日本が目指す統合型リゾートのモデルは?

ラスベガス、マカオ、シンガポール。 カジノ主要都市は、それぞれ収益モデルが違う

(ダイヤモンドオンライン 1月26日)


【ポイント】
・カジノ主要都市は、それぞれ収益モデルが違う。
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・ラスベガスは、1990年代にカジノ中心のビジネスから、テーマパーク型のホテルや大型のショーを誘致したことで、総合エンターテイメントへと路線をシフトすることにより成長を続けてきた。
 アメリカの地方カジノは、大半はカジノの収益となっており、また顧客の多くは車で1~2時間の50マイル(約80km)圏内の周辺住民となっている。

・マカオはカジノに特化することで、世界最大のカジノ都市にまで成長した。
 収益の7割以上はカジノが占めており、またそのうちのさらに7割近くが、VIP向けの高額をかけ合うバカラというカジノサービスとなっている。

・シンガポールは、2010年に2つの施設が開業した時、はじめて「統合型リゾート」という言葉が用いられるようになった。
 収益的にはラスベガスとマカオの中間のようなモデルを目指す。
 開業以来、ホテルの稼働率は95%を超えており、周辺エリアからの旅行客の取り込みにも成功している。
 ただし、収益に大きな影響をあたえる顧客は、中国人富裕層である。

・マカオにおける2014年12月のカジノ収益が30.4%という過去最大の落ち込みを記録し、通年においても前年比で2.6%の落ち込みを記録した。

 シンガポールでもVIP向けの高額カジノが前年比20%以上減少しているようだ。

 中国人富裕層の一部が、マカオやシンガポールから韓国に流れたことが影響している。
 富裕層をターゲットにした高額カジノに依存するビジネスモデルは、今後通用しなくなる。

・日本のモデルは、ラスベガスの収益構造が目指すモデルに近いかもしれない。
 遠方からの観光客の比率は低くなり、近郊からの日帰り需要も多くなると予想される。
 ショーやイベント、ショッピング、飲食の比重の高いモデルとなるだろう。