新興国の決済はフィンテック、先進国はクレジットカード !

 

訪日中国人が握る、日本のフィンテック普及のカギ
(ダイヤモンドオンライン 2017.12.20)
http://diamond.jp/articles/-/153471


「フィンテック」とは、Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語になる。
中国人が持つ銀行カードは約60億枚。日本での決済は銀聯カードが最も多いという。
中国本土での決済はアリペイとウィーチャットペイがほとんどで、スマホ決済による「フィンテック」になる。
世界で銀行口座を保有しない人が約20億人。銀行よりもスマホ決済の方が容易。先進国よりも新興国の方が、フィンテックが発展しやすい。


【ポイント】
中国人が持っている銀行カードは約60億枚も発行されており、銀行口座の数だけ発行される。
中国の人口が約14億人なので、一人当たり4枚持っている。つまり4つの銀行に口座を持っている計算になる

中国からの訪日客も増加中だ。2014年241万人(前年対比+83%)、15年499万人(+108%)、16年637万人(+28%)、10月までのデータで今年の人数を予想すると、750万人(+13%)となる。2014年と比べると5年で3倍。

中国本土での個人決済状況をみると、アリババのアリペイ(支付宝)とテンセントのウィーチャットペイ(微信支付)が、個人決済のほとんどに対応している。それぞれ約5億人と約7億人の会員がおり、スマホで決済される。
アリペイもウィーチャットペイもQRコードを利用したシステムで、タクシーから物乞いまでが活用している。
QRとはQuick Responseの略で、日本企業のデンソーの子会社の登録商標だ。
無料で作成することができ、これらの決済が伸びた理由の一つになる。

世界人口は73億人だが、銀行口座を保有していない人が約20億人いるといわれている。
銀行口座を保有するよりも、スマホ番号で銀行口座のように決済を行うことの方が容易で、金融先進国よりも新興国の方が、決済にフィンテックが発展しやすい。

来年いよいよアリペイ自体が本格的に日本に進出予定である。
2020年に東京オリンピックも予定されており、中国人の訪日数はさらに増え、アリペイなどのニーズが高まり、導入も進むだろう。それが結果的には、日本のフィンテックの進歩をもたらすのだろう。
日本のように金融インフラが発展している国では、中国と同じ形での発展はなかなか難しい。

中国の金融市場では人民元の現金による決済が非常に多かった。これを電子化することにより、資金の流れが格段に把握しやすくなったかもしれない。現金排除の流れは、マネーロンダリングや脱税の防止、金融政策の効き目の向上の観点からも、全世界的に進んでいる。