来阪する外国人客は、22時を境に活動する人が大幅に減少!

22時以降出歩く訪日客激減:夜遊びできず 食後すぐホテルへ…ナイトタイムエコノミーの発掘が急がれる結果に 大阪「外国人夜間動向調査」で

(訪日ラボ 2017年11月8日)
https://honichi.com/news/2017/11/08/nighttimeeconomy/
大阪観光局が行った「外国人夜間動向調査」は素晴らしい。
大阪観光局は2018年2月から、来阪外国人が夜間に楽しめる店舗の認証事業を始める。言葉が分からなくても楽しめるショーやマジックバー、音楽バーなど15店舗程度を選ぶという。
「Osaka night life」(英語版)というパンフレットも作成されています。
https://issuu.com/wattention/docs/osaka_night_life
【ポイント】
訪日外国人の不満の1つに 「夜間のエンターテインメントが充実していない」 がある。
実際に訪日外国人の夜間行動についての調査を大阪観光局が行っています。
分析は、Japan Connected‐free Wi-Fiを利用したユーザーのログデータ(利用許諾あり)です。(2015/8/1~2016/9/30)

大阪訪問の訪日外国人 夜間は「大阪ミナミ」など特定のエリアに密集
Japan Connected‐free Wi-Fiを利用したユーザーの利用言語から、訪日外国人がいるエリアが分かる。
20時から明け方4時の夜間、「大阪ミナミ」「大阪キタ」「天王寺」「新大阪」「十三」「弁天町・ドーム前付近」などの繁華街に密集 している。また人気のテーマパーク「USJ」「海遊館」、複合エリアである「コスモスクウェア」「りんくうエリア」、そして「関西空港」を利用している訪日外国人も多い。
日本人の場合は「大阪ミナミ」「大阪キタ」「天王寺」など繁華街にある程度密集してはいるものの、全体でみると分散している。

訪日外国人は22時〜24時に活動している人が大幅に減少する
Japan Connected‐free Wi-Fiを利用している=活動していると考えた場合、訪日外国人は22時を境にして活動している人が大幅に減少している。
日本人の場合22時〜24時の間に活動している人は、20時〜22時に活動している人数から10%の減少であることから、訪日外国人向けの夜間の観光資源の魅力が乏しい、存在が知られていないと思われる。

22時以降に飲食店、ショッピング施設を利用する訪日外国人が少ない
夜間の訪日外国人の滞在傾向は、「宿泊施設」「飲食」「ショッピング」「観光スポット」「風俗系」 が高い。
• 「飲食店」に滞在する訪日外国人が22時以降少なくなっていること
• ショッピングに関しては「24時間営業の量販店」以外は、22時以降に「百貨店、ショッピングモール」、「家電量販店」、「ドラッグストア」を利用する訪日外国人がほぼいなくなる
こうしたことから、飲食店に関しては「22時以降の利用を増やす何らかの手立てが打てば効果がありそう」、ショッピングに関しては22時以降も営業可能な場合は「営業時間を伸ばす」ことで、さらに利用を増やせると言える。
ホテルに20時〜22時と早めの時間に存在することから、夜間のエンターテインメントが少ないといえる。

大阪と新宿の夜間の訪日外国人SNS投稿データを比較すると、国籍ごとの違いが
Twitterおよび微博でのSNS投稿データを分析したところ、大阪市内での投稿件数は新宿と比較して約2倍。日中と夜間の比較では 夜間の投稿数のほうが多い結果となった。
香港の投稿ピークはいずれも21時台ながら、新宿の場合は24時台にも再びピークを迎える。
中国の場合、大阪、新宿に共通してピークは23時台である。
台湾の場合、大阪でのピークは22時台、新宿の場合は19時台、23時台の2つがピークがある。

大阪では投稿カテゴリー「観光」の割合が65%を占める
大阪の場合、「飲食」、「ショッピング」、「交通」に関する投稿が少なく、最大ボリュームが「観光」 で65%を占める。
新宿の場合。「飲食」、「観光」、「交通」のボリュームがどれも25%程度となっているのが特徴。

大阪では食事後にすぐに宿泊施設に帰宅、新宿では遅くまで食事やショッピングが楽しまれている
大阪の場合、「飲食」の投稿は21時台をピークに減少し、それ以降「宿泊」関連の投稿が増えていることから、大阪を訪問する外国人の多くは食事をした後は何もせずに宿泊施設に戻っていることが伺える。
新宿の場合、「飲食」のピークが23時台と遅く、「ショッピング」に関しても23時台に再びピークを迎えている。
「宿泊」に関する投稿も深夜1時台まで高い件数となっており、新宿を訪問する外国人は、食事後にもショッピングや、何らかのエンターテインメントを楽しんでいると推測される。
夜間の経済活動を意味するこのナイトタイムエコノミーを開拓することで、国内外の需要あわせて80兆円もの経済効果が見込まれています。