「日本はWi-Fi後進国、外国人が困っている」に異議あり!

「日本はWi-Fi後進国、外国人が困っている」に異議あり!
(News week 2017年03月17日)

http://www.newsweekjapan.jp/nippon/mystery/2017/03/188663_1.php
日本はフリーWi-Fi後進国だとよく言われた。
2015年度の訪日外国人が、旅行中に困った点として「無料公衆無線LAN環境」が46.6%の回答が1位だった。
これが2016年度では28.7%にまで低下している。
2016年度「通信手段の利用実態」では、無料公衆無線LAN 53.8%、モバイルWi-Fiルーター 33.8%、国際ローミング 26.2%、SIMカード 20.9%という。
訪日外国人も多様な通信手段を駆使している。
まだ、フリーWi-Fiが足りない地域もあるのは間違いがないが、整備地域を見直す時期に来ているのかもしれない。
【ポイント】
日本は「Wi-Fi後進国」であり、外国人観光客の最大の悩みの種。グーグルで検索すると、約5580件の関連する記事やブログがヒットする。

数年前までは確かにフリーWi-Fiがなくて不便だという感想が多かった。
店頭商品の写真を外国の親戚や友人に送りたい、レストランで撮った料理写真をSNSにアップしたいというニーズが多かったためだ。
今は、SIMを携帯に入れて使ってる。ツアー旅行はガイドさんがモバイルWi-Fiを持っていて、参加者はそのWi-Fiを使っている。
ビジネスで日本に来る人は携帯電話のローミングを使っている人も多い。
フリーWi-Fiって探すのもつなぐのも面倒くさいから、動画を見たい時ぐらいしか使わない。

フリーWi-Fi接続に必要な認証が複雑すぎるとの指摘もある。
不特定多数にサービスを提供する場合にはプロバイダ責任制限法に基づく義務を負うため、認証なしでサービスを行うことは難しい。

フリーWi-Fi後進国説の論拠のひとつは、昨年1月に総務省と観光庁が発表した報告『訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関する現状調査』2015年度版だ。
日本各地の空港、港湾で約1万人にアンケートしたところ、旅行中に困った点として「無料公衆無線LAN環境」が46.6%の回答が1位となった。

しかし、2016年度版では回答率は28.7%にまで低下。
2016年度版の「通信手段の利用実態」という設問では、無料公衆無線LAN 53.8%、モバイルWi-Fiルーター 33.8%、国際ローミング 26.2%、SIMカード 20.9%という結果になった。
この調査結果にはホテルでのフリーWi-Fi利用が含まれていることを考えると、出先での通信手段はすでに多様化している。

今後大きく伸びそうなのがトラベラーズSIMだ。
日本国内でも、外国人向けのトラベラーズSIMの販売が充実してきた。
滞在期間が長い場合には他の通信手段よりもかなり安価になる点がメリットだ。日本国内で販売されているほか、海外でも販売されている。

中国の大手ネットショッピングモール「タオバオ」では「日本上網カード」(ネット接続カード)「日本電話カード」の名称で多数の出品がある。
安いものでは20〜30元(数百円)という。
トラベラーズSIMは、過当競争が続く中で価格が下落しており、今後さらなる需要拡大が見込まれる。

WAmazing株式会社は今年1月、8日間で500MBまで無料で使える訪日外国人客向けのアプリサービス「WAmazing(わめいじんぐ)」をリリースした。
成田空港でSIMを受け取るという手続きになっている。データ容量は少ないものの、無料のSIMまで登場した。

一方で、トラベラーズSIMは、旅行前に購入するか、空港で入手できればいいが、日本に入国してしまうとどこで買えるかわからない。
現在は家電量販店などで販売されていますが、コンビニなど販売場所を拡大することが必要と言う。

フリーWi-Fiがないよりもあったほうがいいのは当然だが、技術の進歩に合わせた柔軟な対応が必要だ。せっせと「フリーWi-Fi先進国」を目指して整備を進めていても、気づけば「トラベラーズSIM後進国」になっているようでは意味がない。