DMO「島原観光ビューロー」の、課題から未来への挑戦まで!

地域が稼ぐ力はどこに? 長崎県のDMO「島原観光ビューロー」に、課題から未来への挑戦まで聞いてきた
(トラベルボイス 2017年6月2日)
https://www.travelvoice.jp/20170602-88319
DMO流行りである。
行政や既存の観光協会を組み合わせただけで、今までの組織の焼き直しにしか見えないDMOも散見される。
しかし、「観光地って何?観光客って誰?」と自問し直したという言葉に惹かれた。「島原市に来る人はだれでも観光客」そう思い直すとシンプルになったという。
「観光客」の定義とは? 物見遊山に来る人ばかりではない。
「何度も訪れてもらえるまち」、これを突き詰めれば「観光」なのかもしれない。
「観光は、つまりは町づくりだ」と語る寺尾氏に本質を感じる。
【ポイント】
長崎県の「島原観光ビューロー」は2016年10月、観光関連4団体を統合し、株式会社として立ち上げられた。
市内の観光施設などを一括管理し、収益力を強化するとともに、プロモーションにも力を入れ集客を増やすことで、観光で稼ぐ地域を目指す。
この一年でやりたいのは、『なんか島原って面白そうなところ』というイメージをつくること。
客層としてはファミリーを狙う。コンセプトは『ワクワク、ドキドキ、驚き島原体験』。
「ゆくゆくは癒やしの観光地だけではなくアクティビティの観光地にしていきたい」と意欲を見せる。
島原市観光客動態調査によると、2015年の入込客数は約140万人で、そのうち日帰り客が約120万人。マーケットを見ると、長崎県内からが全体の28.5%、九州の他県からが48.6%と九州域内からの入込が圧倒的だが、九州居住者の国内旅行者数は約5,200万人であることを考えると、島原市への入込客の割合は3%弱
「観光地って何?観光客って誰?」と自問し直したという。「観光は業者がやるものだとの認識がありますが、観光は外貨を稼ぐことだとすれば、島原市に来る人はだれでも観光客になるんでしょう。そう思い直すと、観光に対する考え方がとてもシンプルになりました」と話す。
隣町からに買い物や食事に島原市に来て、お金を落としてくれる人であれば、その人も観光客になり、その店を気に入って何度も訪れてもらえれば、リピーターとして囲い込める。外の人を呼び込める強い店の集合体になれば、観光地にならなくても、稼ぐ目的は達せられる。
観光は、つまりは町づくりだ。
観光の見方を変えれば、「『自分がやっていることも観光だ』と気づく商店も増えるのではないか」。

「将来的には、インキュベーションもやってみたいですね」と寺尾氏。起業や新規事業を支援することで、町づくりと観光をリンクさせていく。