中国の「爆買い」はこうして終わった(後編) 〜今後はどうなる〜

中国の「爆買い」はこうして終わった(後編) 〜今後はどうなる〜
(やまとごころ特集レポート 9月20日)
http://www.yamatogokoro.jp/report/2016/report_28/page_02.html


昨日お送りしたレポートの続編になる。
「爆買い」は、中国の変動の大きい歴史のなかで培った知恵、「買えるときに買う」「お土産を配って人間関係を築く」「根っからの商売人気質」に根ざしているという。
「爆買い」は、かつぎ屋や代購ビジネスのほうが大きかったとの指摘もある。

いずれにせよ、「爆買い」に踊らされただけにすぎない。


【ポイント】
「爆買い」は、歴史的に変動の大きな社会を生きてきた中華圏の人たち本能。買えるときにたくさん買っておきたいという心理だという。
お土産を広く配る習慣が残っているのは、人間関係を重視する社会ゆえだ。

根っからの商売人気質ゆえに、誰もが転売業者のような買い方をする。
日本に住む中国系の人たちの代購(代理購入)も大きいという。一部企業にとって観光客より代購による売上が大きかったとの指摘もある。
『爆買い』をしなくなった理由をひと言でいえば、代購が難しくなったからだ。
輸入商品が街場のショップより安く買えるというふれこみで広がった中国の越境ECの普及がある。
「爆買い」にとどめを刺したのが、4月6日付け文書により、中国税関による海外旅行者への荷物の開封検査の強化だった。食料品(15%)、酒(60%)、電気製品(30%)、化粧品・医薬品(30~60%)
関税率自体は2012年に出されたものと大きく変わっておらず、これまでスルーされていた旅行者の荷物の開封検査を税関が抜き打ち的に始めたことが事態を大きく変えたのだという。

今後はどうなるのか。注目すべきは、中国客の影に隠れて見えにくい存在であった台湾客の存在だろう。
台湾人は、今でも無理なく「爆買い」を楽しんでいる。
華人ならではの購買心理だ。
中国人観光客の多くは、これまで正確な商品知識を持っていたわけでなく、SNSや口コミを頼りに購入していただけだった。