デービットアトキンソンさん 日本の観光を指摘!

7月27日、京都の小西美術工藝社のデービットアトキンソンさんの講演をお聞きしました。

一般的内容は、著書やレポートをこれまでも掲載しておりますので
http://www47.jimdo.com/app/sb1ca2e92cb801f0a/p9f68220adeb55fd6?cmsEdit=1
そちらをご覧いただくとしまして、二つのポイントをお知らせします。
(文責:星乃が要約)


一つ目は、歴史・文化を目的とする観光客の話です。
イギリスは歴史・文化で観光客が来るのが80%(イタリアは100%)、日本は23%にすぎない。
観光客が求める歴史・文化の説明は、年代や作者、歴史背景など詳しい説明ではなく、
何故、伏見稲荷は朱色で飾るのか、何を祀っているのか、なぜ狐を祀るのか、などだといいます。
観光客が求めている説明と、知ってもらいたいという提供者側の思いによる説明のミスマッチ。
顧客が求めているものを提供できていないものが日本に多いとの指摘でした
(私の質問に対する要約した回答)

姫路城がトリップアドバイザーで激しいバッシングを受けているとの紹介もありました。
改修前は、姫路城の中に入れば、多くの展示物があったが
回収後は、建築物としての姫路城を見てもらうことに力を入れており、場内には展示物がほとんどないとのことです。

二条城の例も話されました。
観光客は建物の中に入れず、レプリカの襖絵を見、建物の中には何もない二条城を見物する。
アトキンソンさんは、幕末から明治に日本が大きな方向転換するときに会見された場としての説明をするべきとの指摘でした。
何を見せて、何を説明するかは、観光客の多様性からいうと一つに限定する方が危険でしょうが
求めているものと、説明側のミスマッチは見直す必要があると感じました。


二つ目は、IRに関する話です。
大阪でIRを推進しようとしている。大阪もIRより文化の振興に力を注ぐべきではないかとの質問に
観光客は多様だ。
 ・文化財で集客できるのは、2000万人までだろう
 ・歴史で集客できるのは、数百万人までだろう
 ・食で集客できるのは、1000万人までだろう
歴史文化を好む人もいれば、好まない人もいる。
コンベンションに来日して、IRを楽しみながら、歴史文化に触れてみたいと思う人もいる。
人は多様なので、多様なニーズに応えるのが産業としてみたときの観光の要諦。
IRも吸引力の大きな観光インフラになる。
との回答がありました。


ともに大事なポイントを指摘されている有意義なシンポジウムでした。