には、全国1位の栽培面積を誇った葡萄産地です。
我々、河内(中河内、南河内)地域の中小果実酒製造者は、この古い歴史を持つ葡萄に寄り添うように、100年近くワインを造り続けてきました。また、長年にわたって醸造技術を研鑽し、世界に誇れるワインを醸造しているというプライドをもって、日々、葡萄畑の手入れからワインの醸造、販売を行っています。
しかし、先人たちが苦労してブドウ畑を開墾し、その葡萄で醸してきた大阪のワインですが、現在、日本のワインに関する大阪の認知度は、山梨などに後れを取り、ほとんど知られていない状況です。
また、葡萄栽培農家は、高齢化や若者の農業離れなどの環境の中、休耕する葡萄園が日々増加しており、我々の原材料である葡萄果実の確保もままならない状況がすぐそこまで迫っています。
そのほか、我々を取り巻く環境は、少子高齢化、若者のアルコール離れ、国内のデフレ経済及び円高状態の長期化や世界的な経済状況の悪化など、大きく変化し、転換期を迎えています。
この状況を打開すべく、需要振興イベントの実施などを通じて「大阪ワイン」ブランドを全国に発信して認知度を上げ、需要振興に努めるとともに、勉強会等による協会会員のスキルアップ、葡萄生産者である農家をバックアップするための農作業の共同化などのシステムの構築等、とにかく、大阪府下の葡萄、ワイン関係者が元気に生き生きと自信と誇りを持って葡萄を育み、ワインを醸造し、そのワインを消費者に提供することはできないかと考え、同じ志を持った河内(中河内、南河内)地域の中小果実酒製造業者がその力を結集し、ここに大阪ワイナリー協会を設立するものであります。
「大阪ワイナリー協会 設立発起人一同」とある。 

かつては商売敵であったワイナリーが協同するのは画期的なことだ。
現在も、葡萄畑やワイナリーの見学会、まち歩き。そして、レストランで食事をしながらワインを楽しむイベントなど、次々と企画されているとも聞く。
「OSAKA旅めがね」では、9月初めにワイン作りを体験して、12月にフランス料理を食べながら、自分で創ったワインを楽しむという企画があり、好評だという。
「国際空港のある都心から1時間かからないところにワイナリーがあるのは、大阪ならでは」と、藻谷浩介さんからお聞きしたことがある。
土地の名産を、視点を変えて提供する必要性を感じる。

http://www.osaka-winery.com