『民泊』は本当に売れているのか?

民泊は本当に売れているのか? 不動産業界や高稼働ホストが議論した実態と課題

-電通OTAセミナー
(トラベルボイス 3月24日)
http://www.travelvoice.jp/20160324-63571
「宿泊施設が足りないから民泊に来るというのは大きな間違い」との指摘に納得する。
大阪のような都市部は宿泊施設が足りず需要があるが、地方都市での需要は難しいかもしれない。
また、ホストが急増して宿泊料金が値崩れを起こしているとの指摘もある。
Booking.comでは「圧倒的にホテルの方が売れている」と指摘している。
「民泊」もビジネス、需要と供給で変わってくるようだ。
【ポイント】
「民泊」について、部屋を貸し出しているホストや、マンションの空室を長期滞在用に貸し出す不動産会社、ウィークリーマンションから転身したビジネスホテルの運営母体である投資会社、間もなく民泊に参入するBtoB向け場貸しのプラットフォーマーというユニークな4者が、「シェアリングエコノミーの活用によるインバウンド集客と地方創生」をテーマにしたセッションを行った。
Airbnbで「スーパーホスト」を2期連続で獲得したS氏は、吉祥寺の隣駅にある木造50年のアパートの場合、賃貸価格の相場は月約4万円だが、民泊での過去半年の実績は「月平均10万円、いい時は12万円」。稼働率は75%~90%という。
近隣の「三鷹の森美術館」を意識し、和風なデザインとスタジオジブリのグッズでプロデュースした。
ホストの個性を反映した部屋に泊まるのが醍醐味。
Booking.comのデータを踏まえ「圧倒的にホテルの方が売れている」と指摘。
Twitterで民泊を検索すると、9割はホストの投稿で実際に泊まった人のツイートは少ない。サプライヤーが先行して需要がついていないのではないか。
全体で見れば1~2%程度で、日本人はもっと低いと思うと見ている。
「民泊の稼働率が低い」というのは、ウィークリーマンションが、マンスリーとウィークリーで稼働のベースを作り、デイリーで埋めるというモデルだったことが根拠だ。
ホストが急増して、「民泊の価格は昨年夏をピークに半分くらいに下がっている」という話も聞く。
潜在的な需要はある。
大阪など宿泊施設が確実に足りないところをうまく攻めていきたい。
外国人客の目線が日本人と異なる。
日本人には何でもないものが価値を持っていることもある。気づかないところに金脈が眠っている。
コスプレ撮影会や地元のイベントなどで月30万円ほど稼ぐようになった。
ベニューの価値や写真などの見せ方をオーナーが学び、それを見た人がSNSに投稿したり、レビューが貯まってくることで、観光スポットのようになる。
活性化していない街に人は行かない。自治体や観光協会が誘客に相当の力を入れているからこそ今の需要がある。
日本の地方に外国人が住み、良い街だと認識すれば、知人にその街を紹介する流れができる。
平日は都会で働き、週末は田舎暮らしをする「マルチハビテーション」をする人が増えている。
宿泊施設が足りないから民泊に来るというのは大きな間違い。
しっかり(民泊を)売っていくという視点で観光政策を作らなければ、法整備がされても空家対策にもならなかったという結果になりかねない。