世界の都市における 外国人旅行者のトレンドを読み解く!

世界都市の外国人旅行者トレンドを読み解く – 南欧は2桁増、民泊の伸びは北米より欧州
(トラベルボイス 2017年2月16日)
https://www.travelvoice.jp/20170216-82648


世界全体での海外旅行者数は前年比5.5%増と堅調に推移。東京が17位に躍進、大阪は55位、京都は89位。
総合ランキング1位の香港は、伸び率では3.9%減と低迷しており、2位バンコクは前年比10%増。4位はシンガポール。
ロンドンは前年比7%増(3位)、テロ事件が起きたパリ(5位)となっている。
2008年のヨーロッパ経済危機が引き金になり一気に民泊が拡大し、パリのAerbnb登録件数7万8000と、ホテルを凌駕しているという。


【ポイント】
ユーロモニター・インターナショナルは、2015年に外国人旅行者の世界都市ランキングと、注目すべき動向についてまとめた。
テロ事件やMERS、ジカ熱の流行などが旅行動向に影響を与えた年だったが、世界全体での海外旅行者数は前年比5.5%増と堅調に推移。

著しく外客数が拡大したデスティネーションとして「日本」を挙げ、「2015年の勝者」と評した。
東京が順位を6ランク上げて総合ランキングは17位に躍進(外客数は前年比35.4%増の845.6万人)
大阪は順位を27ランク上昇させ、総合55位(同52.1%増の341.7万人)
京都は順位を11ランク上昇させ、総合89位(同47.6%増の210万人)

総合ランキング1位の香港は、伸び率では3.9%減と低迷。中国人旅客の若年層へのアピール不足が課題。
ソウル(15位)はMERS流行により外客数が前年比6%減。
総合ランク6位のマカオも、中国政府によるカジノでの違法行為取り締まり強化により中国人客が減少した。
アジアで勢いを増しているのが総合ランキング2位のバンコクで、受け入れ外客数は前年比10%増。
タイは、バンコク以外の都市も好調で、チェンマイは前年比40%と外客数を大きく伸ばした。

欧州で最もインバウンド海外旅客数が多かったロンドンで、前年比7%弱の増加(3位)。イングランドでのラグビーワールドカップ奏功した。
テロ事件が起きたパリ(5位)も、2015年の年間外客数には、まだ大きなインパクトは出ておらず、欧州地域で第2位。
イスタンブール(8位)で、前年比4.8%増。主要送客国であるロシアからの旅行者がルーブル安で減少したが、大きな影響は出ていない。

イタリアはミラノ万博の好調で、ミラノは18%増(総合23位)、ベネツィアは11%増(同33位)、フィレンツェが10%増(36位)
ギリシャも全般的に外客数は好調に推移。アテネの外客数は22.6%増(47位)となり、政治・経済の混乱による影響は感じられない。

中東地域で安定的に成長を続けているのはドバイ(7位)で、2015年も前年比8%増のプラス。
サウジアラビアの聖都メッカ(21位)は、中東地区で最大の伸び率を示し、前年比17.2%増。巡礼目的の観光客の増加が主な要因となっている。
ロシアでは、モスクワ(42位)への旅客数が13.8%減と大きく落ち込んだ。
アメリカは、ニューヨーク(総合9位)、マイアミ(19位)、ラスベガス(24位)。ニューヨークは、強いドルの影響で旅客数の伸び率は0.9%にとどまった。

2008年の経済危機が引き金になり、一気に民泊が拡大した。
過去5年間のホテルと短期レンタル宿泊施設(民泊など)の供給数を比較すると、圧倒的に後者が増えている。
2012年以降は、売上高も、民泊がホテルを凌駕するように。Aerbnbは個人が所有する都市部の宿泊施設を中心に展開を拡大している。
民泊を早い段階から認可したパリは2014年に法改正した。パリは都市別で最大のマーケット(登録件数7万8000)。
ロンドンは民泊施設の登録件数第2位になった。ニューヨーク当局が敵対的な立場をとる一方、ロンドンはより柔軟な対応で迎えたことが背景。
2014年ワールドカップ、2016年五輪の開催を経て、リオでの登録件数は大幅に増加した。五輪期間中は6万6000人の利用があった。