国連世界観光機関(UNWTO)が解説するツーリズムバロメーター!

数字で読み解く世界の「観光」、国連世界観光機関(UNWTO)の日本人職員がわかりやすく解説する「ツーリズムバロメーター」 【コラム】
(トラベルボイス 9月9日)

https://www.travelvoice.jp/20160909-73145
国連世界観光機関(UNWTO)の加盟国統計を2ヶ月に1回、ツーリズムバロメーターという速報が発表されており、そのコラムの内容です。
世界の外国人客が11億人という数値がいかに大きいか、ツーリズムの輸出額は184兆円と世界の輸出額の第3位になる数字です。
経済効果も大きいいですが、これだけの旅行者が移動すると、文化やマナーの違いから訪問地に与える影響も大きいです。
観光もキャリング・キャパシティーを考え、許容量を超えないための方策を考えないといけない時代に入りました。
【ポイント】
1. 「10%」
 全世界のGDP(国民総生産)の10%をツーリズム産業が担っている。
2. 「11億8400万人」
 2015年に世界各国に到着した外国人客数は、2014年から5000万人(4.4%)増え11億8400万人です。
 ヨーロッパ6億900万人、アジア太平洋2億7800万人、アメリカ1億9100万人、中東5400万人、アフリカ5300万人となります。
3. 「11人に一人」
 世界で働く11人に1人はツーリズム関連の仕事に支えられています。
4. 「世界の輸出分野の7%・第3位」
 ツーリズムの輸出額は1.4兆ドル・184兆円です。これは燃料、化学製品、に次ぐ第3位で、第4位の食糧、第5位の自動車関連産業を凌ぎます。
5. ランキング 「仏→米→西→中→伊」
 国際到着客数の2015年の順位で、ベスト5のメンバーは2014年と変わりません。
 フランスの8370万人(ほぼ前年並み)、アメリカ7500万人(2014年参考)、スペイン6820万人(+300万人)、中国5700万人(+100万人)、
 イタリア5100万人(+200万人)。6位トルコ、ドイツ、英国、メキシコ、ロシアと続きます。

6. ランキング 「米→中→西→仏→泰」
 2015年国際旅行収入ランキングは、米国1,780億ドル(+0.6%)、中国1,140億ドル(+8.3%)、スペイン565億ドル(+4.0%)、
 フランス460億ドル(▲4.3%)、タイ450億ドル(+22%)。次いで英国、イタリア、ドイツ、香港、マカオと続きます。
 欧州では2年連続でスペインがフランスを収入で抜いています。
 アジア太平洋地域の国際観光客到着数の1300万人という増加分のうち、約50%は日本です。

7. ランキング  「中→米→独→英→仏」
 2014年の海外旅行総額消費の順位です。中国2,920億ドル(+24.5%)、米国1,200億ドル(+8.7%)、ドイツ763億ドル(▲2.1%)、
 英国630億ドル(+8.1%)、フランス384億ドル(▲5.5%)、ロシア350億ドル(▲30.7%)。カナダ、韓国、イタリア、オーストラリアと続きます。 
 アメリカドル高の影響による通貨価値の落ち込みによって欧州市場の消費額は前年割れとなっています。
 日本の海外旅行は2000年に350億ドルあった消費額が、2015年には160億ドルに半減しています。