『日本版IR』における非カジノ部門の重要性

『日本版IR』における非カジノ部門の重要性
(日経ビジネスオンライン 9月3日)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140829/270527/?n_cid=nbpnbo_mlt&rt=nocnt

【ポイント】
・IRというとカジノ(ゲーミング)部門に注目が集まるが、最新の世界的IRはカジノ以外の非カジノ(ノンゲーミング)部門の充実に力を入れている。
・「ラスベガス=カジノ」というのは1970年代くらいまでの話だ。
・現在、ラスベガスで大型IRが立ち並ぶストリップ地区の収益源は、ゲーミング37%、ノンゲーミング63%。
 2001年にはゲーミング43%、ノンゲーミング57%でしたから、ノンゲーミング中心の収益構造への転換がさらに進んでいる。
・ラスベガスと対照的にゲーミングにこだわり、収益の多角化で遅れを取ったアトランティック・シティは衰退の憂き目に遭っている。
・シンガポールがIRを導入するにあたり、ノンゲーミングに注目したのも、ラスベガスの成功とアトランティック・シティの衰退という教訓を活かした。
・マカオは収益のおよそ95%がゲーミングであり、ゲーミングの市場規模はラスベガスを抜いて世界一になった。そのマカオもノンゲーミング部門の充実へと舵を切り始めている。
・ノンゲーミングの柱となるのはやはりMICEからの収益は宿泊、飲食、エンターテインメントなどです。
・「シルク・ドゥ・ソレイユ」のラスベガスでの常設公演で約6割が法人利用であり、その大半はMICE参加者へのインセンティブ利用です。
・ラスベガスで開かれる年間約5500件のMICEのうち、80%ほどは人数が100名以下の比較的小規模のものです。
 100名以下のMICEは上級管理者層を対象とするケースが比較的多く、収益率が高いのが特徴。
 MICE開催時のホテルの稼働率への寄与率は16~40%であり、週末や行楽シーズン以外のホテル稼働率に、MICEは大きく寄与している。
・MICE以外にノンゲーミングの柱としてクラブの隆盛があげられる。
 若年層を引きつけるエンジンとしてクラブがクローズアップされ、高い観客動員数を誇るカリスマDJは年収10億円にものぼる。
 数千人規模で収容できる巨大施設を持ち、週末には若者たちの長蛇の列だ。
 4-5席のテーブルが最低1000ドル(約10万円)から最高1万ドル(約100万円)ほどで販売している。
・日本版IRは、日本の特性を活かした魅力的なコンテンツ作りが必要不可欠です。
・大規模なIRでは数千人から1万人という大きな雇用創出が期待されている。