グーグルやフェイスブックは旅行予約に本格参戦するのか?

グーグルやフェイスブックは旅行予約に本格参戦するのか? 旅行ビジネスの新潮流から未来を展望 -電通OTAセミナー

(トラベルボイス 10月10日)
https://www.travelvoice.jp/20161010-75562
Googleの旅行支援アプリ「Google Trips」がどのような世界を提供できるのかが注目されている。
翻訳ツールが急速に進んだのは、それまでの機械翻訳ではなく、ビッグデータを活用し、シチュエーションから翻訳する方向に変わってきた。
旅行支援も、多くの観光客の行動パターンに自身の好みを掛け合わせたビッグデータの中から推奨されるものに変わる予感を感じる。
ただ、ビッグデータは過去の行動パターンであり、新しいコンテンツをどのように取り込むのかが課題だろう。
Facebookのようなクチコミがさらに重要性を増す。
【ポイント】
電通の観光ユニット会OTA分科会が主催する「第3回 オンライントラベル最新動向セミナー」のレポートだ。
Googleの旅行支援アプリ「Google Trips」は、1週間で50万ダウンロードと上々の滑り出しとなった。
メールやマップなどのインフラデータを持つグーグルだからこそ実現した。
旅程管理系サービスはスケジュール作成上の論理チェックが難しいところだが、マップなどのデータを持つグーグルはそれが可能である。
旅程管理系の新規ビジネスは(儲からないので)出資は「断れ」というのが共通認識。しかし、グーグルは投資期間が長くても他の事業で十分に賄える。他社にはできない独壇場のプラットフォームを構築している。
グーグルで検索すると、予約サイト上の価格が表示され、航空会社など直販サイトに行かなくても予約可能な仕組みの近いところまで来ている。
直販サイトが不要になる世界が訪れる可能性を示唆。実現すれば「OTAの主戦場にグーグルが参戦することになる」という。
クチコミのプラットフォームを構築してインスタントブッキングを始めた「トリップアドバイザー」を例に出し、「旅行のみならず、プラットフォームを作った企業は必ずトランザクションにいく」と、ネットやテクノロジー関連のビジネスの動きを説明。
「今はトランザクションの近いところでないと収益が入らない」というのがその理由だ。
だから「グーグルですら、最終的にトランザクションにいきたいのだと思う」と展望する。
Facebookも旅行予約支援への本格的な参入を匂わせた。
「現在、フェイスブックは広告モデルでの展開だが、次のステージに入ろうとしている」と注視を促す。
フェイスブックはフリマの物品購入の支援サービスを開始している。
この動きがグーグルのトランザクションへの流れと同じであることに加え、「業界として非常に重要度が大きい」と同調。
グーグルへの依存度が高かったオンラインの世界で、「対抗できる大きな機軸を持っているのはフェイスブック。ソーシャルグラフを使って新たなエコシステムを作ろうとしているのは、業界にとってもプラス」とその影響を語る。
オンラインに自社の接点がなかった小規模事業者が、気軽にフェイスブック内に公式ページを持ち、ホームページのように使用していることを指摘。「そこがEコマースに入るようになると、グーグルとはまた違うバリューを提供できる」と語る。
「友人の投稿にあったホテル客室が気に入った場合、そこに予約ボタンがあればすぐ申込みできる。全く違う世界観が出てくる」として同調。
今までにない旅行支援が本格化しつつある。グーグル、フェイスブックも広告モデルから次のレイヤーに入っていく。