巨大OTAの株価下落から考えるトラベル業界の未来!

巨大OTAの株価下落で考えるトラベル業界の未来とは? 成熟した市場で打つべき「次の一手」を考えてみた【コラム】
(トラベルボイス 2017年12月8日)
https://www.travelvoice.jp/20171208-101873


2017年11月7日、世界最大のOTA、プライスライングループの株価は一気に15%下落。同日、Tripadvisorの株価も23%も下落。各社の業績がウォールストリートの予想を下回り、オンライン・トラベル業界の成熟化がおきはじめているという。
世界の観光客数はGDPに比例して増加するという大きな流れは変わらないのだろうが、OTA市場は頭打ちを迎えつつあるようだ。
今後、高い成長が見込まれる領域はローカルツアーやアクティビティだという。


【ポイント】
右肩上がりで順調に成長を続けてきた世界のオンライン・トラベル市場が曲がり角にきている可能性が見えはじめた。
2017年11月7日、時価総額世界最大のOTA、プライスライングループの株価は一気に15%下落。同日、Tripadvisorの株価は一日でなんと23%も下落した。(10月27日にExpediaの株価も1日で16%下落した)
株価が大きく下がった理由は、各社の業績結果がウォールストリート(株式市場)の予想を下回ったから。

世界のオンライン・トラベル業界では市場の成熟化がおきはじめている。
旅行予約のオンライン化が急速に進むにつれ、市場全体の成長スピードが鈍化し始めたという解釈が展開された。
主要OTAの業績成長率(売上高)は10%〜20%までへと下がるだろうと予測。
プライスラインは1、2年前までは毎年30〜40%もの売上(および利益も)成長を遂げていたが、直近の売上高の成長率は20%を切る状況。

新サーチエンジンやメタサーチから、テレビ広告へと投下予算をシフトし始めている。
欧米や日本では、Googleの旅行関連キーワードの検索ボリュームは大きく伸びていない。
Facebookに代表されるオンラインチャネルか、テレビのようなオフラインチャネルに限られてくる。

近年、各社のサービスはどこも似たりよったりになってきており、今後はサービスの“大きな差別化”が求められる。
今後力を入れるのは、ユーザー1人1人に向けカスタマイズ・パーソナライズされたサービスを提供していくことだ。
これらのサービスを実現するためには、“AI”(ビッグデータをもとにしたマシンラーニング)が必要になる。

今後、高い成長が見込まれる領域は、「民泊」と「タビナカ」(ローカルツアー&アクティビティ)市場になる。
ローカルツアー&アクティビティは、市場の大きな成長可能性が浮き彫りになってきた。