日本のラグジュアリートラベルの潜在力?

日本のラグジュアリートラベルの潜在力は? ILTMフォーラムで語られた識者3人の見解をまとめた
(トラベルジャーナル 4月25日)
http://www.travelvoice.jp/20160425-65840


訪日外国人にアジア系が多いのは単に距離が近いことにある。移動時間が短く、運賃が安い点につきる。

確かに、欧米系は歴史文化に関心が高く、旅行消費額も高い。欧米系のラグジュアリー層をターゲットにすべきとのご意見に異論はない。
今、京都をはじめとする一部地域には、その地域が持つキャパシティーを超えた観光客が殺到し始めている。
その点からすると、ターゲットをより明確にする必要があるのだと思う。
ただ、まだ訪日外国人があまり訪れていない地域もあり、相互のバランスも求められるところである。


【ポイント】
富裕層はパーソナルな旅を求める、効率より「大切されている満足感」
-アメックスの中島氏

「単に高価なものだけではなく、信頼できる人に最初から最後まで面倒を見てもらえることに対価を払う」とラグジュアリーの定義を話す。
「富裕層のあいだではパーソナリゼーションへの期待は大きい」
パーソナルな旅を求める傾向が強く、「好みや自分のニーズを形にしたい欲求は強い」
「特別感や信頼感はお金には代えられない」と、感情的なベネフィットの大切さを訴えた。
情報収集や予約などでデジタル化が進むが、「10人に8人が人間的な誠意ある対応を求めている」
日本人が求める顧客サービスは「効率よりも大切にされているという満足感が重要」と指摘した。


歴史文化ツーリズムの創出を、富裕者層旅行には「江戸」がキーに
-森トラストの伊達氏

約80%をアジアからの旅行者であることから、「アジアが強すぎる」と指摘。「客単価の高い欧米人をもっと呼びこむべき」と持論を展開。
欧米人は日本の歴史文化に関心が高いことから、「歴史文化ツーリズム」の創出を呼びかけた
「東京のPRでは、知られていないことが多い『江戸』の情報も発信していくことが大切」と提案。
地域性や文化性に焦点を当てながら「Japan Brand」をつくり上げる重要性を取り上げた
グローバルスタンダードを確保しながら、和テイストを取り入れたイノベーションを起こす必要がある。
森トラストは、2020年度から2022年度の開業を目指し、白馬、箱根、奈良、沖縄瀬底島、沖縄伊良部島などでリゾートホテル開発を進めていく計画。東京でも虎ノ門トラストシティー、銀座2丁目でホテル開発を進めていく。
新たな中間層の出現に期待、富裕者層旅行で日本市場を高評価
-ウィズダム・ツリーのコール氏

ラグジュアリートラベル市場としての日本を高く評価した。
日本は高齢化が急速に進んでいるものの、60歳以上の資産は依然として高く、今後も消費が期待できる。
少子化によって労働市場がタイトになってきていることから、正規雇用が増えており、「新たな中間層が生まれる素地がある」と将来を展望した。
今年4年目となる「ILTM Japan」は、出展者数 84社(海外46社、国内38社)、バイヤー数 75社 (国内39社、海外36社)で盛大なものとなった。