訪日客の「夜遊び消費」ライブやショーが盛況 20年に4000億円市場!

訪日客の「夜遊び消費」狙え 勝負は8時から午前3時  〜ライブやショーが盛況、20年に4000億円市場との見方も〜
(日本経済新聞 2017/9/25)
https://style.nikkei.com/article/DGXKASDF08H0W_U7A920C1NN1001?channel=DF220420167277


夜のエンターテイメントが足りないといわれ続けてきた。
昨年から、これらの事業へのチャレンジが始まっているが、まだ大きな成果が出るには至っていない。
東京・品川のホテルで開催された、アルゼンチンのパフォーマンス集団「フエルサブルータ」が太鼓などの日本文化を組み入れ、音楽や光、映像、踊りを融合させた70分間のショー「WA!」が日本人観客にも好評だという。
「WA!」のように、日本人観客も満足できるものでなければならないのだろう。
「訪日客が夜に1万円多く使えば2020年に4千億円を見込める」との意見もある。
自民党は4月にナイトタイムエコノミー議連が発足し、政府は17年中に夜遊び経済の底上げに向けた検討会を設けるという。


【ポイント】
世界でナイトタイムエコノミーと呼ばれる「夜遊び経済」を盛り上げようという機運が、日本でも高まってきた。
訪日外国人客の「夜、遊べる場所が少ない」との声をきっかけに、年間4000億円ともいわれる夜遊び市場が日本にも誕生するかもしれない。
 
東京・品川のホテルで、アルゼンチンのパフォーマンス集団「フエルサブルータ」が太鼓などの日本文化を組み入れ、音楽や光、映像、踊りを融合させた70分間のショー「WA!」が開催された。
チケットは1人7600円から。
仕掛けたのは音楽事務所アミューズ。
夕食後から終電までを意識し、最も遅い公演開始時間を午後8時とした。
JTBも9月中旬から品川のホテルで和太鼓のショー「万華響」を始めた。訪日外国人客を意識し、夜の公演の開始は午後8時半。
 
訪日客のめぼしい夜遊び拠点は新宿の「ロボットレストラン」と原宿の「カワイイ モンスターカフェ」くらい。
空白地帯に大手企業が触手をのばし始めた。
市場規模は不明だが、A・T・カーニー日本法人の梅沢高明会長は「訪日客が夜に1万円多く使えば2020年に4千億円を見込める」と語る。
風営法改正で、一定のルールのもとにダンス営業などが朝まで認められるようになり、大手資本が参入しやすくなった。
自民党は4月にナイトタイムエコノミー議連が発足させた。

政府は17年中に夜遊び経済の底上げに向けた検討会を設け、交通インフラや立地・残業規制などの問題の解消を急ぐ。
若年層の安全の確保・保護への配慮も課題だ。

すでにある劇場などの施設を夜間も稼働させ、有効活用して経済を活性化させる。
規制の緩和などで融通し、大きな新規投資をせずに新市場を起こせるとあって夜遊び経済に注目する動きは世界的なものになっている。
手本の一つは米ニューヨークのブロードウェーだ。夜11時ごろまでミュージカルを開く。
広く観光客にも足を運んでもらえるように治安を良くし、地下鉄も24時間運行している。
ブロードウェーの経済効果は年間1兆円超との試算がある。

英国も昨年、週末に地下鉄の24時間運行を始めた。10年かけて今より1割ほど多い4兆円市場に育てる計画だ。
ベルリンとアムステルダムもクラブ文化が盛り上がる。

文化庁によると、文化芸術資源を使って稼ぎ出す経済を文化国内総生産(GDP)とよぶ。
日本の場合、2011年度は全体の1.2%の5兆円だった。将来はこれをフランスやカナダ並みの3%(18兆円)に引き上げたいとしている。
自然や食、歴史に続く第4の柱として夜遊びへの期待は高まる。