“イギリス産日本酒”で挑む「堂島麦酒醸造所」のチャレンジ!

“イギリス産日本酒”で挑む!

(NHK NEWS WEB ビジネス特集 8月25日)
http://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2016_0825.html?utm_int=news_contents_tokushu_003
日本酒の輸出額は6年連続で過去最高を更新し、去年は140億円と10年前の2005年からおよそ2.6倍に増えたという。
しかし先日の白鶴酒造でのグループワークで判明したが、日本人の日本酒ばなれが進み、製造量は横ばいだそうだ。
「日本人にもっと日本酒を飲んでもらうためには」をテーマとしたグループワークからも貴重な意見が聞かれたが、
海外で日本酒製造するのも、日本酒の消費量が伸びる一つの方法なのかもしれない。
このレポートには「堂島麦酒醸造所」を応援するメッセージが込められている。
【ポイント】
大阪市の酒造会社「堂島麦酒醸造所」がイギリスで日本酒の生産に乗り出すことになった。
日本の会社がヨーロッパに醸造所を設けるのは初めて。
 
「日本はウイスキーの醸造技術をイギリスから学び、世界で評価されるようになった。イギリスにも日本伝統の酒を浸透させ、イギリス発の新しい日本酒を世界に広げていくことが私たちの夢だ」
(「堂島麦酒醸造所」社長の橋本良英さん、清美さん夫妻の言葉)
 
醸造所を建設するのは、ロンドンから北東に電車で1時間余りのところにあるケンブリッジシャー州。
30ヘクタールにおよぶ敷地に、日本酒の醸造所とともに、日本酒の専門家の育成施設や、和食を提供する飲食店などを建設する計画。
費用は総額1500万ポンド、およそ20億円にのぼる。
来年初めに醸造所が完成し、春ごろから本格的な生産を始める計画。
日本酒の輸出額は6年連続で過去最高を更新していて、去年は140億円と10年前の2005年からおよそ2.6倍に増えました。
輸出先のトップはアメリカで、およそ50億円と全体の35%余り、次いで、香港や韓国などアジア地域が上位を占めています。 
ヨーロッパで日本酒はそれほど浸透していない。
輸出額がもっとも多いイギリスでも2億6000万円と、アメリカの20分の1ほどにとどまっています。
フランスやイタリアなどワインの一大産地を抱えているヨーロッパで食事にあわせる酒はワインが主流だからです。
ロンドンで開かれる権威のあるワインの品評会に9年前から日本酒部門が設けられ、認知度が徐々に高まり始めています。 
ロンドンにあるワインの教育組織では、おととしから日本酒講座がスタートしている。
ヨーロッパ全体でも、日本酒を提供する飲食店が増えていて、今後、市場の拡大が期待されている。
「EUからの離脱がイギリス経済に与える影響が懸念される状況の中で、大規模な投資を行い、雇用も創出するすばらしい事業だ」と地元は歓迎している。
社長の橋本良英さんは「日本酒文化を発信し、イギリスに根づかせたい。その使命をきょう頂いた」と話している。
普及に向けた課題は、日本酒の原料となる水と酒米の調達。
イギリスの水は日本酒に適さない硬水のため、堂島麦酒醸造所では現地の硬水を軟水に変える装置を使う計画。
イギリスで調達できない酒米は、日本やアメリカなどから輸入する方針。