peachの挑戦 ②

peachの井上慎一代表取締役CEOの講演の②をご紹介する。
 
Peachは「圧倒的低価格による新規・潜在需要を掘り起こすビジネスモデル」として誕生したなかで、電車並みのサービスとして、飲食物は有料。エンターテイメント無し。エコノミークラス単一運航。マイレージサービス無し。運賃は、座席指定など追加料金が必要なハッピーピーチと、座席指定や予約変更が無料できるハッピーピーチプラスの2種のみとしている。
少し複雑で違和感を感じるのは、欠航遅延は自社便振替のみか、返金を基本とし、他社便への振替を行わないこと。そして、空席率に応じて運賃が変動するシステムであることだろう。
 
「関空から4時間以内の都市に就航」も大きな特徴だ。この4時間ルールが最も低コスト運航につながるという。4時間は香港の距離にあたる。現在、国内9空港、海外3都市(香港・台湾・韓国)に就航している。今後は那覇をサブ空港として、フィリピンやベトナムに進出するという。
そして、4時間ルールのためアメリカ等の長距離は就航しないという。4時間を越えた就航はコストアップにつながること、また機内食を提供する必要もでることから、長距離はフルサービス航空会社に勝てないと断言された。
また、羽田便は就航が難しいという。羽田のニーズが高いことは認識しているが、羽田に就航枠(スロット)に空きがないこと、また、LCCは混雑空港を利用しないビジネスモデルともいわれた。混雑して上空待機が避けられないため余剰機材が必要になるそうだ。
 
航空機は新造機をリース導入(A320ファミリー)し、一定期間毎に更新することにより機齢を若くして、故障率を下げるそうだ。また、完全に独立した経営を維持しつつも、安全に関してはANAと契約して、ANAが蓄積した技術・ノウハウを提供してもらうともいう。
 
4時間ルールにより、1日3往復できる計算になるという。航空機をフル活用でき、機長やキャビンアテンダントも有効な勤務体系となる。そのため、空港での駐機時間を最小限にする必要があり、混雑しない空港を選択するという。
徹底したローコスト運航のための考え方だが、おかげで運賃が大幅に安くなる。このような理由を知った上でLCCを利用すればよいだけだと思う。
 
「日経ビジネスオンライン」の井上CEOインタビュー記事
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130624/250117/?rt=nocnt