欧米から来た公演には客が入るけど、日本から欧米に行く公演には客が入らない!

国際交流基金理事長・安藤裕康(5)「欧米から来た公演は客が入るけど、日本のは入らない」
(産経新聞 2017.6.9)
http://www.sankei.com/life/news/170609/lif1706090030-n1.html


日本人の欧米志向。欧米人のアジア蔑視の傾向はあらゆる面に出てくるのだろう。
文化公演でも同じことがいえる。欧米の企業が関心が低いためスポンサーにならないのは分かるが、日本企業が協力的でないのは情けない。
中央アジアのトルクメニスタンはすごく親日的で、トルクメニスタンは日本を向いているのに、日本がトルクメニスタンを向いていないという。
オリンピックや万博の時だけ友好を求めても意味はない。
日本のファンを作る行為は、経済活動から紛争問題まで解決する力を持つ。


【ポイント】
来年、パリで日本政府が「ジャポニスム2018」という文化イベントを開催する。
これは昨年、安倍晋三首相とフランスのオランド前大統領が首脳会談で表明。
歌舞伎や能、華道、茶道からアニメや漫画まで、あらゆる日本文化を総合的に発信する祭典で、伊藤若冲展も行う予定。

フランスで行う理由は、日本文化への理解が深いからだ。
映画でもフランスに認められてから、世界に広がる。日本のポップカルチャーもとても浸透している。

日本は欧米文化をありがたがってしまう。
ミラノスカラ座が日本で公演する、ミケランジェロだ、カラバッジョだの展覧会だといえば、お客さんが見込めるから簡単にスポンサーが見つかる。
欧米から来た公演は客が入るけど、日本のは入らない。

イタリアで行う日本文化の行事は、イタリア企業が関心がないからお金を出してくれない。そして日本の企業もお金を出してくれない。
日本は外国に対する崇拝はあるけれど、自国の文化を売り出すことに積極的ではない。
発信先も欧米が中心で、せいぜい中国や韓国、ASEAN諸国。
世界には日本に好意的な国はまだある。たとえば中央アジアのトルクメニスタン。すごく親日的。向こうは日本を向いているのに、日本が向いていない。