訪日客に体験型オリジナルツアーが求められている!

訪日客に体験型オリジナルツアーを 墨絵教室から相撲の稽古見学までさまざま
(産経新聞 8月2日)
http://www.sankeibiz.jp/business/news/160801/bsd1608010500003-n1.htm
訪日外国人観光客の志向が「モノからコト」へ変わりつつある。
団体で定番の観光地を訪れる訪日客ばかりでなく、観光地で何をして楽しむかを重視する個人旅行者が増えてきている。
しかし、訪日外国人向けに外国語で説明される体験型といわれるものは少ない。
これから求められるのは「体験型」。
外国語での説明に加えて、分かりやすく、楽しいエンターテイメントのものでなければならない。
【ポイント】

訪日外国人観光客の志向がモノからコトへ変わりつつある中、インターネット旅行会社が訪日客の体験意欲を刺激するプランづくりに躍起になっている。団体ツアーの定番コースに飽き足らず、自分だけのオリジナルツアーを組みたい訪日客から「英語で説明してくれて、楽しめるものが少ない」との声を聞くからだ。

東京・神保町のギャラリーでは、「Sumi-e Class Experience(墨絵おえかき)」(1人2000円、1時間)を訪日客向けに開催している。
墨絵画家の本多豊國氏の息子の優太店長が「難しいことを考えずに、描くことの楽しさを体験してもらいたい」とエンターテインメント性を重視してアレンジした。
英語の説明を聞きながら墨で和紙に絵を描く楽しさを知った訪日客は、「大満足。内容も分かりやすく、いろいろと知ることができた」と喜んだ。
同時に「このほかに英語で体験できるものがないので、どこにも行っていない」と不満をもらした。
墨絵体験は体験型ツアーの予約販売サイトを運営するベルトラ(東京都中央区)が今年4月から取り扱いを始めた。
このほかにも、相撲の朝稽古、懐石料理、芸者体験、自転車での都心めぐりなど英語で体験できるプランを外国人目線で発掘してきた。
同社が集めた体験型ツアーは英語サイトで約3000種類、中国語サイトは簡体字、繁体字でそれぞれ約1000種類という。
「訪日客のうち個人がターゲット。何を体験できるかを重視するので、『一歩先の体験』をミッションに体験型プランを用意している」と品ぞろえに自信を見せる。
英語サイトでの取扱件数は2014年の133から16年は3000に急増した。
楽天グループで訪日客向け体験ツアーを提供する「ボヤジン」は、東京都で人気は築地、相撲部屋、寿司づくりという。
最近は地方創生につながると考える自治体と連携して体験型プランの開発に取り組む。
ゴールデンルート(東京、富士山、京都、大阪をめぐる)は引き続き人気だが、訪日客の誘致に熱心な自治体は少なくないという。
政府は20年時点で訪日客を4000万人に増やし、消費額を8兆円に引き上げる目標を決めた。達成には英語で体験できるプランの拡充が求められる。