DMOがなぜ必要なのか DMOは民間主導なのか行政主導なのか よく理解できるフォーラムでした!

2017年10月10日に開催された「DMOフォーラム2017in大阪」のポイントをまとめました。
 ・DMOがなぜ必要なのか?
 ・観光によるプラス効果とマイナス効果
 ・観光収入の地域内循環が重要
 ・DMOは民間主導なのか、行政主導なのか?
 ・日本版DMOについて


◎基調講演「観光振興による地方創生 〜DMOによる観光マーケティングと観光地域経営〜」
   大社 充(DMO推進機構 代表理事)

・「観光関連事業者の観光」から「住民参加の観光まちづくり」を目指さなければならない
・観光によるプラス効果とマイナス効果
 ・経済的効果 観光収入の増加、雇用創出 / 地価や物価の高騰
 ・物理的効果 施設の建設、インフラ整備 / 環境への負荷増大、混雑
 ・社会的効果 コミュニティーの絆の強化 / 貪欲さの浸透、都市化の加速
 ・心理的効果 住民意識の向上、プライドの醸成 / ホスト地域の保守姿勢、来訪者への敵対心
 ・文化的効果 異文化交流による新発想の創出、地域の伝統と価値観の強化 / 活動の商業化
・個別最適から全体最適への観光地経営が必要
 ・観光関連サービス業は若者の憧れになっているか?
 ・観光外の産業や人々の暮らしに良い影響を与えているか?
 ・観光振興によって地域の人々は幸せになっているか?
・観光客の来訪によって域外資金の流入
 ・域内総消費額 / 地域内調達率 / 地域内経済循環
・(例)1万人の観光客が平均5千円(飲食:3千円、土産購入:2千円)を使った場合
 ・観光客の総消費額:5千円×1万人=5千万円
 ・土産購入による消費額:2千円×1万人=2千万円
  (原材料費:65%、営業経費:10%、人件費:10%、その他:10%、営業利益:5%)
 ・原材料への経済効果:2千万円×65%=1300万円
 ・地域内調達力が90%の場合、1170万円が地域内へ循環  
  (地域内循環が重要)
 ・地域内調達力が10%の場合、130万円しか地域へ循環しない
・DMOが必要な理由
 ・従来の観光事業者のほか、他産業や市民、地域づくりとの連動が不可欠になった
 ・観光振興の主役は地域になったが、主体的、戦略的な集客のノウハウが不足
 ・PDCAサイクルが機能していない(客観的データの圧倒的な不足、感とこれまでの経営ノウハウと思い込みによる計画立案、曖昧な成果評価)
・発地主導型観光から着地主導型観光に構造的な転換が必要


◎会場からの質問シートによる討議

Q:DMOは民間主導なのか、行政主導なのか?
A:地方創生の助成金を活用するので行政主導となる。
 国の事業なので、観光事業者だけを対象にするものではない。
Q:DMCについて
A:なんちゃってDMCが増えているとの意見もある。
 外国から見るとDMCは地域の観光についてなんでも相談を受けることができる組織なに、英語対応もできないとの声もある。
Q:日本版DMOについて
A:地方創生事業から生まれたものというのが特徴とも言える。
 欧米では、行政は観光政策に注力し、観光事業は民間のプロに任せようという関係にある。(民が企画し、ロビー活動をし、行政が採択すれば、民が事業を実施する)