大阪城周辺に官民連携の新劇場でナイトライフ充実へ!

大阪「夜」も誘客 大阪城周辺に新劇場 娯楽充実 長い滞在促す 
(日経新聞 2017/4/14)
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO15296420T10C17A4LKB000/


大阪観光に新たな魅力を加えようと大阪城の周辺に劇場を新設し、2018年春までの開業を目指すという。
クールジャパン機構が民間12社(吉本興業、電通、HIS、在阪民放5局、KADOKAWA、ファミマ・ドット・コムなど)が、20億円を投資する。
吉村大阪市長も「年250万人が訪れる大阪城にエンターテインメント性が増し、鬼に金棒となる」と語る。
大阪城に体験教室やショッピングができるエリアができるが、この劇場ができれば最高のコンテンツになるだろう。


【ポイント】
官民ファンドのクールジャパン機構が吉本興業など12社と組み、伝統芸能などを夜まで上演する劇場を大阪城の周辺に新設する。
インバウンド(訪日外国人)客の関心がモノからコトに移るなか「夜輝く大阪」を官民でアピールする。
吉村大阪市長は、「年250万人が訪れる大阪城にエンターテインメント性が増し鬼に金棒となる」語った。
大阪観光局の溝畑宏局長は、「大阪は(訪日客向けの)ナイトエンターテインメントに欠け夜9時以降の消費が減る」と夜の魅力向上が課題と指摘。
観光局は昨年に英文冊子を作り、立ち飲みの居酒屋、夜に営業している観覧車などを紹介した。

新劇場には電通やエイチ・アイ・エス(HIS)、在阪民放5局、KADOKAWAやファミマ・ドット・コムも参画。
20億円超を投じ、複数の劇場や屋外ステージの2018年春までの開業を目指す。
落語や歌舞伎のほか、音や光、映像を駆使した殺陣や忍者のパフォーマンスも披露する。

大阪城周辺は重要な史跡が多く、飲食施設や娯楽施設の開発が抑えられてきた。
大阪市は「(大阪城周辺に)100ヘクタールもあるのに何もしないのはもったいない」(吉村市長)と観光振興への活用を歓迎する姿勢を示す。

今秋には天守閣そばの歴史的建造物を改装した飲食・物販施設「ミライザ大阪城」が開業する。
2.3階、屋上に入るレストランは夜10時半まで営業する予定。天守閣を眺めながら料理やアルコールを楽しめる。
これらに新劇場が加われば大阪城の魅力は増す。

府・市の都市戦略でも「24時間おもてなし都市」を掲げ、観光施設の営業時間やランドマークのライトアップ時間の延長に官民で取り組むとした。
夜も楽しめる観光地づくりをテコに、20年の来阪外国人の旅行消費額を1兆1900億円と15年の5781億円から倍増させる目標を打ち出した。

夜間営業も想定する新劇場はこうしたニーズに合致する。
新劇場ができれば、昼はUSJ、夜は芸能鑑賞という楽しみ方が広がり、滞在日数と消費額の拡大につながる。
府・市が進めるカジノを核とした統合型リゾート(IR)の誘致を控え、夜の娯楽充実に一歩前進しそうだ。

吉本興業も「夜遅くまで楽しみたいという訪日客のニーズに応えられる環境をつくりたい」と述べた。
場所を含め新劇場の詳細は未定。
人形浄瑠璃文楽の豊竹咲太夫さん(72)は「基本的には結構な話だが、実際問題としてスケジュールが割けるか、充実した内容にできるかなど課題も多い」と指摘する。

大阪城公園は、1931年に大阪市営公園として開設された。105ヘクタールの大部分が国有地だが、同年に復元された天守閣は市の所有。
2015年度から大阪城パークマネジメント共同事業体(大阪市)が指定管理者となって公園の管理を始めた。
16年度の天守閣の入場者数は過去最高の255万人。