アメリカ人は発信型、日本人は受信型 外国人の文化を理解することが大切!

12月9日のシンポジウム『高野山観光にみる体験と対話 〜インバウンドの発展可能性〜』の
ジェフ・バーグランドさんの基調講演「出会いから始まる、人生の旅」をご紹介します。(文責:星乃)


「異分野体験」という言葉を知ったのは、子供が留学する時の説明会だった。子供たちがホームスティのなかから学ぶ異分野体験の重要性を感じた。
ジェフ・バーグランドさんはアメリカのサウスダコタ出身で、砂漠の中で育ったという。自然環境の違いが生む文化の違いを語られた。
そのなかで、アメリカ人は発信型(発信者が意味を語る文化)であって、日本人は受信型(受信者が意味を解釈する文化)だという説明はとても理解しやすかった。
インバウンド観光にとって、文化や習慣の違いを理解することの必要性をあらためて感じた。


【ポイント】
・ アメリカのサウスダコタ出身で、宗教を学ぶために日本に来た。京都在住して48年になる。
・ 1970年に同志社高校に就職。1922年まで高校で教えた。1992年に大手前女子大学教授。1998年に帝塚山学院大学教授。2008年に京都外国語大学教授に就任。
・ 五感の中で、皮膚感覚のない赤ちゃんは3ヶ月以内に死ぬ。赤ちゃんが生まれて初めて出会うのは環境との出会い。①自然との出会い、②時間との出会い、③人との出会い
・ 20歳で日本に来て初めて傘をさした。サウスダコタは年間雨量が日本の1/40。隣家まで3km以上もあり、石もない砂漠地帯。
・ 田舎は時間がゆっくり流れる。面積の割に人口密度が少ない。人との出会いが少ない。
・ 人は住んでいる地域によって皮膚感覚も違う。インバウンドもこれまで住んでいた地域が違うので、その人が何を考えているかを知らなくてはならない。
・ 自分の感覚が正しいと思うのは間違っている。色々な感覚があるという感覚が大切。
・ アメリカ人は発信型(発信者が意味を語る文化) 日本人は受信型(受信者が意味を解釈する文化)
 自分が背負っている文化があるから、それぞれの考え方がある。
・ インバウンド観光においても、日本人が外国人と会話するとき、受信力をどのようにして発信力に転換させるかが大切。ホストはメニューを示すのがが役割。
・ 違った人間から学んでいくから人生。人生は旅。今は旅の途中。
・ キリスト教に疑問を持っていたが、鈴木大拙先生との出会いで仏教の素晴らしさを学んだ。
・ 電車の中で立ったまま本読む。凄いと思った。すると蒸れた傘が倒れ、前に座っている人に傘が倒れた。座っている人が苦情を言う(発信者責任の考え方)と思ったら、咳払いするだけだった。立って本を読んでいる人が咳払いに気がつき謝った。(受信型の凄さを感じた)
・ 高野山に、宗教を目的に来る人も大勢いる。
  高野山にはキリスト教の墓もある。イスラム教の墓もある。懐が広い!