田辺市熊野ビューローは、海外客が国内客を上回った!

利用客増で売上高1.4億円 田辺市熊野ツーリズムビューロー
(紀伊民報 6月12日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150612-00296124-agara-l30


田辺市熊野ビューローの昨年度の旅行客数は『海外客が国内客を上回った』とのニュースに驚いた。
15年度は、奈良県の市町村、交通事業者との連携強化による旅行の選択肢増加、世界で流行している「トレイルラン、ウオーク」ファンの誘客、観光客のニーズ調査などを盛り込んだという。
田辺市熊野ビューローの取り組みは実践的で参考になることが多い…


【記事全文】

和歌山県の田辺市熊野ツーリズムビューローの2014年度の旅行業売上高は、前年度比1・6倍の1億4556万円だった。

売上高は宿泊やレンタカー、語り部の料金などでほとんどが地域内での消費。1億円を超えたのは初めて。
利用客が増えたのに加え、1人当たりの単価も上昇した。11日の総会で報告した。

ビューローの14年度の旅行業取り扱いは、6687人(3299件)。
うち海外客が前年度1・5倍増の3569人(2340件)、国内客が1・2倍増の3118人(959件)。人数で海外客が国内客を上回るのは初めて。

インターネット予約の利用者は4153人(2828件)。ネット利用者の1人当たりの単価は2万3525円で、前年度より3226円上昇した。
海外客は2万7471円で、国内客を1万5049円上回った。1人当たりの平均宿泊数は2・33泊だった。
ネット予約による宿泊は延べ9118泊。地域別で最も多いのは本宮町の3200泊で、全体の3分の1以上を占めた。続いて中辺路町2412泊、那智勝浦町・新宮市988泊、旧田辺市948泊。
ネット予約した海外からの宿泊客2851人(2006件)の国・地域別内訳は、オーストラリアが最も多く476人(342件)。続いてアメリカ399人(284件)、イギリス248人(173件)、フランス242人(139件)、スペイン239人(168件)だった。スペインは前年度より2・7倍増。

ビューローは「売上高アップは、これまでの取り組みの成果。全国的にアジアからの観光客が増える中、従来通り欧米、豪州が多い。1度利用した人によるネットを通じた口コミが誘客に一役買ってくれている」と話している。

■経営面は転換点

ビューローが旅行業を始めたのは10年秋。14年度の売上高は、11年度に比べ3・6倍に増えた。熊野地方を訪れる外国人観光客は年々増加している。
一方で、広がった市場に新たな業者も参入。「以前は熊野地方を訪れる外国人客のほぼ100%の送客を担っていたが、現在は30~40%程度ではないか」という。

総会で多田稔子会長は「地道な活動が功を奏し、外国人客が増加した。地域への経済効果は大きい」とした上で、「経営面ではターニングポイントを迎えている。持続可能な観光地を目指す原点を共有したい。地域に入ったお金を地域で回す仕組みをつくりたい」との考えを示した。

15年度の事業計画には、奈良県の市町村、交通事業者との連携強化による旅行の選択肢増加、世界で流行している「トレイル(未舗装路)ラン、ウオーク」ファンの誘客、観光客のニーズ調査などを盛り込んだ。
多田会長は「中辺路を中心に取り組んできたが、大辺路や龍神街道、田辺のまちなかなどの観光商品を開発したい」と話している。