東京商工会議所が観光振興の意見書、中小企業のインバウンド対応や無電柱化の推進など
(トラベルボイス 2017年4月17日)
https://www.travelvoice.jp/20170417-87127
東京ほどインバウンド観光の恩恵に浴している地域はないが、東京商工会議所の意見書を読むと、全国の観光提言書と同じようなものが並ぶが、広域観光周遊ルートととして日本各地の連携強化など、さらなる観光促進の意気込みも感じる。
水辺空間の賑わい創出や、歩行者空間や広場・ベンチ等街路空間整などのインフラ整備
中小企業(飲食店や商店など小売業者)における多言語対応、決済環境、免税制度の利便性向上等の観光需要の獲得
次は、より具体的なロードマップを検討してもらいたい。
【ポイント】
東京商工会議所は、観光委員会が取りまとめた意見書「東京とわが国における観光振興に関する意見について」を決議した。
意見書は、「明日の日本を支える観光ビジョン」で示された、基本的な考え方「観光資源の活用」「観光産業の革新」「旅行者の受入れ環境整備」を踏まえ、取りまとめた。
1.国内外の旅行者を惹きつける観光資源の磨き上げと広域連携の強化
• 公的インフラ・施設を活用した観光拠点の整備
(水辺空間の賑わい創出と舟運活性化、都市公園整備推進)
• 景観改善などまち歩きを楽しめる環境整備
(無電柱化推進、歩行者空間や広場・ベンチ等街路空間整備)
• 文化芸術や食に着目した観光資源の開発
(歴史的建築物、文化財・伝統工芸、文化芸術拠点、食文化)
• 長期滞在の促進に向けた日本各地の連携強化
(広域観光周遊ルート、地域間連携、東北の観光復興等)
2.観光をわが国の基幹産業へ育てる取組の加速
• 地域・中小企業における観光需要の獲得
(多言語対応、決済環境、免税制度の利便性向上等)
• 宿泊施設の充実と多様化
(旅館のインバウンド対応の推進、健全な民泊の普及等)
• 観光産業の生産性向上と人手不足への対応
(休暇取得の着実な推進、外国人留学生採用・定着支援)
• 多様な国・地域からの誘客に向けた観光プロモーションの展開
(欧米豪など観光先進国からの誘客促進等)
• MICE誘致の促進
(MICE施設の機能強化、ユニークベニューの充実等)
• 国内観光の活性化に向けた戦略的取組の推進
(新たな旅行ニーズの掘り起し、若者の旅行体験の促進等)
3.すべての旅行者が快適に観光を満喫できる環境整備
• 首都圏空港・東京港の機能強化
(首都圏空港・東京港の容量拡大、国際線拡充、クルーズ船受入整備等)
• 通信環境の向上と誰もが一人歩きできる環境の実現
(通信環境(Wi-Fi等)整備、多言語による観光案内)
• 観光危機管理体制の強化と外国人患者受入体制の充実
(自然災害、テロ等)
• 安全確保と品質向上に向けたツアーオペレーターの適正管理
(登録制度導入による事業者の実態把握)
• アクセシブル・ツーリズムの充実
(バリアフリー化、ユニバーサルデザインの普及促進等)
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