関空がLCCに選ばれるワケ!

関空がLCCに選ばれるワケ 〜ピーチ、ジェットスターに続き春秋航空も!〜
(日経ビジネスオンライン 3月11日)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150310/278504/?n_cid=nbpnbo_mlt&rt=nocnt


【ポイント】

・関西国際空港を拠点とするピーチ・アビエーションが就航4年目に入った。

 ジェットスター・ジャパンも、2014年6月から関空を第2拠点化。
 ANAホールディングスが100%出資するリゾート特化型LCCのバニラエア、中国のLCC大手、春秋航空が設立した春秋航空日本の4社が競い合う。
 国際線で、関空に乗り入れるLCCは13社。日本最大のLCC拠点だ。

・空港を拠点化すれば、機体の整備や夜間駐機ができるようになる。これによって路線展開の自由度が増す。
 関空は、24時間離発着でき、首都圏に次ぐ後背人口を抱えているため、機材の稼働率を高めたいLCCにとって適した空港とさる。
 日本でのLCCのシェアは7~8%しかないが、世界では25~30%。LCCビジネスはまだまだ伸びる。
 関空を発着する国際線のうち、既に25%近くがLCCの便だ。

・第2ターミナルビルは、2012年10月28日にオープンしたもので、処理能力は年間400万人。
 LCCから第2ターミナルに入りたいという要望が多く寄せられているが、国内線は満杯に近い。

・関空では、新しくLCC専用ターミナルとなる第3ターミナルビルの整備を進め、2016年下期の開業を目指す。
 春秋航空は、第3ターミナルの開業に合わせて、2020年には、関空から中国20都市以上に週100便以上を就航させる計画だ。
 関空は、アジア最大のLCC、エアアジアや、シンガポール航空系の中長距離LCCスクートに対しても積極的にアプローチしている。

・LCCの誘致については、成田空港も新たに就航する航空会社に対して、着陸料を最大1年間無料にするなど積極的な姿勢を示している。

・関空は、LCC各社にとって運航可能な時間やコストの面で魅力的だ。
 ジェットスター・ジャパンは、関空香港便を見ると、2014年の訪日外国人観光客の数は92万5900人。年間100万人に届く規模。
 香港の訪日外国人観光客のマーケットは、台湾、韓国、中国本土に続く、第4位に成長し、2014年はこのうち約30万人が関空を利用した。


・春秋航空が関空に拠点を置いたのも、旺盛な訪日需要を受けてのこと。
 2014年、中国本土から日本を訪れた観光客は年間240万9200人。春節の1週間だけでも1万7000人、搭乗率は98%。
 中国人旅行者は、京都や奈良を訪れた後、新幹線やバスで富士山や東京へ向かう「ゴールデンルート」を回ることが多い。

・成田は、離発着時間の制約などで使い勝手の良い空港といえない。
 国際線の拠点を関空に据え、傘下のLCCで関空と首都圏を行き来すればよいというのは現実的なビジネスモデル。