京都の主要ホテルの宿泊シェア、2017年4月に外国人が日本人を上回った!

ブッキング・ドットコム、京都へのインバウンド送客データを公表、新兆候が見えてきた予約傾向など聞いてきた

(トラベルボイス 2017年7月19日)
https://www.travelvoice.jp/20170719-91984
京都の主要ホテルにおける宿泊シェアが、2017年4月に外国人が日本人を上回ったという。
京都のH27の観光客は5648万人、延宿泊客数2091万人のうち外国人725万人、これが今年4月に外国人が上回ったというのだ。
京都の観光客は近隣からの日帰り観光が実数としては大きいのだが、京都を歩くと外国人ばかりだと敬遠する日本人も増えている。
これら観光客は京都市の中心部に集中するため、京都府や京都市は周辺地域への分散化も進めているという。
京都は町屋を再生した宿泊施設が多いのも特徴だ。
「観光」はそこで生活する住民と観光客のバランスで成り立つ。観光客が増えすぎた地域は、このバランスを見直さなければならないかもしれない。
【ポイント】
京都の主要ホテルにおける訪日外国人の宿泊シェアが、2017年4月に日本人を上回った。
訪日外国人旅行客を送り込む海外OTA「ブッキング・ドットコム」の、日本の掲載施設は2015年末時の6800軒から2017年5月末で1.2万軒とな理、1年半で76%増の急ピッチで拡大。これに対して京都は2015年末時の450軒から2017年5月末は1100軒の144%増。
施設数の増加を受けて、京都への送客数も前年比5割前後増加しており、2017年末も45%増程度の着地を見込む。
海外からの予約の割合は85%(2016年6月~2017年5月)で、圧倒的にインバウンドが占める。15%のなかに来日中の外国人も入っており、実際の外国人比率は85%より高い可能性もある。
東京や大阪におけるブッキング・ドットコムの外国人比率でも70%前後で、京都はダントツに外国人比率が高い。

訪日リピーター増加に伴い、京都のみならず奈良や和歌山、滋賀など、周辺地域と組み合わせた予約も増加。
京都一帯をデスティネーションと捉える旅行者の増加で、京都市自体の滞在日数は短期化しつつある。
京都市の客室数は2015年末の約2万15000室から2017年5月末は約2万6500室で、増加分は約5000室。
施設数は2倍以上に増えたのに、客室数は23%増にとどまっている。ちなみに大阪は、掲載施設数が約1000軒に対し客室数は5万室。
京都では、客室数の少ない施設が増え、京都の掲載施設77%が、1施設あたり5室以下の施設で占められている。
京町家を再生した1棟貸し物件が増え、1棟貸しは1施設1室でカウントしており、京町家の物件が1年間で4.5倍に拡大した。
京都には建物の高さを規制する条例があり、大規模施設が建ちにくい特有の事情がある。
小規模の宿泊施設は、個人経営や管理会社による複数施設の運営形態が多く、異業種からの参入者による運営が多い。そのため、従来の集客や値付けに精通しておらず、その影響で京都では一時期、宿泊施設の価格高騰などの現象も起きた。
現在は施設数の増加に伴い価格の上昇傾向は落ち着いているが、今度はメタサーチからの流入が増加し、価格競争が激化しつつある。
「施設の料金は、デイリーで動かして戦略的に設定しなければ集客できないようになってきた」と現状を説明。
新規参入の小規模施設の増加によって、従来型の2つ星や3つ星のホテルの価格競争が起こり始めている。

日本一のインバウンド人気都市の京都でも、価格競争が始まっている。
今後、民泊新法が施行され、宿泊形態の多様化が進んだ場合、同様のケースが他都市でも起こる可能性はありそうだ。