大都市圏を中心に増殖中!中国系「越境白タク」の問題点!

大都市圏を中心に増殖中!中国系「越境白タク」の問題点を追跡(前編)
http://www.yamatogokoro.jp/report/5540/
大都市圏を中心に増殖中!中国系「越境白タク」の問題点を追跡(中編)
http://www.yamatogokoro.jp/report/5579/
大都市圏を中心に増殖中!中国系「越境白タク」の問題点を追跡(後編)
http://www.yamatogokoro.jp/report/5580/
(やまとごころ 2017年6月26日)


沖縄の中国系白タク問題を紹介したことがあるが、この中国系白タク問題は都市部を中心に全国に広がっているようだ。
これまでは信用のおけないモノは利用しないとする”安全・安心優先”の風潮が強かったが、スマホ時代を迎え、車やドライバーを”写真で確認”するという自己責任に寄った行為で、”予約や決済”が簡単な、ネット通販が拡大された時代を迎えたように感じる。
シェアリングエコノミーの流れは、民泊やタクシー業界に止まらないのかもしれない。


【ポイント】
羽田空港や成田空港、そして大都市圏を中心に、人知れず中国系の白タクが増殖している。
その背景には、日本に先んじて広く普及した中国の配車アプリサービスが、日本の国内ルールを無視して横行していることにある。
前編では、沖縄での白タクの事例を紹介するとともに、中国で普及している配車アプリを紹介。
中編では、中国の配車アプリが提供する訪日客向けのサービスを詳しく説明。
後編では、蔓延する違法な白タクを解消するために日本がとるべき施策について考える。 

羽田空港国際ターミナルの深夜のタクシー降り場、何台ものワゴンタイプの自家用車が隊列停車し、大きな荷物を抱えた乗客を降ろしている。
NHKの「クローズアップ現代」は昨年10月下旬、中国人観光客の周辺で起きる違法問題として留学生の白タクドライバーを告発している。

沖縄で起きている中国系白タク問題を指摘。
台湾人向け「白タク」中国系運転手がクルーズ客送迎 総合事務局「違法行為」(琉球新報2017年5月1日)
中国客も「白タク」利用 沖縄観光、アプリで配車 運転手は県内に100人超(琉球新報2017年5月14日)
問題は営業許可を取らず、課税逃れのヤミ商売をしていることだ。同アプリに登録し、沖縄で操業できる中国人運転手は100人を超える。

背景には、日本に先んじて広く普及した中国の配車アプリサービスが、日本の国内ルールを無視して横行している点にある。
中国系の白タクは営業許可を持たない自家用車(レンタカー)で、中国の個人客の送迎サービスを行っている。
日本国内の配車アプリサービスではなく、中国で運営されているサービスをそのまま利用している。
中国では日本より先んじて配車アプリが普及し、身近なサービスとして社会に定着した。
同サービスが中国国内と同様に海外でも事業を展開し始めたこと。

中国の配車アプリサービスのなかでも海外展開を積極的に進めているサービスに「皇包車(HI GUIDES)」がある。
配車サービスのキャッチコピーには「华人导游开车带你玩」、”中国人ガイドがあなたを乗せてドライブします”とある。
アプリのトップページに、契約していると思われるドライバー数が載っている。このドライバーこそが「中国人ガイド」というわけだ。

東京のページのトップに紹介されているのが、富士山日帰りドライブコース。それも驚くほど安い。489元(7900円)
富士山河口湖→五合目→忍野八海→山中湖温泉 (東京発1日パッケ―ジ:包车一日游,东京往返)
中国系配車アプリサービスの「DingTAXI」の日本ページ(日本包车旅游)には大阪1日チャーターも掲載されている。
大阪包车一日游(大阪1日チャーター)JPY25,500~

中国客に配車アプリサービスが支持される理由
・日本は、空港から市内へのアクセスのコスト高。
・アジアの個人旅行者は、家族や小グループが多いので、荷物も多く、ワゴン車が好まれる。
・中国客は、自国で予約決済をすませる。
・アプリで簡単に予約でき、知らない土地でもボラれる心配は少ない。

中国でこれほど配車アプリサービスが普及した背景には、モバイル決済の高い普及率がある。
予約客のノーショー(ドタキャン)を防止するするには、モバイル決済が決め手になる。

白タク暗躍で見えてきたのは、中国人観光客の個人化にともなう移動ニーズの実態だ。
これを駆逐するためにも、税金を使ってでも、彼らのための格安の足の手配を官民が協力して用意することはできないか。
地方へ外国人観光客を呼び込むのに最も効果的なのは、交通インフラの改善だ。
中国の配車アプリサービスは、大都市圏のみならず、地方の観光地へ中国客を乗せたドライブサービスも展開している。