外国人が見た広島・長崎・沖縄 鎮魂のスポットを発見する旅 !

8月は鎮魂の月 外国人が見た広島・長崎・沖縄  
インバウンドサイト発 日本発見旅
(NIKKEI STYLE 2017/8/9)
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO19683130U7A800C1000000


8月6日に広島への原爆投下、9日に長崎への原爆投下、15日が終戦の日と、鎮魂の思いを感じる日々が続く。
ジャパンガイドの、外国人観光客が「行ってよかった」と評価した観光地に、広島平和記念公園(15位)、沖縄の戦争遺跡(34位)、長崎平和公園(60位)がランクインしている。
私の家にホームスティーしていた高校生の留学生に「日本でどこに行きたいか?」という質問をしたところ、真っ先に出て来たのが「広島」だった。
広島に連れて行き、「原爆資料館」を見学したが、印象が強烈すぎたのか、ショックを感じて走るように資料館を出てしまった。
16歳だった彼女の心には確実に原爆の悲惨さが伝わったのは間違いなく、連れて行って良かったと思っている。

戦争の鎮魂のスポットも、日本のメジャースポットとしての意識を持たなければならない。

 


【ポイント】
ジャパンガイドが紹介している『外国人が選んだ日本百景』(講談社+α新書)によると、外国人観光客が「行ってよかった」と評価した100位までの観光地に、広島平和記念公園(15位)、沖縄の戦争遺跡(34位)、長崎平和公園(60位)がランクインしている。
(沖縄については平和祈念公園、旧海軍司令部壕=ごう=、ひめゆりの塔なども含めた「沖縄の戦争遺跡」という総称になっています)。

ジャパンガイドのステファン・シャウエッカーさんは、旅の目的は人それぞれだが、日本国内の戦争関連施設について「見よう」「見ておきたい」と思う外国人観光客は必ずいる。「楽しい体験」「ショッピング」「リラックス」を目的として日本を訪れる人は多いが、「勉強」のために来る人もいる。
文化や歴史を学ぶのと同時に、広島と長崎にも絶対に行きたいと思っているという。

広島は外国人には最も有名な都市です。原爆ドームを見てたいへんショックを受けました。平和記念資料館はとても胸が痛くなる展示が多いですが、日本に来たら見るべき博物館の一つだと思う。
16年7月に、原爆ドームの隣に「おりづるタワー」がオープンした。屋上はウッドデッキ風の展望台になっており、すぐ下に平和記念公園と原爆ドームが望めるのですが、今まで見たことのない上からのアングルで原爆ドームを眺めると、改めて原爆の恐ろしさを感じます。
おりづるタワーは12階まで吹き抜けになったガラス張りの「おりづるの壁」があり、訪れた人が平和への願いを込めて折った鶴を上から投入してこの壁をいっぱいにしようというコンセプトのもと、その投入口がある。オバマ前大統領が16年に広島を訪問した際、自ら鶴を折って寄贈したことも広くニュースになりましたが、100万羽投入できるそうで、何年後に人々の折り鶴で埋め尽くされるのか、楽しみだといいます。

長崎平和公園も原爆資料館も丁寧によく作られているので、平和への思いが伝わってきて、つらいけれども見てよかったという気持ちが湧き、満足度の高さにつながります。

沖縄の戦争遺跡は、沖縄の本当のメジャースポットです。
本島南部にある平和祈念資料館は情報がたくさんあって、見やすく展示されており、よく理解できます。
平和祈念資料館の前に広がる「平和の礎(いしじ)」は、国籍や民間人・軍人の区別なく、沖縄戦で亡くなったすべての人々の氏名が刻まれた祈念碑で、米国、英国、台湾、韓国等の戦没者名も母国語で刻まれている。それを見たときとても感動しました。戦没者の数は24万人以上にも及ぶそうです。
旧海軍司令部壕や、ひめゆり平和祈念資料館も訪れました。
見ていると非常に暗い気持ちになり落ち込みますが、人間が戦争を繰り返さないように見たほうがよいと思います。本や映像などで知ることはできますが、実際の場所に行ってそこを見ることはすごく大切です。