外国人が押し寄せる熊野古道 キーマンは外国人!

外国人が押し寄せる熊野古道の「新名所」 〜外から来た人の視点で千客万来を実現〜
(日経ビジネスオンライン 12月4日)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/112700055/120300004/?n_cid=nbpnbo_mlt


熊野古道で活躍するカナダ人のブラッドさん。そして豊岡市で活躍するイギリス出身のサマンサさんが紹介されている。
「よそ者、若者、馬鹿者」が活躍した話をよく聞く。
インバウンドの立場に立てるのは外国人が最適だとよく分かる。
地図や看板など、作成したところが英訳するためバラバラで統一されていない。このパターンは全国いたるところにある。
統一した表記が当たり前だが、作成者が違えば所有権や著作権も伴い、簡単に統一できないという。
まったく馬鹿げた話だ!
外国人の視点に素直に耳を傾けた田辺市熊野ツーリズムビューロー、豊岡市に賛辞を送りたい。


【ポイント】
JR紀勢本線の「紀伊田辺駅」からリュックサックを背負った外国人のほぼ全員が、駅舎の隣にある一般社団法人「田辺市熊野ツーリズムビューロー」に向かうという。世界文化遺産の「熊野古道」の入り口の案内所だからだ。

キーパーソンは、カナダ生まれのプロモーション事業部長、ブラッド・トウル氏だ。

真っ先に取り組んだのが、名所の英語表記の統一だった。
観光案内所で配っている地図や、実際の看板など、それぞれが英訳していたため、多いものでは19種類の表記があった。

民宿や土産物店を営む地元の住民に対して、接客に関するアドバイスもしている。
外国人が困りがちなことをあらかじめ把握してもらったり、実際に地元の人がどう対応していいのか迷った事例などを共有している。
民宿の人などをサポートするため、24時間体制の問い合わせ電話も用意している。
外国人観光客にいかに安心して旅行してもらうかに主眼を置いて、事業をしている。

熊野古道が世界遺産に認定された2004年のころから、田辺市では外国人観光客を受け入れる体制を築いてきた。
熊野古道の歴史観や自然崇拝のストーリーに興味を持つと思われる欧米豪の個人客にターゲットを絞って売り込むようにした。
熊野古道は『ロンリープラネット日本版』にも掲載されている。
以前は高野山の“おまけ”のように掲載されていたが、今では4ページくらい紹介されるほどになった。


兵庫県豊岡市でも、イギリス出身のサマンサ・バロウさんがキーパーソンとして活躍している。
総務省の国際交流事業の一環でスタートした「国際交流員」の資格を持つ。

地域住民向けに接客のアドバイスを行ったり、相談に乗ったりする業務を行っている。
城崎温泉、竹野海岸、玄武洞、コウノトリの郷といった複数の観光名所がある。あれもこれもとアピールしたのでは、外国人にとっては分かりにくくなるとして、「KINOSAKI」の名に統一してアピールすることを提案した。

「Visit KINOSAKI」という外国人観光客向けのウェブサイトを立ち上げた。
バロウさんの視点で選んだ写真が掲載され、そこに載せる文章も外国人好みになるように編集している。
アクセスについての情報も、すべて城崎温泉から向かうことを想定したものになるように分かりやすくした。

中貝宗治市長が作った組織。京セラ出身の真野毅副市長が管轄している。
民間の視点を生かすため、総務省の「若手企業人地域交流プログラム」を使って、2年前に楽天から佐藤さんを招聘した。
城崎温泉を訪れた外国人観光客は、2013年は1万人だったが、2015年は1~6月の半年だけで1万3000人を超えるた。