インバウンド熱で需要広がる翻訳・通訳ソリューション!

インバウンド熱で需要広がる翻訳・通訳ソリューション、EXPO出展の各社サービスを取材してきた
(トラベルボイス 10月30日)

http://www.travelvoice.jp/20151030-52555
 

訪日外国人旅行者の“困ったこと”2位が「コミュニケーション」(観光庁調査)だ。
これらの背景から「ツーリズムEXPOジャパン2015」でも、インバウンド対応の出展が多かったという。
観光産業以外の企業の参入が多く、翻訳・通訳の言語サービスを切り口に、旅行者と受け入れ側の双方のニーズに踏み込んできているようだ。
これらの新しいツールや、アナログな指差しツールも含めた「インバウンド向け展示会」を大阪でも開催したいものだ!


【ポイント】

「セカイメニュー」は、モバイル端末にQRコードを読み取り、言語設定をして商品説明を表示し、注文できるようにしたサービスを提供。


アイ・ティー・エックスの「みえる通訳」は、コールセンターに通信し、タブレットなどに双方の映像を表示して、通訳サービスを提供する。
通訳を頼むまでもない簡単なやりとりは、端末上でタッチして操作できるゆびさし対応表「さわって通訳」も提供している。

フューブライト・コミュニケーションズは、ロボットPepperを活用した「ロボてなし」を商品化。
訪日客を対象にした多言語対応サービスで、希望言語での観光案内や周遊を促すクーポン配信のほか、通訳との通話サービスにも対応する。
通話サービスでは、緊急対応などの通訳でも実績が多いブリックスのプロ通訳が電話対応する。

翻訳サービスも、オンラインで完結する自動翻訳、クラウド翻訳、サーバー組み込み型の翻訳システムなどのサービスが、低価格で誕生している。
クラウド翻訳のGengoは、約1.5万人の登録翻訳者を有し、1文字5円~、1000文字以内なら数時間というスピード納品と低価格で提供する。

オンライン翻訳ツールの八楽は、自動翻訳とクラウド翻訳の組み合わせでより低価格としたのが特徴。
自動翻訳では発注者の過去のデータベースと照合し、翻訳結果の正確性を色別で表示する。
発注者は自動翻訳の結果、不安な個所は自動翻訳よりも高額だが正確性が増すクラウド翻訳を依頼できるという仕組み。

新規参入組が多様な翻訳・通訳を展開しているが、大手の自動翻訳やクラウド翻訳、翻訳システムを利用していることが多い。
少ないコストでアイディアを生かしたビジネスがしやすく、大手の翻訳・通訳会社にとってはサービス提供先が増えている構造となっている。

クロスランゲージは「多言語対応観光コンシェルジュサービス」を開始。
コール・センターを設け、通訳サービスのみならず、観光情報や医療施設などの提供、食事やホテルの予約なども多言語で対応する。
訪日旅行者の入込数が3.7万人規模の地域の場合、月間約150~200件の利用があるという。

凸版印刷の多言語サービスは、旅マエ、旅ナカ、旅アトの各場面にタッチする統一プラットフォームの構築を進めている。
翻訳・通訳によるサービスに加え、日本の食の魅力を発信するサイトや越境ECサイトも開始。
ARによる多言語表示、免税販売用のアプリ、多言語対応サイネージなど、多言語対応を切り口に訪日旅行の全ての場面に関わろうとしている。

JTBはUni-Voiceと共同で、多言語化した情報を2次元バーコードにし、文字と音声で確認できる「OMOTENASHI(おもてなし)翻訳」の販売を開始。
今年2月には先述のGengoと提携し、JTBの提携ホテル・旅館向けの販売を開始している。

HISがクラウド翻訳のWIPジャパンと提携し、1文字4円からの翻訳サービスを開始。

近畿日本ツーリストが、音声認識や翻訳をワンストップで提供するフュートレックと協業し、ロボットによる音声翻訳サービスを開始した。
提携先の宿泊施設での利用を念頭に、観光客とのサービス時のほか、スタッフとの業務上のやり取りも想定した仕様としたのが特徴だ。

NTTドコモは、画面上に手書きした文字を翻訳する「てがき翻訳」を開始。
日本語と外国語の翻訳のほか、津軽弁などの方言や武士語、ギャル語などにも対応した。

ブランディング・コンサンルティング会社による、日本コンテンツの多言語キュレーションサイト「JAPANPAGE」。
日本の地域、モノづくり、食、おもてなしなどのコンテンツをブランディングのノウハウをあわせて制作し、4言語に多言語化。
海外にネットワークを構築し、海外の消費者に結び付けていくビジネスモデルとしており、中国では100万人フォロワーのウェイボーと連携した。