京都市の特区制度を活用して立ち上げた「京都市認定通訳ガイド制度」!

京都市認定の新たな通訳ガイドに密着、外国人旅行者のおもてなし最前線を取材した 【画像】
(トラベルボイス 11月3日)
https://www.travelvoice.jp/20161103-76521


政府も通訳案内士の制度を見直そうとしている。
しかし一定のスキルを担保しながら参入障壁を下げる必要があり、現行の通訳案内士の組織ともバランスを取る必要がありそうだ。
そのようななかで特区制度を活用した通訳ガイドは有効だと思う。
ただ、エリアをもう少し柔軟に拡大できるようにできないものか…
京都市であれば京都府アリアも京都府や府下自治体から要請があれば認めるように基準づくりができないかと思う。
そして将来的には、京都府、大阪府、奈良県など相互連携できれば新しい通訳ガイドが誕生する。
このレポートの、京都市ビジターズホスト1期生の宇高春奈さんが通訳ガイドする内容も必見だ。

【ポイント】
京都市が国の特区制度を活用して立ち上げた「京都市認定通訳ガイド制度」。今年8月、その第1期生が誕生した。
第1期は「伝統産業」と「文化財」の2つの専門分野。認定は56人で、英語50人と中国語6人。応募総数555人から選ばれた。
認定を受けると京都市内での有償通訳ガイド活動が可能になる。

「20代から40代が多く、このまま育っていくと相当の戦力になる」と第1期の認定を評価されている。
適正チェックで重視したのはコミュニケーション力。面接では、語学力に加えてコミュニケーションのうまさを見たという。
「明るく人付き合いのうまい人を選びました。知識は後からいくらでもついてくると思う」 国の通訳案内士の試験には、その視点が足りない。

京都の伝統文化を専門にガイドできる通訳を育て、外国人旅行者、特にラグジュアリートラベラーの理解度や満足度を上げる。
その結果として、伝統工芸品などの購買につなげていきたい。

単なる通訳ガイドの役割としてだけでなく、「幅広いインバウンド人材の育成」という側面もある。
認定ガイドが通訳以外の仕事も受けられるようにサポートしていきたい。
将来的にはそれぞれの得意分野を生かしたツアーを造成することも可能になる。

ガイディングにはそれなりのトレーニングが必要。その訓練が一期生のときは弱かった。
2期生以降はガイド研修に力を入れていく方針。3ヶ月の基礎研修では、京都学に加えてガイドスキルの研修も組まれた。
ガイドをしながら、学ぶことが必要。
専門用語の通訳が難しい。ただ、「経験とともに知識も増えていく。事前の勉強も必要ですが、実地で得る知識の方が大切だ」

認定後3年以内をめどに「京都・観光文化検定試験2級」の取得を求めており、5年後の認定更新時に、取得のない者は更新を認めないとする。

事業者側の理解が進まなければ、ビジターズホストの仕事は増えていかない。
京都市は今年9月に事業者がビジターズホストを検索できるサイト「クレマチス」を立ち上げた。
旅行会社が仲介業者になる仕組みも取り入れているほか、ホテルのコンシェルジュへの周知も進めていく。

第2期生は今年10月17日から募集を開始。
第1期の「伝統産業」と「文化財」のほか、「伝統文化」と「食文化」を専門分野に加える。また、対象言語にはフランス語も追加。
書類選考と面接を経て、来年1月からは研修を開始し、来年夏には新たな京都市ビジターズホストが誕生する。