地方の明暗をわける「京都化」vs.「大阪化」!

地方の明暗をわける「京都化」vs.「大阪化」
(Forbes JAPAN 5月16日)
http://forbesjapan.com/summary/2015-04/post_4093.html


示唆に富んだレポートです!
稲盛さんなど、京都の財界人は今も京都を離れないと公言されています。
これが京都の人や地域のつながりの強さにあるようです。
大阪の財界はサラリーマン社長であり、人や地域のつながりより、効率の方を優先して東京へ移転されるようですが、
人や地域のつながりを大切にしない企業は、いずれ、さらに効率のよい企業に淘汰されるような気がします!


【ポイント】
・明治の遷都により、京都市域の人口は、わずか4 年間で33 万人から22 万人に激減した。
壊滅的な被害を被ったのが、繊維、窯業、工芸品などの地場産業だ。
公家や町人を中心とした人口流出により購買層を一気に失ったのだ。
その京都が、なぜ、京セラ、ワコール、日本電産、島津製作所、オムロン、村田製作所といったイノベーティブな世界企業を生む町に変貌したのだろうか。ここに地方再生のヒントがある。

明治期に京都府知事はどん底から脱出するために、大胆な公共投資を行った。
人を集めるために市電を開設し、水事業により工業用水とエネルギーを確保した。

現在、世界からコンパクトシティの成功を称賛されている富山市も似ている。
「ライトレール」と呼ばれる欧州式のモダンな市電を敷くことで、中心地に人と機能を集約し、車社会から徒歩で生活できる町に転換させた。
中心地に人が戻ったことで、地価の下落にストップをかけたのだ。

富山市の森雅志市長は「想像をはるかに超える寄付が、市民や企業から寄せられたことには本当に驚きました」と言う。寄付額は4億円超。
重要なのは、旗振り役が訴える「危機とビジョン」の説得力。そして、行政任せにせずに、次世代のために一緒になって町をつくろうという住民の熱意である。
住民の熱意の背景にあるのは、帰属意識だ。帰属意識は、伝統文化や芸術が一役買っている。

「京都化」の次のポイントは、斜陽産業は昔は最先端技術の集積だったということだ。
時代環境の変化で古びたのなら、よそ者や若者の知恵で柔軟に修正すればいい。
大学都市である京都は、若者とよそ者が多い。伝統技術を進化させるために、地域そのものがインキュベーターの役割を果たしているのだ。
窯業からセラミック技術を進化させた村田製作所。鹿児島からやってきた稲盛和夫の京セラ。
こうした企業は地域とのつながりが強く、本社機能を東京に移していない。