中国人の新しい海外旅行へのマインド!

なぜ海外旅行がブームなのか - 中国人の新しい旅行マインド!
(やまとごころjpインバウンドコラム 12月26日)
http://www.yamatogokoro.jp/inbound/column/1758/


中国の2015年のアウトバンド客は1億1700万人(前年比9.0%増)、旅行費用は1045ドル(約10兆4500億円)(同16.6%増)だった。
そして国際観光支出は2012年から4年連続で世界のトップに立つという。
しかし大きな成長を続けた中国のアウトバンド客も、15年の増加率は9.0%にとどまった。増加率は徐々に頭打ちになりそうだ。
また、海外旅行先も多様化している。旅行形態も多様化している。
多様化が進むなかで、本当の良さを伝える努力が求められる。


【ポイント】
中国国家旅游局が発表した「2015年中国観光業統計公報」によると、中国のアウトバンド客は1億1700万人で、旅行費用は1045ドル(約10兆4500億円)。それぞれ前年比9.0%増、16.6%増だった。
 
世界観光機関(UNWTO)の最新統計によると、中国の国際観光支出は2012年から4年連続でトップに立つ。
海外旅行が人気になったのは、中国の国民所得が増加していることや高級志向の高まり、ビザ(査証)発給要件緩和などの要因だ。
中国の国民所得が向上するにつれ、中国では海外旅行のニーズが生まれた。

海外旅行が続くなか、海外バケーションやじっくり型の海外旅行が増加し、海外旅行先が多元化している。
中国で「独身の日」と呼ばれる11月11日(ダブル11)に合わせて、ロシアがダークホース的な存在になり、人気の海外旅行先になっている。
旅行サイト・携程網の統計によると、今年、ロシア旅行に行く中国人観光客の数が昨年と比べて50%以上増加し、延べ約200万人になると予測されている。ロシアにおける観光支出も200億元(約3000億円)に達する勢いだ。

中国人を対象にしたビザ発給要件緩和を追い風に、海外旅行先が多元化している。
10月の7連休中、モロッコやトンガ、チュニジアなどの中国人観光客が前年同期比約400%となった。
中国人観光客の旅行スタイルも、観光地をそそくさと見るスタイルの旅行者が減り、経験のある旅行者はじっくり型の旅行を選び、同じ場所に2、3度行って、現地の文化・習慣を体験するようになっている。

中国のアウトバンド市場が安定した成長を見せているものの、15年の中国のアウトバンド客の増加率は初めて2ケタ台を割り、9.0%にとどまった。
中国のアウトバンド市場の基数は当初、小さかったため、毎年大きな成長幅となっていたが、基数が大きくなったため、成長速度が鈍化するのは当然のことだ。
中国のアウトバンド市場の需要は国内旅行へと転じ、中国国内のクオリティの高い観光地が「代替」の役割を果たすことになりそうだ。

携程網が発表したビッグデータ報告によると、中国の観光市場は中国の不動産市場と反比例の関係にある。不動産市場が低迷すると、旅行市場は逆に活性化する。
10月末と11月に出発する旅行商品の予約数が前年同期比40%増となった。うち、不動産購入規制が打ち出された21都市の予約数が同比60%以上となっている。