日本酒の海外販売を増やすためには、客観的評価データが必要

シンガポールで開催された日本酒イベントから、“日本酒の海外販売を増やすためには、客観的評価データが必要”というレポートを紹介します。

ディナーが終盤にさしかかるころトリュフに包まれた甘鯛の料理が出され、「惣誉」という日本酒(原酒で、アルコール度がいくぶん高い)を合わせた。「惣誉」は、手作業で丸氷にしてロックで楽しむという演出が紹介されています。

料理に合わせる日本酒の紹介の仕方も重要です。

 

・ イベントは、シドニーでは高級レストラン「Tetsuya’s」、シンガポールではマリーナ・ベイ・サンズホテルのセレブリティー・シェフとして「Waku Ghin」を運営する和久田哲也さんが関わっている。

・ 和久田氏は数年前、海外における日本酒普及の功績によって若手蔵元の全国組織である日本酒造青年協議会から酒サムライに叙任された。

・ 今回の日本酒イベントは、和久田氏と日本酒造青年協議会の協力のもと、2本立てで開かれた。

 

 

シンガポールで大絶賛、和久田氏の料理と「惣誉」

(新おとな総研 7月3日)

http://www.yomiuri.co.jp/otona/drink/sake/20140702-OYT8T50103.html?from=yartcl_popin

 

 

【ポイント】

・ 日本酒は世界マーケットの輸出金額が100億円を超えた。

・ トレーダーは、輸入するお酒が香味の点で、全体の中でどのような位置付けになるのかデータ的な裏づけとともに客観的に把握する必要がある。

・ ワインにおいて、フランスのソーヴィニョン・ブラン種には0.5~1.5グラム/L程度の残糖があり、アルコール度数は12.5~13.5%程度。

ニュージーランドのソーヴィニョン・ブラン種には残糖が3~5グラム/L程度もあり、アルコール度も13~14%。これらがデータとして世界的に認識されている。

・ 辛口度、甘口度の日本酒度だけでは製造傾向は見えてこない。

・ 日本酒製造コストのうち最大のものは原料となるお米です。原料米の等級、産地、品種、平均精米歩合はひとつの指標となる。

・ トレーダーは、日本酒を自らの商品として扱い、長い年月をかけて他国でブランドを構築するなかで、こうしたパラメーターが、市場にどう作用していくかを知ることが大変重要だ。

・ 日本酒のテイスティングと、各県の名産品を紹介するクロスオーバー・プロモーションを展開することは、ワイン業界でも相乗効果をもたらすとされている。

・ 食を絡めたアプローチは、蔵元にとってはツーリズムの興隆にも期待を抱かせる。

・ 市場となる国々のマーケットを熟知することは必須です。

・ ビジネスの原動力になるのは、ディナー・パーティーのような、情熱をかき立てる「楽しさ」や「美味しさ」、そして「人々の交流」である。