星野リゾートが新展開する新ブランド「都市観光ホテル」!

星野代表が語るビジネスホテルの商機と勝算、星野リゾートが新展開する「都市観光ホテル」を第4のブランドに

(トラベルボイス 2017年4月5日)
https://www.travelvoice.jp/20170405-86329
星野リゾートの都市型ホテルはビジネス客は考えていない。都市に宿泊する観光客用のサービスを作ると語る。
日本人にとって日本の観光の魅力は、ひなびた田舎の温泉や、自然が残った地域かもしれないが、アジアからの訪日外国人にとって都市観光のほうが魅力的に映るのだろう。
先ごろ発表した大阪・新今宮での都市観光ホテルプロジェクトも、4月24日に公式発表する予定という。
【ポイント】
星野リゾート代表の星野佳路氏が、新しく参入する都市観光ホテルの全体方針を語った。
「ビジネス客は考えていない。都市に宿泊する観光客用のサービスを作る」と語り、あくまでもターゲットは観光客中心とする考え。
「観光客がワクワクする都市ホテル」とするのが、星野リゾートらしいアプローチ。
「星のや」「リゾナーレ」「界」に続く第4のブランドを作っていく。
「ビジネスホテルに宿泊する観光客が相当数いる」と潜在性を強調。
日本人の延べ宿泊者のうち、ビジネスホテルとシティホテルの宿泊者数は全体の約6割に及ぶ。
その4~5割が観光目的の訪問客と推計しており、全宿泊者数の約3割になる。

通信環境の向上によって減少する出張需要に対し、都市観光は経済成長する新興国の旅行者の増加により、今後も成長が見込まれる。
訪日客の訪問都市のトップ3も東京、大阪、京都の都市観光と語る。
ビジネスホテルを利用する観光客は「便利さ、自由さ、予算」の3つの点で満足をしているが、「観光気分は下がる」と回答している。

先ごろ発表した大阪・新今宮での都市観光ホテルプロジェクトでは、3~4名の宿泊が可能な客室を多く設ける計画。
「客室単価は確実に上がる。これは経営的に大切なポイント」と、観光客をターゲットとすることで収益性が上がることも強調した。
目標の稼働率や客室単価は、マーケットが決めることという。
なお、大阪・新今宮のプロジェクトについては、4月24日に大阪で公式発表する予定。
具体的なサービスやブランド化の決定などについては、4月1日に開業した旭川グランドホテルを舞台に作り上げ、10月に発表する予定。
星野リゾートでは同ホテルを、都市型観光ホテルの第1号案件としている。
その理由について、「日本の地方にある典型的な都市ホテルであり、典型的な課題を抱えている」と説明。
新築、大改装の動きについては、「しっかり収益が出るパターンを作れれば、今こそ新築に行くべき」と主張。
その理由の。1つは耐震性、もう1つは顧客の変化。
日本のホテルの多くが高度経済成長期やバブル経済期などに新規投資されたもので、建築から30年以上が経過している。
特に顧客の変化では、「客室の広さや設備のあり方が、今の顧客の要求に応えられないことがある」という。

「大改修の資金調達ができるくらいの収益率に自信を持っているし、投資家に見せられる実績もある」とし、「今後5~10年を考えれば、一旦クローズをしてでも新築を手掛けるべき」と強調。
東京五輪開催に向けた建設コストの上昇がネガティブ要素と認識するが、「今後コストが下がっても悔いがない選択になる」とも語った。