ひなびた温泉地が、日本一の星空の阿智村に蘇った!

ひなびた温泉地が日本一の星空の村に。本当の強みは人だった!
阿智村星空ツアー「『まずは組織づくりから』なんて考えたら、絶対失敗する」
(日刊工業新聞 2017年08月14日)

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テレビ東京の『ガイアの夜明け』で初めて日本一の星空の村「スタービレッジ阿智村」を知ったように思う。
都会では暗闇を探す方が難しく、星空を見上げても数えるくらいの星しか数えることができない。
この阿智村と同じような条件のところは多いと思割れる。
地域のお宝をいかに発見して、それをビジネスとして組み立てつかの違いなんだろう。
【ポイント】
無名のひなびた温泉地から、一躍、日本一の星空の「スタービレッジ阿智」として人気スポットに生まれ変わった長野県阿智村。
夏の夜には全国からカップルや家族連れなどが集まり、ゲレンデで満点の夜空に歓声を上げる。

阿智村の昼神温泉は、ピーク時年間50万人が訪れた。しかし2005年をピークに客足が遠のき、2011年には35万人程度まで落ち込んだ。
「阿智村の強みは?」という試行錯誤が始まった。
星空にたどり着いたきっかけは、阿智村のスキー場のスタッフがゴンドラに乗って夏の夜空を楽しんでいるという雑談からだった。
環境省が阿智村を日本一星空の観測に適した場所として認定していたことが分かったのは、後のことだという。
星空ツアーを開始したのは2012年8月1日。初日の客はたったの14人。しかも身内が11人だから、実質では3人だけ。
しかし反応は違った。「すごかった」「感動した」など温泉では間違っても出てこないフレーズ。それがSNSなどで広がり、結局この年は目標の5000人を上回る6500人を集客した。
2年目の2013年は目標の1万5000人に対して2万2000人、2014年は3万人に対し3万2000人、2015年は5万人に対し6万人。2016年は11万人(計画は10万人)と一気に大台を超えた。さらに16年からは冬場(スキー場の麓の駐車場)の開催も始めており、これらを含めると15万人にも達する。

かつて阿智村のある旅館では稼働率が5割まで落ち、団体客ほしさにお互い値下げ合戦を繰り返してきた。
それが現在は稼働率9割。それも定価販売。星空ナイトツアー付きの宿泊プランは瞬く間に売り切れてしまうという。
現在、スタービレッジ阿智誘客促進協議会の事務局長を務める松下さんは「顧客満足をアップし、ブームで終わらない、10年、20年、100年続く星の村を作っていきたい」と力を込める。
『ヨソとの違いが何か』『それは顧客にとって価値があるか』を考えるべきだ。
阿智村が成功した要因は、危機感を持った人がいて、すぐに行動に移したことが大きい。
『まずは組織づくりから』なんて考えたら失敗する。仮説を立てて実行し検証するというPDCAを何度も繰り返していく。それを積み重ねていくほど強くなれる。