コッコファームの描く『新・道の駅構想』 ①

10/17の「カンブリア宮殿」でコッコファーム 会長(創業者)松岡義博さんの話があった。
 
熊本県菊池市にある「コッコファーム」は、朝から行列のできる卵直売所だ。
1箱3kg入り1200円の「朝取りたまご」が飛ぶように売れる。週末には1日1000箱が売れるという。年間93万人の来館者があり、年商27億円という。

「産みたての、新鮮でおいしい卵を直接お客に届けたい」という松岡さんの思いが、産卵から洗浄、殺菌、冷却、選別までを行うシステムで、1時間で店頭にならぶという。通常なら2日はかかるものだ。
卵は1個20円前後と物価上昇とは無縁であり続けた。1972年には320万戸あった養鶏農家は、2012年には2800戸にまで減少。
松岡さんは18歳で上京。職を転々とし、自動車工場で大怪我を負い入院した。その時「昔、実家で食べた、産みたての卵を売る養鶏業をやりたい」と思ったという。これが人生の転機となり、
20歳の時、貯金をはたいて鶏を買いゼロから養鶏を始めたという。だが卵を売る場所がない。夫婦で行商したり、売り場でガリ版刷りの手作りのチラシを配ったりして、「養鶏場に買いに来て下さい」と呼び掛け、1972年に直販所をオープンし、行列ができるまでに成長した。
以来40年以上、独自のアイデアで客を呼び込み、卵を売り続けて来た。割れた卵は格安で売り、季節ごとのイベントも開催。さらには新メニューもスタッフで日々開発…強い思いと地道な努力とで、日本一の直売所をつくり上げた。
コッコファームの直売所には、地元の農家の野菜や果物が所狭しと並んでいる。契約生産者数は200軒に上る。
松岡は、農業の未来を切り開くカギは、農家自身の手による直売システムにあるという。それが『新・道の駅構想』だ。
「道の駅」は全国に増えて、特徴が無くなってきたという。『新・道の駅構想』は1階に農家による直販所とレストラン、2階にオフィースや貸し会議室を作り、地域のコミュニティー拠点にする構想だといい、九州の仲間との連携を始めている。
 
この番組を見ていてハッとしたのは『新・道の駅構想』の話に移った時だった。養鶏農家のサクセスストーリーが地域コミュニティーの話に展開した時だ。苦労して養鶏農家で自立を始め、販売先に苦労し、大規模な直販所「コッコファーム」にまで成長した。
普通は、この成功で十分だろうと思う。松岡さんは、これを農家が自ら売る直販所を加え、地域のコミュニティー拠点にしたいと考える。自分のことだけでない地域全体への構想だ。
私も『観光』で、これまでの地域や組織を越えたプラットフォームを作りたいと思っている。
10月25日、『遊ぼうKANSAI』(http//asokan.jp)がスタートする。
 
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/20131017.html#postscript