『公共空間革命』だ! 樋渡武雄市長

「地方自治でできないことはない」樋渡啓祐・武雄市長
(nippon.com 8月26日)
http://www.nippon.com/ja/people/e00047/
 
レンタルショップ「TSUTAYA(ツタヤ)」などを展開するカルチャー・コンビニエンス・クラブ(CCC)が委託運営する武雄市図書館が2013年4月にリニューアルオープンした。
改装のための費用は、武雄市が約4億5000万円、CCCが約3億円を負担。
図書館のセールスポイントは、20万冊以上の蔵書に加え、雑誌や本を“買える”コーナーがあること。
カフェダイニング「スターバックス」を併設し、図書館カードに代わるポイントカード(Tポイントが貯まる)も利用できる。
開館時間は従来よりも3時間延ばし、午前9時~午後9時まで。年間約30日あった休館日も「年中無休」とした。
図書館の年間運営コストも、指定管理で総額約1億2000万円から約1000万円削減する見込みだ。
リニューアル後の1日当たりの平均来館者数は約2900人で前年度に比べ4倍。図書貸し出し数も平均で1644冊と約2倍に達した。
(増田宗昭CCC社長と遭遇するストーリーやエピソードは省略)
 
【ポイント】

・2013年4月のリニューアルオープンから3ヵ月で26万という来館者数を記録した。

・ここの図書館は気持ちのいい空間です。要は体感の問題なのです。
・スターバックスもガンガン売れていますが、読み放題なのに本も売れている。
・来館者は、平日は市民が6割、週末、休日は5割。
・図書館の閲覧場所とTSUTAYAの販売場所を“シームレス”にすることにこだわった。

・スターバックスの導入はCCC社長と僕の意向です。スターバックスは“空間構成能力”がある。今、完全に図書館に溶け込んでいる。

・人口5万人の町で人を集めるには“物語”が必要です。だから日本で初めての『Library&Cafe』を作りましょう、とCCCに言った。
・図書館利用は圧倒的に60代が多い。一方、Tポイントを使うのは10代。Tポイントを使えることで、今までリーチできなかった層にアピールできた。
・行政がダメなのは、あまりに意見を聞きすぎて、結局、『可もなく、不可もなく』で作ってしまうから。
・武雄市が立ち上げた「FB良品」が、2013年度中にも40もの自治体に広がる。
・FB良品も、民業、官業という境界をなくし、シームレスにした。
・新しいものを生み出すエンジンになるのは、地方では役所しかない。ただ、官がずっとやると非効率になるので、そうなったら売ればいい。
・次にやることは庁舎建て替え。窓口を廃止して、例えばお花屋さんを入れて、居心地のいい空間にする。かつ、図書館とも連動させて、用がなくても役所に行きたくなるような気持ちのいい空間を作る。おそらく10年、20年経つと『公共空間革命』と言われる。
・今、力を入れたい分野は「教育」。来年の4月から小中学生にタブレットを配る。いい授業を配信しようと思っている。
・基礎自治体で、あっと驚かせるようなスキームを作って、横に広めていった方が日本は早く変わる。
・図書館でも病院でも、中央省庁におうかがいしたことはない。今や、地方分権はかなり進んでいる。
 
いやあ、やはり樋渡市長の言葉は明快で、刺激的だ。
観光の分野でもダイナミックな改革が求められるはずなのだが…