東京の地下鉄路線図デザイン、鉄道会社が違うと表示もバラバラ!

ここが変だよ!東京の地下鉄路線図デザイン 〜乗り入れる列車が違うと表示もバラバラに〜

(東洋経済オンライン 2017年07月07日)
http://toyokeizai.net/articles/-/179180
訪日旅行者にとって都市部の公共交通ほど混乱を招くものはない。
関空やホテルなどのインフォメーションセンターでも、鉄道に代表される公共交通の利用の質問が多いようだ。
また、鉄道会社ごとの割引パスにいたっては理解の域を超えており、クレームも多いという。
路線図やサインなどの工夫もいるが、やはり外国人に使いやすいネットの経路検索しか解決のしようはないだろう。
【ポイント】
「都営地下鉄の三田駅に行きたいのですが、この電車で直接行けますか? 路線図を何度見直しても、いまどこを走っているのかわからないんです」と訪日台湾人の女性が、成田空港から都心に向かう空港アクセス特急の車内で尋ねてきたと言う。
車内を見回すと、台湾や韓国から成田空港に来た訪日客たちが、一様にスマホや地図、車内の案内モニターを何度も見て不安を抱えている。
原因は、東京の地下鉄路線図には都心の路線や駅が漏れなく掲載されているが、郊外の他社線については記載が簡略化されていること。
「世界中の最もややこしい地下鉄路線図15選」という記事によると、「最悪」はニューヨーク、2位がパリ、3位が東京という順で記載されている。
順位は、「路線上における乗り換えのパターンの多い順」で決められているようだ。
東京は「他社線との相互乗り入れ」が活発で、「実際に地下鉄の電車が走っているが、ルートマップには記載されていない」という状況が生じる。
日本の主要大都市で古くから行われている相互乗り入れだが、世界的に見て特殊な運行方法といえる。
東京および近郊を走るすべての鉄道が記載されている路線図に、「スイカ(Suica)とパスモ(PASMO)が使える全路線」というマップがある。
英語版もあるが、その細かさは、外国人が理解するものとはいい難い。
成田空港を出入りする空港アクセス特急が乗り入れる都営浅草線には、都営地下鉄、京成電鉄、京浜急行、北総鉄道と4社の車両が入れ替わり立ち替わりやってくる。
問題は、これらの車両に掲げてある路線図が所有会社ごとに異なるフォーマットということだ。
都内を走る地下鉄計13路線のうち10もの路線で相互乗り入れが行われており、それぞれ関係各社の車両がランダムにホームへとやってくる。
日本ではJRや地下鉄、私鉄などさまざまな鉄道会社により、いろいろなフォーマットの路線図が生み出されている。
ニューヨークやパリをはじめ、世界の主要都市で使われている路線図は基本的に1つのフォーマット(デザイン)のものを使っている。
日本語の地名をローマ字にするととても長くなり、そこで考え出されたのが各駅に「英文字+番号」を付す駅ナンバリングだ。
駅ナンバリングは日本や韓国をはじめとするアジア諸国で非常に活発だが、欧米では普及していない。
東京五輪に備え、訪日客への案内強化が進められているが、路線図のように古くから使われてきたものへの配慮は明らかに見過ごされている。