関空対岸 ホテルラッシュ 20年までに7施設開業し4600室に増加!

関空対岸 ホテルラッシュ 20年までに7施設開業・改装
HISも「変なホテル」検討 訪日客、観光のハブに 
(日本経済新聞 2018/1/16)

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO25716240V10C18A1LKD000/
関空の対岸「りんくうタウン駅」周辺にホテルの進出が相次いでいるという。
数年前までホテル誘致に奔走されていたが、17年6月には宿泊施設数は33施設、客室数は3124室になり、20年までに7施設が開業し、客室数は約4600室に増えるという。
泉佐野市もカジノを含む統合型リゾート(IR)を提唱しているが、関空、りんくうタウンを軸に、大阪や和歌山へのハブを目指すほうが地の利を活かせるかもしれない。
【ポイント】
関西国際空港の対岸にある大阪府泉佐野市のりんくうタウン駅周辺にホテルの進出が相次いでいる。
夜間・早朝のLCC便数増などを背景に、りんくうタウンが通過点から、観光のハブへと変わりつつある。

ホワイト・ベアーファミリーは公共の駐輪場だった土地約3000平方メートルを使って地上21階建ての「ホテルWBF」(仮称)を建設する。泉佐野市が企業を公募、同社を選んだ。
客室数は約700室と、完成すれば市内最大のホテル日航関西空港(576室)を上回る。
滞在を楽しめるように、夜景が眺められる屋上のバーなどを検討している。

HISは「変なホテル」の進出を検討する。ロボットが接客や清掃をするのが特徴で、人手不足のなか少人数で運営できる。現在全国4カ所にあり、19年3月までにさらに9カ所増やす計画を掲げている。

南海電気鉄道は18年3月、駅近くに「ハタゴイン関西空港」を開業する。6階建てで客室は100室。ソラーレホテルズアンドリゾーツ(東京・港)が運営する。「訪日客の出国前日の宿泊や和歌山方面への観光需要を取り込みたい」と話す。

泉佐野市によると、17年6月時点の市内宿泊施設数は33施設、客室数は3124室。検討段階のもの含め現時点で明らかになっている計画では、20年までに7施設が開業・改装し、客室数は約4600室に増える見通しだ。

りんくうタウン周辺のホテルはかつて航空会社や空港関係者の利用が中心で、訪日外国人は出国前にアウトレットに買い物に寄る程度だった。最近では外国人の宿泊需要が伸びており、泉佐野市の宿泊施設は飽和状態にある。15年の宿泊者数は国内・海外含め延べ165万人と3年で6割増えた。

市はホテル不足解消のため、16年4月、宿泊施設を新設する事業者を対象に土地や建物の取得額の5~10%(最大1億円)を援助する「おもてなし条例」を施行した。
17年以降に開業した4施設のうち、3施設が条例の適用を申請している。

▼りんくうタウン 1994年の関西国際空港の開港に合わせ、大阪府が空港対岸の沿岸部を埋め立てて造成した。街開きは96年。約5600億円を投じ、総面積は公園や道路など合わせて約318万平方メートル。
高層ビルや百貨店などを建設する計画だったが、バブル崩壊の時期と重なり当初は事業者が集まらず長期間空き地が目立っていた。
2000年に「りんくうプレミアム・アウトレット」が開業。ショッピングや宿泊でにぎわう街へと変わりつつある。