「道の駅」を超える農業テーマパーク。茨城県の「さつま芋テーマパーク!」

地元の農業を結実させたテーマパークで人を呼ぶ 〜なめがたファーマーズ・ヴィレッジ(茨城県行方市)〜

(日経ビジネスオンライン 1月7日)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/261527/122800007/?n_cid=nbpnbo_mlt
農家の減少、高齢化はよく知られた話である。
そして農業の活性化として「道の駅」が活躍している話をよく聞かされていた。
しかし「道の駅」などの産直所は飽和状態という。
そのようななか、茨城県行方市に「なめがたファーマーズ・ヴィレッジ」をオープンさせ、さつまいも菓子加工工場、ミュージアム、店舗、レストラン、貸農園や自家農園を含めた日本初の「さつまいもテーマパーク」にしたという。
農業のチャレンジは難しいと思うが、生き残りをかけたチャレンジを続けて欲しい。
【ポイント】
日本の就農人口は209万人で、1985年時点の半分以下に落ち込んでいる。
就農者の平均年齢も66.3歳へ上昇し、65歳以上が132万6000人(63.5%)を占める。
道の駅は2015年11月現在1079箇所となり、20余年で8.8倍に増えた。
道の駅以外にも各地で産直市場が乱立し、市場は既に供給過剰の状況にある。
道の駅の設置者は2013年7月時点で98.7%が自治体運営管理も自治体、三セク、指定管理者、財団へ委託等の半官半民多くは補助金や自治体等からの補てんを受けて経営を維持し、市場淘汰は進みません。
産直は今スーパー等の一般小売でも人気で、産直というだけで客を呼べる時代は終わっている。
2013年度の農業生産関連事業の全国販売額は1兆8253億円で、うち半数を農産物直売所が占める。
直売所は生産グループや農協等1万670、会社等1390、農家(法人)540が54%ありますが、最多は農家(個人)1万1110で46%を占める。
年間販売額は、農産物直売所では500万円未満が45.3%、1000万円未満で62.6%、農産物加工は年間販売額500万円未満が75.7%。
観光農園や農家民泊では8割以上が500万円未満。
2015年10月、茨城県行方市に日本初のさつまいもテーマパーク「なめがたファーマーズ・ヴィレッジ」がオープンした。
旗印は「ステキな農業」と「12次産業化」。コンセプトは「見る」「食べる」「育てる」食と農業の未来をつなぐ、日本初の体験型テーマパーク。
日本のさつまいもの収穫量は1955年の718万トンをピークに、2010年には86万トンに落ち込んでいる。
自給率は1996年まで100%だったが、2006年には92%となった。
第1位が鹿児島県(収穫量33万6300トン)、第2位茨城県(17万3000トン)、第3位千葉県(10万8500トン)で、3県の収穫量の69.6%を占める。
鹿児島県では大半がでん粉や焼酎の加工原料で、食用としては茨城県や千葉県がトップクラス。
白ハト食品工業は大阪府守口市に本社を置く食品メーカー。さつまいも菓子店「らぽっぽ」「いも・たこ・なんきん」をモチーフにしたスイーツやたこ焼き店で知られ、大学芋の国内販売ではシェア8割を誇る。
その白ハト食品工業は、関東に工場を持つことを考えていた。”JAなめがた”とは2005年、「おいも株オーナー制度」をきっかけに出会った。
”JAなめがた”は強いこだわりを持っていた。単なるさつまいもの加工工場にせず、体験型農業ができるようにする。県の宿泊施設や各種体験・研修施設と一体活用できれば、観光、教育、交流などの事業、地域の活性化にも結び付けることでした。
「なめがたファーマーズ・ヴィレッジ」の総敷地面積は約33万平方メートル。さつまいもの菓子加工工場、ミュージアム、店舗、レストラン、貸農園や自家農園などの畑、自然豊かな森、さつまいもの貯蔵庫を整備する、総事業費45億円という一大プロジェクトです。
運営を行うのは、白ハト食品工業、”JAなめがた”と農家が出資した資本金3億円の農業生産法人、「株式会社なめがたしろはとファーム」。