加速するキャッシュレス化 対応が遅れる「現金大国」日本!

加速するキャッシュレス化 「現金大国」の日本、対応の遅れは国際競争に直結 KUURAKU GROUP・福原裕一社長

(訪日ビジネスアイ 2017/11/02)
http://j.sankeibiz.jp/article/id=1860
中国のモバイル決済利用率は98.3%。偽札が横行するなかで、モバイル決済の利便性がさらに際立つ結果だという。
欧米諸国もキャッシュレス化が進んでいる。スウェーデンは現金使用率が2%。つまりキャッシュレス率が98%。
現金流通高の名目GDP比は15年末時点で、日本19.4%、ユーロ圏10.6%、米国7.9%、英国3.7%と突出して大きい。
日本でキャッシュレスが普及しなかった理由は、現金が安全であるまれな国であるということ。
中国をはじめ、欧米諸国も決して安全とは言えないなかでキャッシュレス化が進んだという。
今、インバウンドが大挙して押し寄せるなかで、世界標準となりつつあるキャッシュレス化には、日本としても対応せざるを得ない。
【ポイント】
今、日常生活に現金を必要としないキャッシュレス社会が世界的に進展している。
スウェーデンに至っては現金使用率が2%。つまりキャッシュレス率が98%で、決済現場で現金はほとんど使われない。
日本は今もなお現金大国である。
お札と小銭を合わせた現金流通高の名目GDP比は15年末時点で日本19.4%、ユーロ圏10.6%、米国7.9%、英国3.7%と突出して大きい。
モバイル決済利用率は、中国の利用率が98.3%に対し日本はわずか6%。
日本では取引の70%が現金取引で、先進諸国の水準(約30%)を大きく上回っていると中国メディアが報道している。
日本が現在までキャッシュレスが普及しなかった理由は、現金が安全であるまれな国であるということ。
無人の野菜売り場が海外で話題になった。
中国では偽札の横行が社会問題化されており、米国や欧州がカード大国になったのも利便性の面もあるが、最大の理由は現金を持ち歩いていると危ないからである。

しかし20年に開催される東京オリンピックの期間には海外から大量に訪れる外国人であふれかえるだろう。
そうなれば外貨を両替したり、ATMから日本円を引き出したりする手間がかかり、日本人が負担するであろうコストも膨大な額になる。

オンライン決済が完了すれば現金の誤差は発生せず、複数のスタッフで現金を何度も数え直す手間も省かれる。
入金のため銀行へ足を運ぶこともなくなり、両替の準備、現金盗難の心配もなくなる。
インバウンド集客に向けても、もはやキャッシュレス化が必須となっている。
インバウンドが3割という銀座で、アプリ「日本美食」に中国のネット通販最大手アリババグループの電子決済サービス、アリペイなどの支払いを導入したところ、モバイル決済の使用率はこの4カ月で20倍になった。

キャッシュレス化の遅れは、キャッシュレス社会の国際的なインフラ競争に遅れることにもつながる。
政府も20年に向けたキャッシュレス決済の普及による決済の利便性・効率性向上を掲げている。