「医療ツーリズム」:着実に外国人受け入れ数増加か?

「医療ツーリズム」:着実に外国人受け入れ数増加か?
(nippon.com 10月27日)
http://www.nippon.com/ja/features/h00125/


医療ツーリズムの潜在需要は相当の数に上ると思われる。
医師会が「日本人のための医療機関、外国人の検診により日本人の医療に支障が出ては本末転倒」と言っていると聞くとおり、日本人の医療に支障が出てはいけないが、PET診断装置やMRIの稼働率が低い医療機関もあり、一定の割合の中で外国人への医療行為を行っても良いのではないかと考える。
医療は国境を超えつつあるようだ。


【ポイント】
自国では不可能な医療、より安いコストの医療を求め、外国に渡航して治療・診療を受ける「医療ツーリズム」。
外国人患者を受け入れている数字は、経済産業省が2012年度の推計として、「前年度比5000人増の2万7000人」があるのみだ。
訪日外国人客の伸びと連動して増えているとの話があるので、この3年間で2倍以上増加していると仮定して年5~6万人と推計できる。
(訪日外客数2012年836万人、2015年2000万人 / 外国人患者受けいる数2012年2万7000人、2015年5~6万人)

2010年、民主党政権の「新成長戦略」で、7つの「戦略分野」に「健康」が挙げられ、外国人患者受け入れ・医療観光の促進が盛り込まれる。
2011年、医療渡航者の日本長期滞在や、母国との行き来を可能にする「医療滞在ビザ」を創設。政府の後押しで、外国人患者受け入れの支援組織Medical Excellence JAPAN(MEJ)が立ち上がるなど体制整備が進んだ。

一方で言葉や文化の壁、国民皆保険制度との兼ね合いもあり、国内の医療機関の多くは“国際化推進”に消極的。
日本医師会は「医療の非営利原則や、混合診療の禁止などの視点から問題がある」などとして、医療ツーリズム推進に一貫して反対している。

外国人患者受け入れに積極的な医療機関は、経済成長が続くアジア諸国からの潜在的な需要を見越して、医療ツーリズムを今後の病院経営の柱の一つにしたいという狙いがある。

中国からの医療渡航者を積極的に受け入れている病院としては亀田総合病院(千葉県鴨川市)、がん研有明病院(東京都中央区)、日本医科大学健診医療センター(東京都文京区)、聖路加国際病院(東京都中央区)などがある。

亀田総合病院の中国からの来院者は2014年は50人程度、15年は年初から8月までで計108人。12月までの予約を含めると、160 人に達するという。
人間ドックの費用は1泊2日でおおむね40万円、2泊3日で45万円。人間ドックのほか、乳がん診断・治療も多いという。
来院者は、医療サービスや職員の対応、検診項目については満足度100%。宿泊・食事については満足度90%前後という。

東京都八王子市の北原国際病院は、国際協力基金や日輝の資金支援を得て、カンボジアのプノンペンに救急治療病棟を建設しており、2016年2月にもオープンする予定だ。
北海道の北斗病院を中心に、ロシアのウラジオストクで現地の医療機関などと合弁で画像診断サービスを提供する。