古民家再生し一棟貸し民泊のノオトとホームアウェイの取り組み!

古民家を再生して観光資源に、一棟貸し民泊「ホームアウェイ」らが取り組む新プロジェクトを取材してきた 【画像】
(トラベルボイス 9月12日)
https://www.travelvoice.jp/20160912-74014
NOTEの活動はもう20年ほどにはなるのではないだろうか…
地域活性化の活動をずっと続けられており、古民家再生も自分たちの力やボランティアの助けも借りながら、そしてプロの助けが必要なところはプロの力を借りて、最小のコストで続けられている。
代表理事の金野さんをはじめ敬意を表したい。
古民家再生の宿泊施設も、訪日が一刻人の急増を受けて本格的にビジネス展開の可能性が見えてきた。
外国人にも日本の古民家の良さを体感してもらい、日本の里山、田園風景を楽しんでもらいたいものだ。
【ポイント】
一棟貸し民泊(バケーションレンタル)のプラットフォーム世界大手のホームアウェイ(HomeAway)社と古民家再生ブロジェクトを展開するノオト(NOTE)社がパートナーシップを締結した。
ノオトが手がけた兵庫県丹波篠山の「集落丸山」と兵庫県養父市の「大屋大杉」の古民家が9月1日から、一棟貸し物件としてホームアウェイのリストに掲載された。
設立8年目を迎えるノオトは、金融機関からの借り入れを完済し、今後は運用益をインバウンド市場に投資していくという。
193カ国でおよそ120万の物件を扱っているホームアウェイは、インバウンド市場拡大の目玉として古民家の一棟貸しに注目。「古民家は外国人にとってユニークな体験。『一軒まるごと貸し切り、家族や仲間と最高の休日を』というホームアウェイのコンセプトにも合致する」と今回提携することとした。
集落丸山は6世帯25人ほどが暮らす静かな山里。
ノオトは再生プロジェクの第一弾として築約150年の古民家二棟を再生した。
古民家のつくりはそのまま残し、水まわりや内装をモダンにリノベーションし、2009年11月に開業。
ノオトがファイナンスを含む再生事業を手がけ、運営は集落の住民が行っている。

国家戦略特区の旅館業法適用除外と古民家等の活用のための建築基準法の適用除外を活用。
集落丸山のほかに、篠山市内で複数の古民家のフロントを一元管理する「篠山城下町ホテルNIPPONIA(ニッポニア)」を開業。ニッポニアは一棟貸しではなくホテルとして運営しているため、ホームアウェイでの取り扱いはない。
全国に点在する古民家などの歴史的建造物は約149万軒。
そのうち国や行政が保存や保護に取り組んでいるものは1万5,000軒ほどしかなく、残りの約147万軒が活用に困っている状況だという。
現行法下では活用方法で問題点が多く、「現行法の前に建てられた古民家も、宿泊施設やレストランなどに用途変更をすと、現行法が適用されるため、それにかかるコストを考えると取り壊さざるを得ないケースも多い」と指摘する。
全国に110ヶ所ほどある歴史的建築物保存地区では、補助率9割で外観を再生することは可能だが、事業者が入らないため、テーマパークのような外観だけが残り、地域活性にはつながらない。
今年6月4日、国家戦略特区を活用して実現した歴史的建造物(古民家)の事業が認められ、これを全国に広めていく方針が示された。
約147万軒の歴史的建築物のうち修正・再生可能な物件は約30万軒。
ノオトではそのうち10%にあたる3万軒が3〜5年以内に民間資本で収益化可能と試算しており、それを再生プロジェクトの目標と定める。
ホテルなどの宿泊施設が1万軒/2万9,000室、ショップや住宅などの賃貸・転売が2万軒。
歴史的建築物は負の遺産になっているが、実はそこに宝がいっぱいある。単なるラグジュアリー感だけで見ると、海外の別荘にはかなわないが、その土地の暮らしや文化を含めて古民家には高い価値がある。
ノオトは、箱物を新たに作る観光開発ではなく、あるものを再生してその土地を「体験」する拠点づくりをさらに加速させていく考えだ。
古民家再生プロジェクトのキーワードのひとつが「地域の活性化」。地域に旅行者を呼びこむことで経済を循環させ、雇用を創出する。
集落丸山で提供される食事は集落の人たちの手作りだが、地元の蕎麦屋の監修を受けるなど、このプロジェクトによって「地域のなかの横のつながりも生まれている」とコミュニテイー効果も実感しているという。

ホームアウェイが取り扱う日本国内物件数は約4,500軒。そこに新たに古民家が加わることになった。
外国人にユニークな宿泊体験が提供できることのほかに、国家戦略特区での取り組みであること、空き家対策であること、地方創生につながること、地域に雇用が生まれることをポイントとして挙げた。来春の民泊新法には、あくまでもルールに則ってビジネスを展開していく方針。
ホームアウェイは全世界で月間4,400万人のユーザーを送客。アジア太平洋地域での利用実績では、平均滞在日数4日間、平均滞在人数4人、平均支払額1滞在あたり6万1,000円だという。