水族館の誕生

2000年前のローマ帝国にはアクアリウムがあったそうです。西暦79年、ヴェスヴィオ火山の噴火で埋もれたポンペイの町からは、石の水槽が発掘されています。
紀元前2500年にシュメール人が淡水魚を飼ったのが人類最古の記録といわれ、中国でも紀元前1120年にコイが飼育されていたようです。観賞用として魚を飼うようになったのは、金魚の記録が残る西暦470年頃で、入れ物で見て楽しむようになったのは16~17世紀の頃だといわれています。
ガラス窓越しに魚を見て楽しむ水族館は、1853年、ロンドン・リージェント・パークの動物園内に造られたものが最古といわれています。

水族館のつくられた経緯は、
①川の魚や海辺の生き物を飼育しようとした。
②19世紀はじめに、博物学の流れから「動物園」がつくられ、そこに付属の水族館ができた。
③ヨーロッパで博覧会が頻繁に開かれた時の目玉に水槽展示した。
④19世紀中ごろ、大学や研究所が、水産学、生物学、海洋学の研究のために実験所を設立し、一般公開の観覧料を研究費にあてた。といわれています。

日本では明治15年9月20日、上野に最初の水族館が完成しています。半年前にオープンした日本最初の動物園の一角に「観魚室(うをのぞき)」としてスタートしました。
水槽の一方が壁、もう一方にガラスをはめ込んだもので、水槽内には外から自然光が差し込み、室内は無照明で、観客は暗い室内から、明るい水槽の魚をのぞく構造だったようです。この水族館では、キンギョ、フナ、コイ、イモリ、テナガエビなどの淡水生物が中心だったようです。

現代は飼育技術の進歩と、強化ガラスなどによる水族館の大型化により、単なる飼育・見学だけでなくエンターテイメント性が高くなっています。

今は全国に116を超える水族館があるようです。