美容・マッサージ目当てで来日する中国人が激増中!

マッサージ目当てで来日する中国人が激増中 〜訪日客4000万人へ、主役は「モノ」から「コト」へ〜
(日経ビジネスオンライン 11月16日)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/221102/111300104/?n_cid=nbpnbo_mltb16&rt=nocnt


昨日、1月から10月の訪日外国人観光客が、1,631万6,900人と発表されました。
4半期で旅行消費額は1兆円を突破しています。
今後「爆買い」は沈静化されるような動きも見えてきていますが、今後も訪日外国人観光客は増加するとみられ
観光は大きな経済効果を上げ続けると思われます。
観光のあり方も変わってきており、団体旅行から個人旅行にシフトし始めています。
ゴールデンルートのように、これまでの観光スポット廻りから魅力あるコンテンツに人が集まるのかもしれません。
この記事にある「マッサージ」「美容」も大切なコンテンツになっていくのでしょう。


【ポイント】
日本政府観光局(JNTO)によると、1~9月の訪日客数は、前年同月比48.8%増の1449万人。既に2014年の年間訪日客数を上回っている。
2020年に訪日外国人観光客4000万人。訪日客数4000万人達成に向けては、新規観光客の開拓だけではなくリピーターの取り込みも重要。
また日本に足を運んでもらうためには、「コト消費」の訪日客対応をより充実させる必要がある。

銀座のマッサージ店でも、飛び込みで来店する中国人観光客が増えている。英語や中国語がちゃんとできるスタッフがいないので、日本語で書いたメニューと写真を指さしながらなんとか対応しているという。
旅の疲れを癒したいと、看板を見て来店する外国人は多いと言うが、受け入れ態勢が整っていないのが現状のようだ。

リクルートライフスタイルが中国、香港、韓国、台湾の女性800人を対象にした調査で「今後日本に行って体験したいこと」の7位が、「美容サロン(美容室やネイルサロン、マッサージなどのリラクゼーション施設)へ行きたい」だった。
約3割の女性が日本でマッサージや美容室などの「日本の美容」を体験したいと考えていると言う。
『温泉や露天風呂を楽しみたい』という回答よりも美容サロンの需要が高かった。

少子高齢化により人口や消費の担い手が減る一方で、マッサージや整体院の店舗数は多く供給過多の状態。
今後右肩上がりで拡大する訪日客市場の取り込みで、国内市場縮小を補いながら、将来的には海外市場への進出にもつなげたいという。 
まず手をつけたのが、メニューやホームページの英語化。
受付用のメールフォームも英語に変更中で、訪日客が簡単に予約し来店できる仕組みを整えている。
社員の接客スキルを向上させるために、約5時間の英語講座も実施。英語での接客対応や施術方法などを学んだと言う。

美容室などを運営するフォーサイス(大阪市)で外国人客が急増している。美容室5店舗では、今年約700人の外国人客が来店する見込みと言う。2011年、12年とほぼゼロに等しかった外国人客が、この3年で700人にまで増加した。

インバウンド対応に本腰を入れ始めたのは2011年、英語講師を社員として雇用し、社員向けの語学研修を現在も毎週各店舗で実施。
インバウンド対応を広く知ってもらうために、大阪観光局にも登録した。美容室を運営する企業の登録は初めてだったと言う。
登録した企業は観光局主催のセミナーに参加できるほか、空港やホテルに置く英語の冊子やチラシの中に店舗情報を掲載できる。
現在フォーサイスの店舗を訪れる外国人の多くがチラシや冊子を手にしている。

日本の美容師は国家資格で、専門学校でカット技術だけでなく、薬剤や接客の技術や知識を身につけている。
世界を見ると日本のように美容師に国家資格を与えている国は少なく、美容師の技術レベルは不安定。
衛生面も優れた日本の美容室でサービスを受けたいと考える外国人は多い。
日本の美容技術への注目度も高いものの、フォーサイスのようい訪日客対応を全面に打ち出している美容サロンは少ない。

美容のような「コト消費」は、「モノ消費」よりもより深く日本のライフスタイルや文化を理解してもらうことができ、リピーターの獲得にもつながる。
訪日客4000万人に向けた「コト消費」も新たなインバウンドの担い手となることを期待している。