十勝バス(路線バス)の奇跡! 〜地域の営業そして観光〜

先日、十勝バスの野村社長の講演をお聞きした感動がまだ残っている。
講演内容とは異なるが、アンビリバボーで放映(2014年3月6日)された内容をHPで是非見てほしい。
http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/140306_2.html

十勝バスの成功は次の二つに分けることができる。


◎地域への営業が路線バスの乗客を増やした

モータリーゼーションや原油高騰で倒産寸前まで追い込まれるが、社員のやる気を引き出すことに成功し、全国初の各戸へ時刻表と路線図を配布、ヒアリングを行った。そこで分かったのは、「前から乗るのか後から乗るのか分からない」「前払いか後払いか分からない」など、乗り方が分からないという不安の言葉だった。
これらの活動により、全国初の路線バスの黒字に転じると言う奇跡が起こったのだ…!
新聞、テレビに取り上げられ、ドラマやミュージカルにまでなっている。

私は、講演の最後に締めくくられた「このテレビを見た女高生が『地元、十勝が誇らしかった』という言葉が忘れられない」に、ウルッとした。


◎観光事業への取り組みが黒字に転じさせた

十勝バスは利用者が減りだしてから40年だったという。
道東自動車道の全線開通で新千歳空港と札幌の距離が一気に短縮され、それが十勝の得られる利益は計り知れないと感じ、国土交通省の取り組みもあり、地域の魅力を観光振興に役立てる地域活性化策「シーニックバイウェイ北海道」に取り組んだ。
・先ず地域の人に「私たちが住む十勝は素晴らしい」と認識してもらう必要がある。
・異業種はもちろん、同業他社とも手をつなぐネットワークを作っていった。
・まずは、十勝バスの路線に点在する観光資源と連携した観光パックを作り出し、小さな成功を積み重ねた。
・十勝バスが走っていないエリアは他社と連携した。自社と他社の路線バスを乗り継ぐうえでの空白地帯は、タクシー会社とも連携し観光パックにした。
・競争相手であった事業者との連携は用意でなかったが、「共倒れになって困るのは地域住民」との認識で連携が可能となった。
・旅行商品は『日帰り路線バスパックチケット』となり、毎年、乗客を増やしている。(7割は地域以外の観光客)
・2011年。 ついに、十勝バスは増収に転じた!

「地域連携」と言う言葉はよく聞くが、これほど着実に実践されたケースは無いのではないだろうか。
倒産寸前のバス会社。アイデアが出ても「小さな行動から始める」といわれる言葉は教訓に値する。自社から、一つの停留場からの行動だという。
路線バスで全国初の黒字転換だというから驚きだ。
社員との信頼関係、地域との信頼関係の構築に心血を注がれたことが言葉の端々ににじみ出ていた。

この取り組みを北海道全土に広げるのが私の使命と語られていたのが印象的でした!