国内LCC4社トップが現在と未来を語る!

国内LCC4社トップが現在と未来を議論、需要の底上げ事例からLCCアライアンスまで -CAPA国際会議で

(トラベルボイス 6月8日)
http://www.travelvoice.jp/20160608-68137
日本にLCCが登場して約4年。人口減に伴う国内航空市場の縮小、新幹線や高速バスとの競争から、当初LCCは成功しないと言われていた。
よく「新規顧客の需要が拡大した」とも聞く。
確かに、これまで旅行に行かなかった顧客を掘り起こしたのは事実なのだろう。それがまだまだ増大するという。
どこかで総需要のピークが来るのだろうが、地方路線の拡大による需要と、訪日外国人の需要で伸びていくようだ。
【ポイント】
拠点とする成田空港では過去4年、他社便の旅客を奪うカニバリゼーションは起きておらず、「同社の旅客が純増することで、成田空港の国内線旅客も4倍に増加した」(ジェットスター・ジャパン)
「高速バスが一番の競争相手だと想定していたが、LCCの就航で、旅行者の選択肢が増えたことで、競争よりもパイが拡大することになった」(ピーチ・アビエーション)
バニラ・エア社が展開する成田/台北線を例に挙げ、「親会社のANAも飛んでいる路線だが、低運賃を提供することでANAとは違う旅客層を開拓している」(バニラ・エア)
ピーチの関西/仙台線就航について、「ドル箱路線なので、ANAは快く思っていなかったのではないか。しかし、結果的に関西市場の底上げにつながった」(ピーチ・アビエーション)
ANAは国内線市場が縮小していくと想定しているが、「ピーチでは、むしろ拡大していくと思っている」とし、その理由として、日本人の新規航空需要の開拓と訪日外国人旅行者の取り込みを挙げた。
航空券流通のアマデウスITグループも、カニバリゼーションは起きていないと指摘。「今後は欧州のように地方と地方を結ぶ路線での需要喚起がカギになるだろう」との見方を示した。

日本のLCC4社は国際線も展開しているが、それぞれインバウンド旅客が柱になっているようだ。
「台北路線では約半分」(バニラ・エア)、「全体で約7割、特に沖縄路線が高い」(ピーチ・アビエーション)、「大部分が中国アウトの旅客」(Spring Japan)
今後は、日本人のアウトバウンド、特に若者層の需要に力を入れてきたいとするLCCも多い。
ジェットスター・ジャパンでは「国際線から国内線への乗り継ぎ需要に力を入れて、特に地方へのインバウンド送客を開拓していく」戦略を描く。
アジアのLCC市場の大きな動きとして、アライアンスの形成が進む。
日本の国内線に占めるLCCの割合は17%にとどまっており、タイ66%、マレーシア59%、インドネシア57%、ベトナム56%、韓国40%と比較して低い。
日本を含む北アジアでのシェアも11%と、東南アジアの56%よりもかなり低い。

中国アウトバウンド市場トップ5のうち、4市場(韓国、香港、日本、台湾)が入っており、その需要拡大に合わせて、LCCの路線も増えると予測。
中国人海外旅行者数は2015年の1億2,000万人から2020年には2億人にまで増加すると予想。
現在中国には一人あたりのGDPが1万ドルを超える都市が65、1万5,000ドルを超える都市が24あり、今後内陸部を中心にその数は増える。
現在年間5000万人の中国人が香港に訪れているが、その需要が日本にシフトしていくとの見通し。